床下エアコン奮闘記。
2023年12月27日 20:06 Category : ニュース,未分類
今年最後のお引渡しとなった、クリスマスイブの朝、床下エアコン暖房の効果を確認しに、現地へ行ってまいりました。
12月はお引渡しが立て込み、前日まで仕上げの工事に追われ、お昼段階でまだ床下エアコンは稼働していませんでした。
ようやくスイッチが入ったのはこの日の遅い時間。
床下エアコン暖房は、一度温まってしまえばとても快適ですが、そこまでいくには多少時間がかかります。
しかも、人が住んでいない家というのは、ほぼ外気温と同じで、驚くほど寒いものです。
そんな状況の中、朝7時過ぎの様子をレポートします。
広い通りに面したシンメトリー調の外観は、色見こそ落ち着いていますが、とても印象的で、ランドマーク的な存在になりそうです。
予報精度No.1を誇るウエザーニュースによると、この日の横浜市、最低気温は
2℃。
現地に到着した7時過ぎ、玄関前に温度計を置き、ようやくデジタル表示が安定した温度は、
ようやく5℃の大台にのせたところ。
じっとしていると、手袋をしていても、次第に指先がジンジンとしびれてくるような寒さでした。
中に入ると、
ほんのり暖かい!
前日の昼、まるで外のような暖房なしの状態を経験していたので、ちょっと驚きました。
早速、サーモカメラで様子を確認すると、
中央の〇部分は9.6℃ですが、左下の床下エアコンから暖気が送られ、床全体が明るく、中央よりも温度が高くなっているのがわかります。
こちらはリビングに隣接する、サニタリールーム。
左手にガラリが見えます。
このガラリから暖気が上がるので、床に温度計を置いて見ると、
15.6℃。
最低気温2℃から5℃に上がるまでの外から、この室内に入ってきたので、十分暖かく感じました。
ここまで暖まるのにはもっと時間がかかると思っていたので、驚きました。
さて、今回のお住まい、夏のエアコン冷房は、
階段室の壁に設置しています。
このエアコンから出る涼しい風をこの階段室と、
こちらの2階ホールに溜めて、吹き抜けから1階に落とします。
その流れをスムーズにするために、腰壁にスリットを入れ、シーリングファンを設置しました。
涼しい風は、床の近くに溜まる性質があるので、このスリットがあるかないかで、かなり違いが出ると思います。
こちらは2階の寝室。
右手ドアの向こうに、先に見たエアコンがあります。
ドアを開放すれば冷気は入りますが、なかなかそうはいかない場合も多いでしょう。
どうしても必要な場合に備えて、これまでにお使いだったご自宅のエアコンを、新居でもお使いいただけるように取り付けました。
寝室には室内窓を設け、
室内からリビングを見下ろすことができます。
吹き抜けの床には、床下エアコン暖房と相性の良い無垢のヒノキを採用していただきました。
床下エアコンにあたためられた無垢の床材は、肌触りが良く、じんわりと足の裏を暖めてくれるので、直に座ったり寝そべったりしても気持ちがいいものです。
気持ちがいいのは冬だけではありません。
本当に力を発揮するのは、梅雨時や暑い夏場かもしれません。
無垢材は、余計な湿気を吸収してくれるので、べたつかずちょっと汗ばんでもサラッとしていて気持ちがいいのです。
今の季節は想像しにくいかもしれませんが、夏も本当に気持ちがいい。
当社のショールームで、体感できますのでご興味がありましたらお出かけください。
さて、本年の営業は本日をもって終了とさせていただきます。
今年一年、大変お世話になり、ありがとうございました。
感謝申し上げます。
新年は1/5より、元気いっぱいにスタートいたします。
引き続き、現状に満足せず、社員一同、切磋琢磨して、もっといい家をお客様にご提案できるよう、努めてまいります。
2024年も、ご期待ください。
地鎮祭について
2023年12月25日 18:00 Category : インテリアコーディネーターのひとりごと
皆さまこんにちは🌷
先日、お客様の地鎮祭を行いました。
天候にも恵まれ晴天の中、滞りなく無事に終えることができました。
この度はおめでとうございます😊✨
地鎮祭とは、建物の工事を始める前にその土地の神様へ「土地を利用させていただきます」とご挨拶をして、工事の安全を祈願する儀式です。
弊社の場合、地鎮祭については施主様に執り行うかどうか決めていただいています。
今回は施主様で用意するもの等ご質問が多い事項をまとめましたので、ご参考になれば幸いです!
Q. 地鎮祭の前に、事前に準備しておくものはありますか?
A. 弊社が神社さんを手配させていただく場合、基本的に地鎮祭で必要なものは神社さん・弊社で準備いたします。
お供え物は神主さんに、弊社ではお神酒を用意します🍶
地鎮祭が終わりましたら、お供え物の野菜や果物、お神酒をお渡しします🍎
施主様には、初穂料(神主さんへお支払いする謝礼金)のご準備をお願いしています。
地鎮祭が始まる前に初穂料をお渡しすると、祭壇に飾っていただけます☺
こちらは祭壇の一例です。
お神酒はこの後の上棟打ち合わせの際に使用するので、おおよそ200mlほど残していただければ残りは飲んだりお料理で使っていただいて問題ないです。
Q. 挨拶回りはしますか?また挨拶回りの品は用意するべきですか?
A. 地鎮祭終了後、弊社スタッフが近隣へ挨拶回りを行います。
挨拶回りの品については、施主様にご準備いただいております💁🏻♀️
近隣への挨拶回りは施主様によってそれぞれ異なりますので、その都度ご相談いただければと思います。
Q. 雨が降った場合、地鎮祭は行いますか?
A. 多少の雨であればテントを張って実施します。ただ、暴風雨や豪雨といった場合、地鎮祭に支障が出るので、別日に振替えさせていただきます。
ちなみに夏の場合、テントを張って行うことが多いです。今年は例年に比べ特に暑かったので、冷たい飲み物をご用意し、熱中症に気を付けながら行いました。
【そのほか補足】
弊社で手配させていただく神社さんの場合ですと、地鎮祭にかかる時間はおおよそ30~40分程です
また、工事前で足元が悪いため汚れても大丈夫な服装でお越し下さい。
(フォーマルな服装ではなく、普段着で結構です🙆🏻♀️)
地鎮祭についてご不明な点がございましたら、コーディネーターまでお問い合わせください🌷
地鎮祭が終わると基礎工事が始まり、建物の工事がスタートします✊🏻
お客様に喜んでいただけるよう、安全第一に精一杯努めて参ります!
お客さまインタビューの取材に行ってまいりました!
2023年12月19日 11:16 Category : ニュース
年末が近づくとともに、本格的な冬がやってまいりました。
横浜市の最低気温、今週金曜日は1℃まで下がる予報。
皆さまくれぐれもご自愛くださいませ。
そんな中、この秋に完成、お引渡しを済ませた横浜市中区のM様に、住み心地などをお聞きしたく、お邪魔してまいりました。
内容については、後日サイト内、お客様インタビューページにアップしますが、その時の模様を簡単にご紹介させていただきます。
Mさまは、ご家族3人暮らし。
この日は、お話を聞いているときにお子様のお相手をしていただくため、お母さまにもいらしていただきました。
ご協力、ありがとうございます。
切妻屋根のシンプルな外観に、玄関ポーチと庇を採り入れ、立体感を出しています。
主張を抑えたツートーンの外観の配色に、コントラストの効いた緑の玄関ドアがマッチしています。
パッと見た時の印象は、女性的な優しさを感じるキュートな印象です。
お引っ越し前は、3階建ての一戸建てにお住まいだったM様。
その時に感じていた大きなお悩みは2つ。
1つ目は、とにかく冬の寒さを何とかしたかったということ。
引っ越してからは、「全く寒くなくなり、結露もしません」との嬉しいお言葉。
カウンターに常設している温度計は、
理想的な室温、22.9℃を示していました。
先の写真、寄ってみると、
無垢のひのきの床上に、裸足で座って、お絵描きしたり、動画を見ているのがお分かりいただけると思います。
熱線を床下に忍ばせる床暖房だと、暖かい範囲が限られるし、無垢の木は熱くなりすぎるので使えません。
床下エアコンなら、暖かい空気でじんわり暖めているだけなので問題なく無垢材を使えるのです。
お話を聞いている間も、スリッパは履かずに足元から暖まるのを感じていました。
こちらがリビングのサーモカメラの映像。
中央の〇部分の温度が左上に表示されている21.4℃です。
そのやや紫いろの部分よりも床面の方が明るいオレンジで、より暖かい様子がおわかりいただけると思います。
もう一つのお悩みは家事動線が悪かったこと。
お引っ越し前は1階で洗濯をし、3階で干し、乾いたら取り込んで、また1階に下りて、畳んで仕舞う、という動線でした。
目が離せない子育て中のママにとって、毎日の洗濯が一大事でした。
「1階で生活のすべてを完結できるようにしたかったんです」
とのお言葉通り、1階にサニタリールーム兼ランドリールームを設けました。
左手奥に見える引き戸の奥が、そのスペースです。
夏場は、洗濯した後、左手の勝手口からお庭に出て外に干し、
冬場は室内に干します。
リビングに設置したスタイリッシュな室内物干しワイヤー、pid4M。
「冬は外で干すと乾きにくく、逆に室内は乾燥しがちなので良く乾くし、室内への加湿効果もあってちょうどいいのです」とのことでした。
最後に、もうひとつだけご紹介しておきましょう。
階段下スペースを活用した、リビング収納です。
この収納、奥行き60㎝ほどで、アウターを仕舞うのにちょうど良いサイズです。
よく見ると、階段の向こう側から折り返す部分のスペースを使っていないことがわかります。
そのスペースは、
玄関の土間収納として活用し、リビング収納と分け合っています。
この土間収納、向こう側が明るく、どうやら通じているのがおわかりいただけると思います。
向こう側にはキッチンがあり、買いだめ後の重い荷物などは、ここからダイレクトにキッチンに搬入可能。
逆にキッチンで出た、床におきたくないモノなどは、この道を通って土間に置いたりと、双方向に使いやすさを発揮しています。
ただし、今は、
動きたい盛りのお子さまが、階段下トンネルを通って、グルグル走り回るのが大好きで「あんまり荷物を置けないんです」と笑っていらっしゃいました。
詳しいインタビューの模様は、近日公開します。
乞うご期待!
年末年始の営業のご案内
2023年12月16日 16:02 Category : ニュース
弊社の年末年始の営業についてお知らせいたします。
下記期間を休業とさせていただきます。
2023年12月28(木)~2024年1月4日(木)
12月27日午後12時~1月4日までにいただきましたお問い合わせにつきましては
1/5(金)より順次ご対応させていただきます。
ご不便をおかけして申し訳ございません。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
※お客様の声※
2023年12月11日 16:14 Category : お客様の声
今年10月にお引渡しした施主様より、お客様の声が届きましたのでご紹介いたします。
1:弊社をお選びいただいた決め手、又は第一印象を教えてください。
訪問初日雨の降る中ナビを見ながら歩いていると、はるか先で傘をさして
こちらに向かいお辞儀をしている人が社員の方とわかり嬉しかったです。
その日から何回か訪問時間に外で待っておいででした。
すばらしい思いやりと思いました。
2:住まい造りでこだわった点・気に入っている所を教えて下さい。
物入れをたくさん造る事、外の景色もみえる個と、
希望通り沢山物入れが有り荷物が足りない位です。
3:契約から完成までプラン打ち合わせ・建築中現場のエピソードなどございましたらお聞かせください。
プラン打ち合せ時でも無駄話に付き合ってもらいありがとうございました。
何度目かに大工さんに会えた時、階段出来たよと見せてもらいました。
4:設計担当、現場担当等、弊社社員の対応はいかがでしたか?
設計担当の川田さん、気持ちの定まらない私から根気よく聞き出しながらの設計図よく付き合って下さいました。
現場担当の柿塚さん、当日容認しながら翌日変更などにグッとこらえて話を聞いて下さいました。
横山さん、打ち合せ当日私の誕生日と気ずかれ、皆さんに祝って戴いた事は心にしみました。
5:これから建築される方に一言アドバイスをお願いします。
少しでも気に入らない所があったら意見を言ってみる事です。
私は外に出る踏み台が高すぎるけど「仕方ない」と諦めていたら、
社長さんが一目見るなり「やり直しさせます」と翌日には職人さんが来ました。
嬉しいお言葉、ありがとうございました。
外観や内装など、あーでもないこーでもないと毎回楽しくお打ち合わせさせていただきました。
結果、施主様の雰囲気にあったとても素敵なお家が
担当の職人さんたちの間でも話題となりました。
また、ある時手作りのお弁当を差し入れいただき、
お心遣いに胸がいっぱいになりました。
本当にありがとうございました。
これからも快適な住まいづくりのため精一杯サポートさせていただきます。
引き続き、よろしくお願いします。
アップルパイ
2023年12月04日 18:00 Category : 保育士のひとりごと。
皆さま、こんにちは。
日中は暖かくても、夕方になると北風がヒューッと吹いてきて、
思わず「寒い~」と言ってしまいます。
12月、やっぱり冬らしくなってきましたね。
私は寒くなると、暖かい部屋であったか~い飲み物と甘~いスイーツが食べたくなるのですが
皆さまはいかがですか?
最近のことですが、友人が長野のりんごを沢山送ってきてくれました。
「規格外品なんだけどね」、とのことですが素人の目では全然分かりません。
赤くて可愛いりんご。
シャリシャリとした歯ごたえと、酸味と甘さもグッドです。
そのままで食べてもいいのですが、せっかくだからお菓子に変身させてあげましょう。
さて、りんごを使ったスイーツも色々ですが・・・
先月、山梨のワイナリーを訪れた時、併設されたレストランで夫と二人ランチを頂いたのですが、その時のデザートがアップルパイ。
紅茶風味のアイスクリームが添えてあり、おしゃれで美味しいパイだったことを思い出しました。
偶然、NHK E テレの「グレーテルのかまど」という番組でもアップルパイが登場しました。
決定。アップルパイを焼きましょう!
作り方は様々ですが、今回は 伝説の家政婦”志麻さんのおやつレシピを活用してみました。
角切りにしたりんごをフライパンで優しくソテーして、冷凍パイシートに包み、
後はオーブンにお任せ。
キッチンからパイ生地の香ばしさがホワンと広がってくるとなんだか嬉しくなります。
しばらくすると、「出来上がりました。庫内が熱いので注意してください。」
オーブンが丁寧に知らせてくれました。
(最近のオーブンレンジはとても親切です。)
りんごの味が存在感を残していて、素朴で美味しいアップルパイができました。
りんごが送られてきたことで、思わぬところから季節のお菓子作りを楽しむことができて
友人には感謝です。
~自宅庭のテラスにて🍎~
寒い日にあったか~いお部屋で甘酸っぱいスイーツを堪能することができました。
床下エアコン体感絵レポート@横浜市鶴見区
2023年12月02日 06:29 Category : ニュース
こちらから、動画でもご覧になれます。
今年一番の寒さとなった、2023年11月26日。
お引渡し前、完成間近の現地に、床下エアコンの効果を体感しに行ってまいりました。
ウエザーニュースによると、当日の横浜市鶴見区、最低気温は6℃、現地には9時前に到着しました。
玄関に至る階段中央は、自転車等を上げやすいようにスロープにしています。
その上、階段から始まるアプローチの半分は長めの庇で覆いました。
階段を上り下りする際、手が塞がって傘を差せないケースがあるので、役に立つと思います。
さて、玄関前の外気温は、
9時45分時点で、8.1℃。
小雨降る中、それまでの陽気で寒さに慣れていないこともあり、かなり寒く感じました。
この日はなかなか気温が上がらず、温度計を置いてからもしばらく気温が下がり続けたため、ひととおり撮影を終えた時刻の気温です。
いよいよ玄関の扉を開けると、
21.1℃。
「うー、暖かい、うれしい。」
思わず、こぼれるつぶやき。
風を感じることなく、建物の内部全体が暖まっている空間に足を踏み入れた感じです。
そのままホールを抜けてリビングへ。
ドドーンと吹き抜けのあるリビングは、引き戸で仕切れる洋室部分を含めると、27帖の広さがあります。
反対側から見るとこんな感じ。
2階は吹き抜けのまわりをグルリと廊下で囲み、1,2階双方からご家族の様子を窺い知ることができます。
リビングを一望できるキッチン、左端に床下エアコンの暖気を導くガラリが見えます。
キッチンに立つ奥様の手元は、
21.6℃。
ほぼ玄関と一緒です。
冬場、毎日の炊事で多くの奥様を苦しめるのは、足元が寒いこと。
床下エアコンの場合は、足の下を暖気が通って、先ほどのガラリから室内に送られるため、足元の床が冷たいということはあり得ないんです。
床自体が暖まっているので、裸足でもじんわりとぬくもりを感じます。
さて、その暖気を発する床下エアコンはどこにあるかというと、
リビングの一角にある、引き戸で仕切られた洋室に設置しました。
この空間を含めて、27帖超ありますから、かなり距離がある。
でも大丈夫、しっかり温めてくれていました。
こちらのサニタリースペースにもガラリがあります。
脱衣室はヒートショックの危険が最も大きい場所のひとつで、昔の家の寒さの象徴でした。
こちらも21.6℃。
全く寒さを感じませんでした。
1階のトイレは建物中央に近いため、床下の暖気が十分に通ると判断し、ガラリを設置していません。
それでも20.9℃。
安心の暖かさです。
床下エアコンなんだから、1階が暖かいのは当たり前、という声が聞こえてきそうです。
ということで2階に上がってみましょう。
1階から2階へ上がる階段を7段くらい上がったところから撮影したところ。
キッチンと2階ホールを見渡せる大空間です。
生活が始まると、1階でママがお料理をつくり、2階ホールでお兄ちゃんが遊んでいる、そんな風景を同時に見られる楽しいポジションです。
2階に到着。
階段と廊下、ホールでグルリと吹き抜けを囲み、ひとつの大きな空間であることを実感できますね。
しかし、大きな空間ほど暖気を行き渡すのは難しい。
1階に設置した床下エアコンで、2階を暖めることが果たしてできるのか?
心配ご無用、2階に置いた温度計、20.5℃。
ほとんど1階と変わりません。
サーモカメラで確認するとこんな感じ。
吹き抜け全体に暖気が行き渡っているのがお分かりいただけると思います。
こちらはその上の小屋裏収納。
夏に活躍する小屋裏エアコン冷房が格納されています。
この空間は、
19.4℃
ちょっと驚きましたが、小屋裏まで全く寒くありませんでした。
さて、この写真、温度計の背後にある網目のモノ、気になりますよね?
グレーチングと呼ばれる、道路の側溝や排水口のフタなどに用いられる建築資材です。
なぜ小屋裏にこんなものを使っているかというと、
もう、お解りですね、夏場、エアコンからの涼風を床下に届けるためです。
先に紹介した小屋裏エアコンの写真に写っていた2つのグレーチングは主寝室と、吹き抜けを通じて1階リビングに届けるもの。
右上から冷気を採りこみ、必要に応じてシーリングファンで攪拌します。
小屋裏の反対側には、右に2つ、左のコーナーにもひとつあり、計3つ用意しています。
左のお部屋は、
このように、建具の上に取り込み口を設けています。
下から覗くとこんな感じ。
2つ並んでいた右側は、
将来2つに分けられるタイプの子供部屋、下から覗くとこんな感じです。
小屋裏エアコンの冷気を各部屋に届けるのはなかなか難しい問題です。
一般的な全館空調は、家全体にダクトを張り巡らせ、各部屋に届けるのですが、それだと初期費用もかかるし、メンテナンスも大変です。
今回は当社の設計担当が「何とかダクトを設けずに各部屋に冷気を届けられないか?」と考えた末、この方法を編み出しました。
この方法だと、小屋裏収納の床下範囲に、吹き抜けのLDKと主寝室、3つの子供部屋の天井を含める必要があります。
本来、「下の階の壁の直上に上の階の壁を設ける」というのが地震に強い家のセオリーですが、このやり方だと壁の位置をずらす必要があります。
今回は壁の位置をずらしつつも耐震等級3を取得して、ダクトを使わない小屋裏エアコン冷房を実現することができました。
細かいお話しですが、注文住宅は1つ1つ、ご要望や条件が異なるので、前例を踏襲するだけではダメなのです。
初心を忘れず、今日もまた、はじめてお伺いするご要望に対し、最高のご提案ができるように努めた参りたいと思います。