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スタッフブログ

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長い夏につき。小屋裏エアコン体感レポート@横浜市港南区

2024年09月17日 12:05   Category : ニュース

とにかく夏が長い!と感じる、2024年9月14日、お引き渡し間近の現場に行ってまいりました。
動画でご覧になられる方はこちらから

場所は横浜市港南区の閑静な、区画がきちんと整理されている邸宅地です。

この日は10過ぎに現地に到着、しばらく置いて温度計を確認すると、予報通り32℃をさしていました。

雲一つない炎天下、温度計は建物と庇による日陰に置いていますが、直射日光に当たっていると、40℃は優に超えます。

住宅の屋根や壁は、昼の間中、その熱にさらされている状態です。

さて玄関ドアを開け、中に入ると、毎度同じセリフですが、なんとも涼しい!

今回のお住まいは、玄関奥にシューズクロークを設け、引き戸で仕切れるようにしています。

家の中から見ると、

この通り。

中央柱の左をメインの玄関に、右側を、家族用の玄関兼、シューズクロークへの動線として確保しています。

来客があるメインの玄関は、いつもスッキリした状態をキープしつつ、宅配で購入した商品をそのまま収納しておくにも大変便利です。

さて、それでは気になる中へ進みましょう。

化粧梁のあるリビングの上はドドーンと7帖分の吹き抜けがあります。

正面には壁掛けTVの準備中。

LDKは全体で約18帖ほどの広さがあります。

さて、気になるお部屋の温度。キッチンカウンターに置いた温度計は26℃をさしていました。

26℃というと、それほど冷気は感じないはずですが、炎天下のもと、徒歩で現地に来るととても涼しく感じます。

しばらくすると慣れ、とても快適に感じました。

その冷気、どこから出ているかというと、右に視線を向けた、そこ!

2階のホールにありました。さらにもう一歩、前に進み、梁に隠された2階の腰壁を見ると、

ご覧のように縦にスリットが入っていて、冷気がホールに溜まることなく、1階に落ちるようになっています。それではそのまま2階へ。

こちらが2階ホール、エアコンの下から撮影した写真です。右手に3つのお部屋があり、なにやら室内換気扇のようなものが設置されています。

一番奥のお部屋の内部の写真。

建具の上にFANが見え、床に置いた温度計、寄ってみると26.5℃。

2階ホールに比べると、やや体感温度が上がるものの、冷気が取り込まれているのがわかります。

こちらはそのお隣のお部屋。

同じく建具の上にFANがあり、こちらも26.4℃をさしていました。

3つ目のお部屋は、クローゼット。照明がまだついていたないため暗いのですが、状況としては同じ、26.7℃.

このウォークインクローゼットは、主寝室の入り口にレイアウトされています。

室内に冷気を届けるのは難しいかな?と思いつつも27℃。

体感でも、冷気が届いているのが感じられました。

ただ、そうはいってもこれだけ広いお部屋で、壁で仕切られたFANからの冷気では心もとないものがあります。

しかも、天井吊り下げ物干しも用意するので、空調の力不足を感じられる可能性は十分あると思います。

そんなことから、不足する場合には、エアコンを設置できるように、配線配管の準備はしっかりしております。

2階ホールに冷房用のエアコンを設置し、各室にFANを取り付けると、冷気を送るためのダクトが不要で、メンテナンスがとても楽です。

ちょっと暑いと感じるときは、室内ドアをしばらく開けて、サーキュレーターなどを上手に使えばすぐに冷気が届きます。

逆に寒いときは、FANのスイッチをオフにすれば冷気をシャットアウトできます。

さらに、今はまだ暑いですが、もう3か月もすれば今度は寒さ対策が必要になります。

冬は床下エアコンが稼働し、吹き抜けを通って暖気を取り込みますが、1年で最も寒いときにはやや寒いと感じることがあるかもしれません。

そんな時はこの冷房用エアコンを暖房として使い、暖気を取り込むこともできるでしょう。

これからの家づくりには、夏の冷房、冬の暖房をどうするか?という視点が欠かせないと考えています。

鬼塚工務店では、お住まいの条件やご希望の暮らしに応じて、最適と思われる温熱環境の計画をご提案しています。

小屋裏エアコン冷房体感レポート@横浜市保土ヶ谷区

2024年09月02日 07:30   Category : ニュース

良く晴れた8月の終わり、横浜市保土ヶ谷区で建築をすすめていた、完成間近の現地に行ってまいりました。

動画でご覧になられる方はこちらから。

外からの視線を遮りつつ、光を取り込める8つの縦スリット窓が印象的な外観です。

駐車スペースからのアプローチには、トトロの後ろ姿が。

帰宅するたびに、ニンマリしてしまいそうです。

お邪魔したのはお昼前。玄関前に置いた温度計は、37.5℃を示していました。この日も広く晴れ渡り、熱気でムンムンしていました。

室内に入ると、別世界。左上の天井にある吹き出し口から、涼しい風が流れていて、室内を心地よい空間に保ちます。

床に置いた温度計を見ると、

26.8℃を示していました。

1階のダイニングスペースはドドーンと吹き抜けになっています。

下からあおって眺めると、吹き出し口が見えます。ここからから流れる涼しい風をシーリングファンで攪拌し、LDK全体にいきわたらせています。

こちらは縦スリット窓のあるリビング。

リビングダイニングキッチンは全体で20帖を超す広さがあります。

キッチンのカウンターに置いた温度計を見ると、27℃。

シーリングファンによる空気の流れで、涼しい風がLDK全体に行きわたっているのが感じられ、とても快適です。

2階に上がる階段の踊り場には、

書斎スペースを設けました。

吹き抜けのあるダイニングスペースと同じ空間にあるので、ご家族の気配を感じながら、没頭できる空間です。

こちらは2階に設けた室内窓のある寝室。

室内の温度は26℃。

室内窓からはダイニングスペースを望めます。

今回は、梁の上部に、間接照明を設置し、天井に当たって反射する優しい光で夜も過ごせるようにしています。

夜の雰囲気をご紹介できないのがちょっと残念。

こちらがエアコンを設置してある小屋裏収納スペース。

固定階段で上がれるので、上がったり下がったりする際も、足元の不安がありません。

窓を覗くと、

一番右に見えるランドマークタワーをはじめとする、みなとみらい周辺を一望できます。

こちらの扉を開けると、

冷房用のエアコンが格納されています。

床面に設置したFANから、各部屋の吹き出し口に涼しい風を送っています。

最近のエアコンは省エネ化を進めつつ、パワーもあるので、この1台で家中を冷やすことができています。

一般的な一戸建やマンションは、エアコンが必要な部屋に各1台づつエアコンを設置しています。

お金ももったいないし、メンテナンスも大変なうえ、これだけの白物家電が各部屋にドンとあるのは、ちょっと無粋ですよね。

各室にエアコンがあるということは、それだけ室外機も必要になるので、外観のデザインにも悪影響が出てしまいます。

この1台のエアコンで、

小屋裏部屋(写真中央)も、2階の洋室(同、左)も、2階のホール(右)も、

リビングダイニングキッチンのカウンターも、1階のお部屋も、すべて概ね26℃から27℃を保っています。

小屋裏エアコンは、エアコンの風が直接当たって、局所的に寒くなりすぎるようなこともありません。

鬼塚工務店は、1台の小屋裏エアコンで、家全体を涼しくする小屋裏エアコンをお勧めしています。

なぜ、たった1台の エアコンで 1ー2階とも 涼しいのか?

2024年08月22日 19:51   Category : ニュース

動画でご覧になられる方はこちらから

先日、うだるような暑さの中、横浜市旭区で当社が建てさせていただいたH様邸にお邪魔させていただきました。

その際のインタビューの模様は、当社HP、お客様インタビューでぜひご覧ください。

今回は、その時に触れなかった、猛暑なのになぜ1台のエアコンで1階も2階も涼しいのか?をご説明させていただきます。

まず、お住まいの現況をご紹介しておきましょう。

今回お邪魔させていただいたお家は、この通り、地下に車庫があり、1階は玄関、水まわり、ファミリークローゼット。2階にリビングダイニングキッチン、3階に寝室という3階建て住宅です。

こう見ると、1階に滞在する時間は短い、ということがわかると思います。となるとエアコンは設置したくない、でも暑いのはいや。ということで、2階リビングに設置した1台のエアコンで1階も快適に過ごせるようにしたい、というご要望をいただきました。

8/11、当日の最高気温は、36℃。

お邪魔したのは、午後1時から3時までの一番暑い時間帯。

実際に温度計を見ると36℃を超えていました。

インタフォンを押し、玄関ドアを開け、中に入ると、

涼しい!

しっかりと冷気を感じました。

冷気が流れ落ちる階段室前の温度は26℃。

廊下奥のランドリールームは27℃でした。

すでにご説明した通り、このフロアにエアコンはなく、あるのは2階のリビング。冷気は下に向かう性質があるので、この階段を伝って1階まで届いています。

エアコンは、この2階リビングの壁面にありました。

エアコン正面のキッチンカウンター上に温度計を置いてみると、

気温25℃、湿度57~58%、不快指数は73。

不快指数は75を超えると、暑いと感じる人が一定程度出てくるといわれるとおり、とても快適に感じました。

ちなみに先に見た1階玄関は、26℃の52%、ランドリールームが27℃の53%でしたので、いずれも73~74の幅に収まり、こちらも快適な状態を保てていました。

さて、なぜ、外気温36℃の猛暑の中、2階のエアコン1台で、これだけ快適な状態を保てるのでしょうか?

理由は3つあります。

1つ目は住宅性能が高いから。いくらエアコンを使っても、外気温36℃の熱がどんどん入ってきてしまったら、とてもじゃありませんが快適な状態を保つことができません。

当社では、秋田、青森、岩手の北東北レベル以上の断熱性能をご提案したうえで、全棟気密測定を実施して、外気を寄せ付けない家づくりを行っています。

今回のお住まいの気密性能を表すC値は、床面積1㎡あたり0.5㎠でした。C値とは、その家にどれだけ隙間があるか?という値で、大きければ大きいほど、その隙間から外気が押し寄せるということになります。

今回のお住まい、3階までのすべてを含めた隙間は、わずかに千円札を半分に折ったくらいの面積しかありません。だから外気を寄せ付けないのです。

2つ目は熱交換換気システム、ロスナイの採用です。住宅には24時間稼働する換気扇を付けることが義務付けられています。しかし、外気温35℃の時、一般的な換気扇を回してしまうと、そのまま35℃の空気が流れ込んで、せっかく冷やした涼しい空気がそのままはき出されてしまいます。

三菱電機ロスナイのご提案サイトより

ものすごくもったいないことですよね。

この熱交換換気システムロスナイは、まず、室内の涼しい空気を吐き出すときに内部のフィルターの温度を冷まし、外からの空気を取り込むときにそのフィルターを通すことで、温度を下げて室内に取り込みます。

同上

せっかく冷房しているのに、窓を開けて換気をしたら、たちまち暑くてたまりませんよね。冬は反対に、冷たい空気を温めてから取り込むので、とても効率的。ロスナイは夏も冬も大活躍する換気扇なのです。

3つ目は、太陽の熱をいかに遮るか?今回のお住まいでは、南側が高くなっているうえに家が建っているため、光を取り込む工夫が欠かせませんでした。しかし、むやみに窓を増やしてしまうと、真夏に熱が入り込んでしまいます。そこで、光を取り込むトップライトを設ける際には、直射日光が入りにくい北傾斜の屋根に設けたり、3枚のスリット窓も北の壁に設けています。どうしても取り込みたかった西側のスリット窓には、自動で開閉できるシェードを設け、できるだけ直接太陽熱が入らないように工夫を凝らしました。

これからの家づくりは、夏冬を少ないエネルギーでいかに快適に暮らせるか?という温熱環境のプランニングが欠かせません。

当社では、まずは性能が高い家であることを第一義として、夏の小屋裏エアコンや冬の床下エアコン、熱交換換気システム、冬の日差しを取り入れ、夏の日差しを遮る設計の工夫など、考えられる最適なプランをご提案したいと考えています。

台風接近による臨時休業のお知らせ

2024年08月16日 15:19   Category : ニュース

臨時休業のお知らせ

現在、台風が接近しており、安全面の観点から

本日は只今の時間より臨時休業とすることになりました。

 

また、本日頂戴致しましたお問合せにつきましては、明日より順次対応いたします。

 

明日は9時より営業を予定しております。

皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

 

 

夏も冬も快適に!住宅性能の高い家@横浜市保土ヶ谷区

2024年07月30日 14:35   Category : ニュース

先日、保土ヶ谷区で建築中の現場に行ってまいりました。

動画でご覧になる方はこちらから

35℃を超える連日の猛暑の中、小屋裏エアコンの効き目を体感できる!と思っていましたが、残念ながら、この季節、エアコン設置作業が混雑により、圧していて夕方からの作業になってしまいました。

今回のお住まいは、専用通路の奥、四方をお隣様に囲まれた立地です。

それゆえ、お施主様からはとにかく明るくしたい!というご要望をいただいていました。

光が届きにくい1階には寝室やファミリークローゼットを、光を取り込みやすい2階に、ご家族が集うLDKを配置しました。

さらに天井の一部を吹き抜けとし、高窓と天窓を取り付け、たっぷりと光を取り込んでいます。

一方で、夏も冬も快適に暮らしていただくには、日差しが直接入る天窓にも工夫が必要です。

真夏の直射日光が入る天窓は、北向きの勾配屋根にもうけ、必要に応じてシェードで遮ることができるようにしています。

南側の窓も外にシェードを設け、このヒモを引き下げて、フックにかければ、真夏の強い日差しを遮ることができるようにしています。

強い日差しの熱は、室内よりも家の外で遮る方が効果的です。

 

ご存知の方も多いと思いますが、来年4月から建築物省エネ法が施行され、省エネ基準に適合することが義務化されます。

省エネ基準というと、冬場の断熱性を高めることに注目が集まりそうですが、夏場の日差しを遮るのも、その基準のひとつとなっています。

詳しい基準の算出方法は省きますが、熱を遮る基準はηAC値という単位で測られます。横浜市では基準値2.8を下回ることが求められますが、今回の住宅では、1.3と54%も削減することができました。

熱の出入りが最も激しいのは何といっても窓。シェードで日差しを遮るのも重要ですが、当社では、YKKのAPW330という断熱性の高い樹脂サッシの窓を標準で採用しています。

この窓は、冬の温めた室温を逃さないという役割を担いますが、夏場、外からの熱を遮る性能も持ち合わせています。

ちなみに、冬の熱を逃さない基準はUA値という単位で測ります。

横浜の基準は0.87。この数値を下回ることが求められますが、今回のお宅のUA値は0.49。

この数値は、北海道の0.46と、青森、秋田、岩手など北東北の0.56の間の数値で、それだけ冬場の暖房で温めた熱を外に逃さない能力が高い、ということがおわかりいただけると思います。

 

今回のお住まいでは、当初ロフトに設置しようと考えていたエアコンですが、お子様の安全を優先して、ロフトの開口部を狭くしたため、ロフトに上がる階段上部に据えました。

この位置から約23畳のLDK全体に冷気を行き渡らせます。

冬場は一階の床下エアコンの暖気で家全体を温めますが、真冬はそれだけでは肌寒く感じることがあるかもしれません。

そんな時には、夏用のエアコンを補助的な暖房として使い、下からの暖気と上からの暖気でサンドしてあげれば快適に過ごしていただけると思います。

ようやくエアコンの設置作業に取り掛かり始めたのは夕方でしたが、リビングの温度はまだ33℃、湿度60%で、不快指数はかなり暑く感じる84。

2時間の作業を経て、ようやくエアコンにスイッチが入ると、室内の温度は27℃、湿度も50%まで下り、指数も快適と感じるレベルの75まで下がりました。

エアコンの空気とシーリングファンのやさしい風の流れでとても快適に感じました。

 

この快適さを実現するために、当社でもうひとつ注意を払っているのは、家の隙間を無くすこと。

隙間があれば、外気がどんどん入ってしまい、夏は暑いし冬は寒いに決まっています。

そんなことにならないよう、当社では、全棟気密測定を行なって、C値(床面積1㎡あたりの隙間相当面積㎠)を算出し、全棟1.0以下でお引き渡しすることをお約束しています。

今回のお宅で測定したC値は、0.5でした。

ちなみにこれまで当社でお引渡しを済ませたお住まいの平均値は0.6です。

 

地球温暖化や大きな地震が予想される現在、これからの住宅は、高い性能を備えていることが絶対に必要だと考えています。

子育て世代のご家族が暮らす3階建ての家@東京都大田区

2024年07月12日 15:15   Category : ニュース

動画でご覧になる方はこちらから。

先日、利便性が高い立地に建築中の、完成間近の現場に行ってまいりました。

95㎡の土地に建つ、延床40坪の3階建ての注文住宅です。

1階はビルトインガレージに、納戸、WIC等の収納スペースとサニタリールーム、2階にLDKを中心とするパブリックスペース、3階に寝室等のプライベートスペースをレイアウトしています。

玄関を開けると、正面にシューズクロークがあります。

この壁は、当社が採用するヨーロッパ生まれの漆喰、エスタコウォールで仕上げました。

左官職人が丁寧に仕上げる塗り壁は、表情豊かなやさしい質感に仕上がります。

今回は、ホールの壁をアールで仕上げたので、その曲面と塗り壁、双方の効果で、より柔らかく、広く感じます。縦長のニッチには、フレグランスオイルなどを使ったディフューザーを置く予定です。

こちらは1階階段下スペースを活用した、ランドリールームを兼ねる脱衣室。

メインの洗面化粧台は2階に用意しますが、ランドリールームにももう一台あると、混雑時はもちろん、スロップシンクとしても使え、とても便利です。

洗濯物の乾燥には、もっぱら乾太くんを使います。腰を曲げずに立った姿勢で出し入れできるようにスタンドを造作しました。

システムバスは通常より大きい1620サイズ。子供たちと一緒に入れるゆったりサイズです。

階段を挟んでその奥には、床下エアコンも格納したファミリークローゼット3帖を確保。

両側にハンガーパイプ、正面には可動棚を取り付け、柔軟に対応できるように準備しています。

1階トイレは、シンプルな仕上げに、プリズム照明を用い、屈折する照明の光が印象的な空間です。

それでは、パブリックスペースとなる、2階へ。

小上がりの和室と、吹き抜けがあるリビングダイニングキッチン、約25帖。小上がり畳コーナーの右手には、

幅5m、奥行き約1.8mのバルコニーがあります。

真南に面するバルコニーですが、頭上にフラットルーフを設けたので、真夏でも強い日差しを一部、遮ります。

小上がり畳コーナーは、3.5帖の広さ。吊り押し入れを設け、ゴロリと横になったときに、足を伸ばすことができるようにしています。

反対側には座卓で読書やお仕事、お勉強にと、多目的に使えるカウンターを造作しました。

小上がり畳の下には収納引き出しも用意しています。

こちらはペニンシュラ型のカウンターキッチン。

シンクの水栓とは別に、カップボード側にも水栓を設け、ウォーターサーバーに直結できるようにしています。(〇囲み部)

これがあると、わざわざ水を届けてもらったり、運んだりする必要がなくとても便利です。

キッチンには、使い勝手にこだわる奥様の強い味方、一度にたっぷり洗えるミーレの食洗器を採用されました。

こちらは反対側から見たところ。正面には、パントリーがあります。こちらのパントリー、2.5帖ほどの広さを確保しています。

パントリー入り口の左手前が冷蔵庫置場ですが、パントリー内部にセカンド冷蔵庫を設置し、「冷蔵庫に入らないからもう買えない!」というお悩みを無くします。

こちらがパントリー内部。冷蔵庫を置いてもこれだけの収納量を確保しています。これだけあれば、ワークトップやカウンターの上はスッキリと、使いやすい状態をキープできそうです。

そのお隣はメインの洗面化粧台。シックな面材にハイサイドサッシを設け、ホテルライクに仕上げています。

さて、こちらは畳コーナー側から撮った写真。AVコーナーには間接照明、吹き抜けにはスポットライトとライン照明。照明器具にもこだわっていますが、はて?照明のスイッチが見あたりません。

どこにあるかというと、こちら。

壁面収納の中にありました。

たくさんの照明スイッチが壁面にあるとやや無粋。スイッチは収納の中へ、ということでこちらに収めました。

最近の照明はリモコンがあるタイプも多いので、スッキリとしてイイ感じです。

こちらは3階のプライベートスペース。

2部屋ある寝室にはいずれも、ウォークインクローゼットを設け、居住空間と収納空間をしっかりと分離しています。

 

今回は、25帖の広いLDKに吹き抜けを設けたり、洋室にはそれぞれWICを設けたり、空間に余裕を持たせた家づくりを行いました。

建売住宅によくありがちなパターンとして、個室を確保するが故に、それぞれのお部屋が狭くなってしまうケースがあります。

写真にはありませんが、今回のお住まいでは、1階に2方向から入室可能な約10畳の納戸を設けてあります。

時の経過とともにライフスタイルは変わるので、壁を設けて2つに仕切ることもできるように備えています。

小屋裏エアコン冷房体感レポート@横浜市青葉区 二世帯住宅の巻

2024年06月30日 06:00   Category : ニュース

小屋裏エアコン冷房の実力を体感するため、お引渡し直前の現場に行ってまいりました。

動画でご覧になる方はこちらから。

 

6/24、梅雨入り直後だというのに、うだるような暑さ。お昼前に到着し、直射日光が当たらない玄関前に温度計を設置、しばらくしてみると、なんと38.1℃!

ものすごい暑さでしたが、まさかここまでとは。

気象庁が観測している最高気温は、そこまで上がらないものの、当日の最高気温は、猛暑日直前の34℃でした。

ものすごい熱気を感じる中、玄関ドアを開け、中に入ると、涼しい!

持参した温度計を置き、しばらくしてみてみると、23.9℃。

外気温との差が14℃もあり、とても快適で汗が引くのが感じられました。この涼しさの秘密は、この上にあり。涼風を頼りに上がってみましょう。

ドドーンとこう配屋根の吹き抜けがあり、開放感あふれるLDKは21帖。

カウンターキッチンに置いた温度計は、23.4℃。

1階よりも若干低いくらいで、ほぼ同じ温度を保っていました。

こちらのカウンターキッチン、奥には三角の下がり壁のあるパントリー、右手の壁には白いタイル風のアクセントウォール、床には磁器質タイル調の素材を用い、クールに仕上がっています。

さて、部屋全体に行き渡る冷気、大元はどこにあるかというと、左奥のロフトに上がる階段の上にありました。

このエアコンからの冷気が、階段と、ロフトの腰壁に設けたスリットからこぼれおち、シーリングファンで攪拌されています。

エアコンの先には、この通り本棚が並びます。

漫画や書籍を並べ、ごろりと横になって、時間が許す限り楽しめます。

その奥の暗闇。まだ照明が付いていないので何も見えません。

こちらはシアタールームになります。

照明機能の付いたプロジェクター popin aladdinを設置する予定です。

100インチを超える大画面で投影するには、スクリーンとなる壁と、天井に設置する引っかけシーリングにある程度距離が必要です。

しかし、その距離をとろうとすると、高さ制限により天井が斜めにカットされている部分にあたり、取り付けることができない・・・。

そんなお悩みを、フラットに取り付けることができるように設置台を造作して解決しました。

完成するとこんな感じでしょうか。

ロフトの階段を降りると、目に入るのは中庭のように設けられたルーフバルコニー。

リビングと続いているので、気軽にアウトドアリビングを楽しめます。

壁が高く外からの視線を遮る上、軒もあって、一部、日を遮るスペースもあるので、夏のプールやBBQなども楽しめることでしょう。

さて、こちらは1階に設けた音楽室。

グランドピアノとアップライトピアノを余裕で置ける広さがあります。若奥様が、ご自宅で始めるピアノ教室の準備が着々と進んでいます。

天井にはオトテン、壁にはオトカベという、音の響きを楽しみながら、吸音・遮音性能を高めた、建材メーカーダイケンの音響用建材を採用しています。

こちらはご家族全員の洗濯を受け持つ、脱衣室兼ランドリールーム2.5帖。

アイアンバーを2本設置し、必要に応じて、浴室の乾燥機能も使えるので、外に干すことなく、室内干しで十分完結します。

お色味は、システムバスと、ミント系で揃えました。

その正面には、洗面化粧台を設置。

こちらの洗面化粧台は、1階で暮らすお母さまが主にお使いになり、子世帯は2階リビング前に設置したこちらを使います。

洗面化粧台は朝、夜が渋滞しやすい傾向にあるので、2つあるととても便利だと思います。

今回のお住まいは、延床50坪と、十分な広さのある二世帯住宅でしたが、お邪魔した当日は、ロフトに設置したエアコン1台のみ稼働していました。

さすがに閉め切って使う音楽室や、お母様のお部屋には、エアコンを設置する予定ですが、1台のエアコンでかなり広い空間を冷やすことができると感じました。

近年のエアコンのパワーは目を見張るものがあります。

各部屋1台づつエアコンを設置するのは、もったいないし、見栄えも悪く、メンテナンスも面倒!そう思ったら、ぜひ当社の家づくり相談室にお出かけください。

ご要望をお聞きした上で、最も効果的な空調戦略をご提案いたします。

夏の小屋裏エアコン体感会開催中!

2024年06月24日 09:00   Category : ニュース

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気象庁の長期予報によると、今年の夏は観測史上最も暑くなる可能性があるそうです。

ちなみに、昨年、6-8月の平均気温は、平年より2℃近く高く、観測史上もっとも暑い夏となりました。

FNNプライムオンラインより

今年はさらに、暑くなる可能性があるということ。

しかしながら、長い目で見て、地球温暖化が進んでいるということは、毎年、観測史上もっとも暑い夏、となってもおかしくありません。

国立環境研究所サイトより

こちらは、100年前からの温度差をグラフで表したもの。特にこの40年ほど前から右上がりの角度が上がっているように見えます。

世界的にSDGSが叫ばれているものの、この大きな流れを食い止めるのは当分難しそうです。

このような状況の中、これから家を建てる方が注意すべきなのは、まず第一に断熱性・気密性の高く、外気の熱を軒や庇などでできるだけ遮る家を建てること。これが大前提となります。

その上で、冷房のシステムをいかに考えるか?

ポイントは、イニシアルコストを抑え、メンテナンスの手間もコストも抑えつつ、快適に暮らせる仕組みづくりです。

鬼塚工務店では、1台のエアコンで家中に涼しい風を送る、小屋裏エアコン冷房の設置をお勧めしています。

小屋裏エアコン冷房は、お客様の望まれるプランに応じて、個別に設計します。

品川区Y様邸

こちらのお住まいでは、キッチン上のロフトにエアコンを設置して、吹き抜けのシーリングファンで攪拌し、左手の1階からの吹き抜けと階段室を通して、1階に冷気を届けます。

横浜市鶴見区M様邸

こちらのお宅では、小屋裏に設置したエアコンで冷房室をつくり、4つのグレーチングから階下のお部屋に冷気を行き渡らせています。

高台に建てた家@横浜市中区

こちらのケースではシンプルに、階段室にエアコンを設置し、2階に冷気を送りつつ、スリットから抜ける涼しい空気を、シーリングを使って1階LDK全体に行き渡らせています。

 

横浜市緑区K様邸

こちらのお宅では、小屋裏エアコンの冷気を断熱材で囲い、ダクトを通して、各部屋に届けています。

このように、お住まいの条件やプランごとに、その時に最適と思われるシステムをご提案しています。

いずれも基本的には1台のエアコンで家中に涼しい空気を送りつつ、どうしても必要がある場合には、個別にエアコンを設置できるようにしています。

その実力をお試しいただきたいと思い、当社のショールームと本社の打ち合わせ室で、体感会を実施します。

鬼塚工務店本社

こちらは、本社社屋と1階のお打ち合わせ室。

この建物の小屋裏に設置したエアコンからの冷気を1階の打ち合わせ室に届けています。

ショールーム

こちらはショールーム。2階の小屋裏収納に収めたエアコンの涼風を、1‐2階に届けています。

小屋裏エアコン冷房の主な魅力は、

1.家全体を涼しくすることができる

2.エアコンの冷たい風が、直接身体にあたることがない

3.市販のエアコン1台で、仕組みもシンプルなので、全館空調に比べて、設置費用が安く済む

4.各室にエアコンがあると見栄えも悪いしメンテナンスも大変。それが1台で済む。

ただし、室内の快適な温度には個人差がある上、設計上、お部屋に涼しい風を十分に届けることができない場合もあります。

そんな時は、補助的なエアコンを設置することをお勧めしています。

小屋裏エアコン冷房の実力を試してみたい!と思われましたら、体感会にご参加ください。

 

小屋裏エアコン体感会&家づくり相談(無料)

場所:鬼塚工務店本社、あるいはショールーム

期間:夏のエアコンが必要とされる期間

 

体感会は完全予約制とさせていただいております。ご予約はお電話か、問い合わせフォームよりお願いいたします。

当社が制震ダンパーを採用することにしたわけ

2024年06月06日 18:41   Category : ニュース

動画でご覧になる方はこちらから。

例和6年の元旦に、能登半島を襲った大地震から5か月が経過した6/3朝、再び、震度5強の大きな地震が発生しました。

輪島市では、元旦の地震で大きなダメージを受けた住宅5棟が、今回の地震により倒壊してしまいました。

NHK NEWS WEBより

石川県の馳知事は「今後1週間は、同程度の揺れが起きる可能性がある。1月の地震も受け、ダメージが蓄積した建物や緩んだ地盤への影響が懸念される。住宅の倒壊などに不安がある人は、避難所などの安全な場所に身を寄せて命を守ってほしい」と発表しました。

2016年に起きた熊本地震では、震度7を超える大地震が2度にわたって発生したことが知られていますが、実はその前後5か月の間に、震度5以上の地震が17回も発生しています。

内閣府の防災情報のページより

大きな地震が発生すると、必ずメディアを通じて、「同程度の地震が起きる可能性がある!」と、警告が発せられる通り、大きな地震があれば、大きな歪みが生じるので、再発する可能性が非常に高いのです。

当社が建てる家は、全棟、許容応力度計算による耐震等級3を取得しています。これは、今考えられる最高の耐震基準だと自負しています。おそらく大きな地震が来ても、倒壊するようなことはないと思います。

しかし、大きな地震が発生すれば、大きなダメージを受けることは避けられません。

大きな地震が何度も来て、その衝撃をモロに受け続けたら、住み続けることが出来なくなってしまうかもしれない。

そんな危惧から、地震の揺れを吸収して、建物への影響を最小限に抑える制震ダンパーを採用することにしたのです。

その製品は、制震ダンパーの肝である、揺れを吸収するゴムを開発する、1909年創業、住友ゴムのマモリーLです。

MAMORY L

その効果を京都大学の防災研究所で実験しています。

一般的な2階建てと、制震ダンパーを装着した耐震等級3相当の家、双方に熊本地震並みの地震波を加えると、装着していない家は、約3.5mの揺れ幅があり、倒壊してしまったのに対し、制震ダンパーを装着した耐震等級3相当の家は、わずか4cm程度の変形に抑えられています。

さらに、制震ダンパー+耐震等級3相当の家は、2回目の本震の揺れを加えても、約9cm程度の揺れ幅に抑えられました。

この制震ダンパーは、内部に高減衰ゴムが内臓されています。

高減衰ゴム

高減衰ゴムとは、通常のゴムに比べ、バネのように弾む力を、熱に変えて変形を抑えます。

さらに、従来の制震ダンパーは、既存の耐震壁に加え、他の壁に装着させる必要があったため、設計の段階で大きな制限となりやすかったというデメリットがありました。

今回採用する制震ダンパー、マモリーLは、既存の耐震壁に装着できるため、制震ダンパー用の壁を設ける必要がなく、制約を受けないで済みます。

しかも、住友ゴムによると、60年もの長期に渡り、性能が変わらないことが確認されていて、メンテナンスが不要なのも大きな魅力です。

この高減衰ゴムを使った制震ダンパーは、熊本地震で大きな被害を受けた熊本城の復旧や、長崎の女神大橋など、大規模な建築物でも使われています。

家族を守る家を、当社鬼塚工務店に委ねていただいたお客様には、大地震が来ても安心して、そのままその家に住み続けていただきたい、と考えた末、この制震ダンパーの採用に行きつきました。

お客さまに大満足の家を建てて差し上げたい、その思いを胸に、これからも、もっともっといい家をご提供できるように、精進していきたいと考えています。

ZEH普及実績と今後の目標及びハウスオブザイヤーインエナジー結果報告

2024年05月30日 07:08   Category : ニュース

動画でご覧になる方はこちらから。

2023年度は、残念ながら、ZEH(ネットゼロエネルギーハウス)の条件に適う注文住宅はありませんでした。

今年度は、お客様との打ち合わせのもと、導入したい!と望まれるお客様のご意向に沿って、少しづつでも増やしていければと思っております。ZEHはその名の通り、消費する分を上回るエネルギーを、太陽光発電で生み出さなければならないので、屋根の大きさや向き、周囲の建物などに影響される上、その分の費用もかかるため、クリアするハードルが上がります。
一方で、少しのエネルギーで快適に暮らすための省エネ性能は、その住宅単体で高めることが可能です。
当社でも一所懸命、少ないエネルギーでいかに快適に暮らしていただけるか?を日々考えて、業務を行っています。
その甲斐あって、当社は、昨年に引き続き、ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーにおきまして優秀賞をいただきました。

ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーとは、省エネルギー性能に優れた住宅を提供する会社を表彰する制度です。評価のポイントは3つあります。

1.建物の省エネ性能についての取り組み

2.多様な省エネルギー手法の導入

3.省エネ住宅を普及するための取り組み

上記1.2.について、当社が高く評価していただいたポイントをご紹介します。

1.建物の省エネ性能についての取り組み

・高い断熱性 夏の暑さ、冬の寒さを寄せ付けない為の断熱性について、横浜市・川崎市の現在の省エネ基準は、UA値0.87です。2025年度にこの数値は義務化されます。さらに2030年度にはUA値0.6というZEH基準にまで高められる予定です。当社は間取りにもよりますが、既に北東北(青森、岩手、秋田)の基準UA値0.56をクリアする断熱性の家を基本としています。

・高い気密性 省エネ住宅を建てるために欠かせない気密性に関しては、全棟気密測定を実施し、C値0.6以下でお引き渡しすることをお約束しております。気密性を意識しない家づくりを行うと、スカスカな家が出来上がります。常に気密性を高める意識で家を建てるためにも、全棟気密測定を行っております。

2.多様な省エネルギー手法の導入

床下エアコン暖房と小屋裏エアコン冷房、たった2台のエアコンで、家中を快適な状態に保つ画期的な手法です。

高気密高断熱住宅は、家の中すべて気密断熱性が高いのです。だから局所冷暖房では、その性能をフルに発揮できません。真冬にLDKを22℃になるように暖房していても、隣の部屋に暖房をせず、10℃くらいの寒さだったら、せっかく暖めた温熱がどんどん逃げてしまいます。省エネを実現する高気密高断熱住宅には、家中まるごと冷暖房を行うのが正解なのです。

2年連続の受賞は大変光栄で、励みになります。もっといい家をご提供できるよう、日々研鑽を積んでまいります。

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