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なぜ、たった1台の エアコンで 1ー2階とも 涼しいのか?

2024年08月22日 19:51   Category : ニュース

動画でご覧になられる方はこちらから

先日、うだるような暑さの中、横浜市旭区で当社が建てさせていただいたH様邸にお邪魔させていただきました。

その際のインタビューの模様は、当社HP、お客様インタビューでぜひご覧ください。

今回は、その時に触れなかった、猛暑なのになぜ1台のエアコンで1階も2階も涼しいのか?をご説明させていただきます。

まず、お住まいの現況をご紹介しておきましょう。

今回お邪魔させていただいたお家は、この通り、地下に車庫があり、1階は玄関、水まわり、ファミリークローゼット。2階にリビングダイニングキッチン、3階に寝室という3階建て住宅です。

こう見ると、1階に滞在する時間は短い、ということがわかると思います。となるとエアコンは設置したくない、でも暑いのはいや。ということで、2階リビングに設置した1台のエアコンで1階も快適に過ごせるようにしたい、というご要望をいただきました。

8/11、当日の最高気温は、36℃。

お邪魔したのは、午後1時から3時までの一番暑い時間帯。

実際に温度計を見ると36℃を超えていました。

インタフォンを押し、玄関ドアを開け、中に入ると、

涼しい!

しっかりと冷気を感じました。

冷気が流れ落ちる階段室前の温度は26℃。

廊下奥のランドリールームは27℃でした。

すでにご説明した通り、このフロアにエアコンはなく、あるのは2階のリビング。冷気は下に向かう性質があるので、この階段を伝って1階まで届いています。

エアコンは、この2階リビングの壁面にありました。

エアコン正面のキッチンカウンター上に温度計を置いてみると、

気温25℃、湿度57~58%、不快指数は73。

不快指数は75を超えると、暑いと感じる人が一定程度出てくるといわれるとおり、とても快適に感じました。

ちなみに先に見た1階玄関は、26℃の52%、ランドリールームが27℃の53%でしたので、いずれも73~74の幅に収まり、こちらも快適な状態を保てていました。

さて、なぜ、外気温36℃の猛暑の中、2階のエアコン1台で、これだけ快適な状態を保てるのでしょうか?

理由は3つあります。

1つ目は住宅性能が高いから。いくらエアコンを使っても、外気温36℃の熱がどんどん入ってきてしまったら、とてもじゃありませんが快適な状態を保つことができません。

当社では、秋田、青森、岩手の北東北レベル以上の断熱性能をご提案したうえで、全棟気密測定を実施して、外気を寄せ付けない家づくりを行っています。

今回のお住まいの気密性能を表すC値は、床面積1㎡あたり0.5㎠でした。C値とは、その家にどれだけ隙間があるか?という値で、大きければ大きいほど、その隙間から外気が押し寄せるということになります。

今回のお住まい、3階までのすべてを含めた隙間は、わずかに千円札を半分に折ったくらいの面積しかありません。だから外気を寄せ付けないのです。

2つ目は熱交換換気システム、ロスナイの採用です。住宅には24時間稼働する換気扇を付けることが義務付けられています。しかし、外気温35℃の時、一般的な換気扇を回してしまうと、そのまま35℃の空気が流れ込んで、せっかく冷やした涼しい空気がそのままはき出されてしまいます。

三菱電機ロスナイのご提案サイトより

ものすごくもったいないことですよね。

この熱交換換気システムロスナイは、まず、室内の涼しい空気を吐き出すときに内部のフィルターの温度を冷まし、外からの空気を取り込むときにそのフィルターを通すことで、温度を下げて室内に取り込みます。

同上

せっかく冷房しているのに、窓を開けて換気をしたら、たちまち暑くてたまりませんよね。冬は反対に、冷たい空気を温めてから取り込むので、とても効率的。ロスナイは夏も冬も大活躍する換気扇なのです。

3つ目は、太陽の熱をいかに遮るか?今回のお住まいでは、南側が高くなっているうえに家が建っているため、光を取り込む工夫が欠かせませんでした。しかし、むやみに窓を増やしてしまうと、真夏に熱が入り込んでしまいます。そこで、光を取り込むトップライトを設ける際には、直射日光が入りにくい北傾斜の屋根に設けたり、3枚のスリット窓も北の壁に設けています。どうしても取り込みたかった西側のスリット窓には、自動で開閉できるシェードを設け、できるだけ直接太陽熱が入らないように工夫を凝らしました。

これからの家づくりは、夏冬を少ないエネルギーでいかに快適に暮らせるか?という温熱環境のプランニングが欠かせません。

当社では、まずは性能が高い家であることを第一義として、夏の小屋裏エアコンや冬の床下エアコン、熱交換換気システム、冬の日差しを取り入れ、夏の日差しを遮る設計の工夫など、考えられる最適なプランをご提案したいと考えています。

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