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最強寒波襲来!床下エアコン暖房体感レポート@品川区

2023年01月25日 08:53   Category : ニュース,床下エアコン

昨日、お引渡し直前の完成現場にお邪魔してまいりました。

車や人通りの多い道路から1本中に入った閑静な住宅街。

駅から数分の交通至便な立地ながら、周囲に高い建物がないため、陽当たりも確保できる好立地です。

小雨降る朝8時過ぎ、

外気温は6.0℃。

7時過ぎから設置しておりましたが、その時は7℃を超えていました。

寒波の到来とともに気温が下がる時間帯だったようです。

玄関内部には土間収納を兼ねるシューズクローク、階段右手にニッチ、その手間にはアウターなども仕舞える収納と、余すところなくスペースを活用しています。

扉で仕切らない入り口は、アーチの下がり壁を2つ並べることで、見た目に柔らかく、楽しい空間に仕上がっています。

奥の下がり壁内部に、

床下エアコン暖房が設置されています。

このお部屋は3.6帖のウォークインクローゼット。

この控えめな場所なら、住み始めてからも邪魔になりにくいし、見た目にも気になりませんね。

こちらは手前の下がり壁を入った、奥の脱衣室。

スロップシンクを備え、しつこい汚れ物や靴などを洗う時にとても便利。

乾太くんや、室内物干しもあるので、”脱ぐ、洗う、干す”をこの場所で完結でき、洗い終わったほとんどのモノを、階段を上がらずに、1階のウォークインクローゼットや収納スペースに仕舞えます。

さて、本題の床下エアコン暖房の効きめ、気になる脱衣室はというと、

21℃でした。

いきなりな感じがありますが、実際には寒い外から、玄関内部に一歩入ると、その暖かさが実感できます。

誰もいないお引渡し前のおうちが暖かいというのは、ちょっと不思議な感じがするくらいに。

こちらは、洗面化粧台。

脱衣室と分けているので、ご家族がお風呂に入っていても気兼ねなく歯を磨いたりできます。

左手前の足元空間が空いているので、スツールなどを置いておけば座って身支度ができます。

正面の扉はお手洗い。

脱衣室と浴室に続いて、ヒートショックが起きやすいのはトイレです。

でも床下エアコン暖房があれば、

この通り、21.2℃。

右手にガラリが見えています。

建物を支える基礎の内部に溜まった暖気を、このガラリから室内に取り込みます。

さて、それでは2階へ。

この日はあいにくの曇り空でしたが、想像してください。

2階リビングで、しかも吹き抜け。

南側にこれだけ窓があれば、光がサンサンと降り注ぐでしょう。

こちらはキッチンからの眺め。

右手のサービスバルコニーの横に、三角垂れ壁が見えますね。

二人並んで座れるスタディーコーナー。

正面の壁は上部を仕切らずに開放感を出しています。

目の前が全面壁だと息が詰まりそうですが、このように抜けていれば、ちょっと疲れたなと感じても、伸びをしてうまく気分転換が図れるのではないかと思います。

今回のリビング、実はもう一つ工夫が。

こちらの写真、立ち位置をもう一度キッチンに戻しました。

中央に白い柱がある腰壁、なにやら真ん中に長細い空間があります。

想像してください。

キッチンで作業をしていると、「ガチャッ」と玄関が開きます。

「ただいま!」と声が聞こえればよいですが、時にはそんな気分になれないこともあるでしょう。

階段から顔が見えるまで誰だかわからない、あるいは自分の部屋にそのまま直行してしまったら様子をうかがい知ることもできません。

そんな時、この空間を上からのぞくと、

帰宅したご家族の様子をご自身の目で確認することができるのです。

日々の暮らしをイメージされたナイスなアイディアですね。

これはお客様のご要望を実現したものですが、実は一石二鳥。

この小さな吹き抜けが、1階の床下エアコン暖房の暖気を2階に効率よく上げてくれるのです。

ということで、2階リビングの温度は、

18.1℃でした。

さすがに1階に比べると低いですが、シーリングファンを効果的に使えば日々の暮らしは問題なさそうです。

先日のクローズアップ現代では、高齢の方がいる場合は22℃以上が望ましいとお話ししていました。

そのような場合は補助的な局所暖房も検討されるのがよいと思います。

それでも寒暖差10℃以上のヒートショックなどとは無縁ですので安心です。

ご覧のように、キッチン上部には固定階段で上がる小屋裏があります。

リビングやダイニングは開放感が欲しいので吹き抜けがいいですが、キッチンに吹き抜けはいりませんよね。

その分小屋裏として利用しています。

建物の形状をそのまま活用し、LDKに面する部分はロフトのように使い、階段に近い部分は小屋裏収納のように使えます。

その広さ9.25帖。

さて、気になる室温は、

18℃ちょうどと、ほぼキッチンと同じ温度です。

このように、たった1台のエアコンで、家をまるごと暖めるのが床下エアコン暖房です。

それを実現するには、暖気をできるだけ外に漏らさないように気密性を高め、壁や窓から熱が逃げないように断熱性を高めることが欠かせません。

住宅性能を高めるメリットは冬のためだけではありません。

暑い夏も効果を発揮します。

夏場はこの小屋裏に設置したエアコンで、小屋裏と2階LDKをまるごと冷やします。

 

というわけで、注文住宅ならではのアイディアを満載した、床下エアコン体感レポートお届けしました。

たくさん勉強して、想像して、見て回って、決断して、家を建てるのはとても大変ですが、苦労しただけの甲斐はあると思います。

この先、ずっと住むことになりますので。

完成!床下エアコン暖房の家

2022年02月02日 08:25   Category : ニュース,床下エアコン

先日、完成したM様邸のお宅に撮影で行ってまいりました。

大きな吹き抜けのある素敵なお家です。

M様邸吹き抜け

この大きな吹き抜けを活用して、床下エアコン暖房と、天井に据え付けた冷房用のエアコン2台で、夏も冬も快適な空間をつくります。

2階からの眺め

写真ど真ん中、スケルトン階段の下に、木枠に覆われているのが暖房用の床下エアコン。

その上の天井に据え付けられているのが冷房用のエアコンです。

撮影した模様をユーチューブにアップいたしました。

ぜひご覧ください。

以下、動画の内容をご紹介いたします。

 

こんにちは 横浜1番good!

の鬼塚工務店 鬼塚です

2台のエアコンで夏も冬も快適な暮らしができる家づくりを、弊社は提案しています

それが、今日完成したので皆さんに、ご紹介したいと思います

 

冬のエアコンは床下エアコン

この一台で、この建物全体を温めていきます

大体、スタートして2時間ぐらいで、全部暖まります

そして、夏のエアコンは小屋裏エアコン

ただ、この家の冷房は、小屋裏をロフトに使ってるので

この大きな吹き抜けの天井に

冷房用のエアコンを1台置いています

 

それでは、この床下エアコンで

具体的にどういう風に温めるのか

というのをご説明したいと思います

 

普通の壁掛けのエアコンを床下に持ってきて

こっから出る暖かい暖気を、床下の基礎に送り、

基礎全体を暖めます。

基礎は繋がっているので

全体を温めることができます

 

その時に、窓は、どうしても冷たくなるので

この窓のある位置には必ずこのガラリを設けて

ここから、暖かい空気が出てくるので窓の冷たさを

ここで打ち消す役目を果たしています

大きな窓のところにはこのようなガラリを付けています

ガラリ

次にキッチン。寒いですね

ちょっとキッチンに行ってみましょう

キッチンもこれ暖かくなります

キッチンにもこの下にガラリをつけています

 

キッチン裏のパントリー、

パントリーの中にもちゃんとガラリを設けて

ここから暖かい空気が出てきます

 

それでは、洗面洗面化粧台へ行きましょう

ここにはちょっと大きな

吐き出しの窓が付いてるんですけども

この洗面室にもガラリがついていて

ここから暖かくなります

 

そして、脱衣室っていうのは裸になるんで

どうしても寒い空間なんですけども

 

この脱衣室も、温かい空間をつくります

お風呂に入る前も温かい

もちろん、お風呂の中もあったかいです

 

1階の玄関横に洋室があります

先ほどお話ししたガラリが窓の下に付いています

窓から冷たい風が出てくるのをガラリから出てくる

暖かい風であったかくしよう

という仕組みです

 

この建物は気密性のC値が0.6なので

少ないエネルギーで、暖かくしよう

外から冷たい風が入ってこないので

とても気密性がよくて、暖かい建物になっております

 

この建物は、1階にはガラリがあるんですけれども

2階にはガラリっていうのはなくって

まず1階が暖まり、2階の天井を暖めそのまま2階まで全部暖める

この床下エアコン1台で建物全体を

だいたい2時間ぐらいで22℃くらいになります

 

それでは、実際に床下エアコンを作動します

電源を入れないと、寒い状態です

暖房前

ちょっと電源を入れてみます

いま、動きました

 

それでは30分経ちました。

サーモカメラでご覧いただけるでしょうか?

暖房してから30分経過

たった1台のエアコンで、建物全体温める

いやな風もない

空気も汚れない

最高の家づくりです

横浜 1番 good!

床下エアコン テスト運転の巻

2021年12月27日 13:16   Category : ニュース,床下エアコン

先日、完成間近の建築現場で、床下エアコンの設置が完了し、テスト運転を行いました。

サーモグラフィーカメラを使って、室内が暖まる様子を撮影しましたのでご紹介します。

目に見えるアングルとサーモグラフィー画像

まずは、エアコンを設置してある場所。

今回のお住まいは、1階に各居室を、日当たりの良い2階にリビングを設置しています。

床下エアコンを設置しているのは1階のウォークインクローゼット内部。

設置場所

エアコンをオンにしてしばらくしてからのサーモグラフィーの様子がこちら。

エアコン本体が、異常なほど熱くなっているように見えますが、実際には左のレベルを見ると最高値でも26.8℃。

床部分が徐々に青から緑、黄色へと変わっていく様子がうかがえます。

このウォークインクローゼット内部の写真がこちら。

WIC

撮影している右手に床下エアコンがあります。

奥の床に、吹き出し口=ガラリが見えます。

サーモグラフィーで確認すると、

ガラリから暖かい空気が出ていることがわかります。

画面中央の〇印が、左上の数値、20.5℃。

床の温度もほぼそれ位と想像できます。

お隣の寝室を見てみましょう。

洋室

ガラリが2つ。

サーモグラフィーで見ると、

こんな感じ。

床から徐々に暖まっています。

物入

こちらは洋室から見た物入。

本来、物入の床が暖まっている必要はないと思いますが、床下エアコンは床下全体を温めるのがミソ。

物入の床にはガラリがありませんが、床下全体に温風が回っているので、温度が上がるのです。

今回はテストのため、ここまでで電源を落としましたが、ずっとオンにしておくとこうなります。

ショールームの床下エアコン

壁掛けエアコンだとこうなります。

床が暖まらないのです。

床下からエアコンで温めれば、床下からじっくり暖まるので、エアコンにありがちな足元が寒いということがありません。

風が直接あたることもないので、不快さがなく、ほこりが舞うのも最低限に防げます。

 

現在、床下エアコン体感会を実施しております。

ご興味のある方は、ぜひいらしてください。

詳しくはこちら。

床下エアコン体感会 12/22~2/28まで開催期間延長!

2021年12月22日 17:10   Category : ニュース,床下エアコン

もともと、2/3までの予定で告知しておりましたが、暦の上では春を迎えても、まだまだ寒い!

というわけで、2月いっぱいまで床下エアコン暖房体感会を当社ショールームにて開催いたします。

興味のある方はぜひいらしてください。

ご予約は、お電話か問い合わせフォームよりお願いいたします。

床下エアコンの詳細記事はこちらをご覧ください。

2022年1月31日追記

 

季節はいよいよ本格的な冬の到来です。

 

天気予報によると、明日の横浜、最高気温は11℃まで下がります。

さらに12/25クリスマスの夜には冬将軍・寒波の襲来で、翌26日の最低気温は-1℃、最高気温は6℃までしか上がりません。

 

冬至の今日12/22から、1/5小寒の寒の入り、1/20の大寒を経、2/3立春前日までが最も厳しい寒さを感じる約40日と言えるでしょう。

 

ようやく床下エアコンの実力を試していただける40日を迎えました。

何のために、本社およびショールームを建てたのか?

それは、これから家づくりを検討されている皆様に、床下エアコンの心地よさを体感していただくためです。

 

一番実感していただきやすい40日がやってまいりました。

 

床下エアコンは、家庭用の普通のエアコン1台で家全体を温める画期的な仕組みです。

凍えるような寒い今の季節しか、その真の実力を試すときはありません。

これから家を建てようと思っていらっしゃる方は、ぜひ一度その実力を試しにいらしてください。

本社かショールームにて、ご体感いただきます。

安全かつ、じっくりとご体感いただけるよう、完全予約制とさせていただいております。

 

事前にお電話か問い合わせフォームにて、お申し込みくださいますよう、お願い申し上げます。

 

*恐れ入りますが、12/29(水)~1/4(火)まで年末年始休暇をいただいております。

ご承知おきくださいますよう、お願い申し上げます。

冬の暖房「床暖房と床下エアコン、どっちがいいの?」

2021年11月24日 10:14   Category : ニュース,床下エアコン

天気予報によると、これから最低気温が10℃を切る日が続くそうです。
横浜市の本日の最高気温は17℃。一般に、16〜18℃を下回ると暖房が必要になると言われています。

家づくりの現場では、
「壁掛けエアコンだけでは、足元が寒い。だから、床から暖かい暖房を採用したい。本当のところ、床暖房(温水式)と床下エアコン、どっちがいいの?」
という、質問をいただくことがあります。
本格的な冬の到来を感じるこの機会に、ご説明したいと思います。

どっちがいいのかを語る際のポイントは、大きく3つ。
まずは、快適性。2つ目が、コスト。そして3つ目は長く使えるかどうか。

順にご説明します。

 

まずは快適性。
リビングに居る限りにおいては、床暖房も床下エアコンも、どちらも快適に過ごせます。
床暖房は、設置される範囲が限定されるので、設置されないリビング以外の床は暖かくなりません。

また、床暖房が設置されていない2階には、十分な暖かさが伝わりませんので、別の暖房器具が必要になります。

一方の床下エアコンは、1階の床下=基礎の内側全体を温めるので、キッチンもトイレも洗面脱衣室など、全ての床が温かくなります。

暖気で暖めていますので、ゆっくりと2階にも上昇し、家全体を温めます。
設計上の工夫が必要ですが、2階層の家であれば、床下エアコン1台でまかなえます。

快適性は、家中をやさしく温める床下エアコンに軍配が上がります。

 

続きまして、コストについて。
コストは、初期費用とランニングコストに分かれます。

まずは初期費用について。

床暖房を設置する場合。

リビングだけに施工するとして、概ね60万円くらいの費用がかかります。

床下エアコンは、8畳用のエアコンと設置にかかる費用で概ね10万円ほど。これに、床下断熱の施工費用がプラスアルファでかかります。

建物の大きさにより費用は異なりますが、両方合わせても、床暖房の費用60万円よりも安く抑えられます。

 

ランニングコストについては、使用方法や家の大きさによって幅があるので、明確に数字で表すことは避けます。
しかし、オイルヒーターや電熱を利用する床暖房などは、ひと冬使って、あまりに高額な電気代に驚き、翌年以降使えなくなった、というお話しをよくききますが、床暖房も床下エアコンも、そんなことはありません。
多くの場合、想定の範囲内のコストで、毎年お使いいただけると思います。

 

最後に、長く使えるかどうか。
まず、床暖房の熱源は給湯器、床下エアコンはその名の通りエアコンです。
いずれも10年程度で寿命がくる機器です。壊れたら買い替えれば長く使えます。

一方の熱の伝達経路はどうか?
床下エアコンは、床下から出る暖気が、上昇気流の通り道を伝って、家中に行き渡る仕組みです。
特別な配管は一切ありません。

床暖房は、給湯器で沸かしたお湯を配管に通して、床に循環させています。


東京ガスのサイトを見ると、「約30年相当の耐久試験を行っていて、家と同程度の耐久性がある」と書かれています。
「それなら安心。」
と、素直に信じていいものでしょうか?

先日、当社で家づくりを進めていただくことになったお客様。
あるハウスメーカーでお話しを進めている中で、床暖房の設置を検討されていました。
営業マンに「これ、故障したら、どうすんの?」と聞いたら、自信満々に、「壊れないから大丈夫です!」と言い切ったそう。
そんなわけないだろ!と思ったお客様、当社で床下エアコンを採用する家づくりに切り替えていただくことになりました。

壊れなければ、それに越したことはありませんが、床暖房の配管に問題が生じたら、床を壊してやりかえるしかありません。
床暖房について、給湯器以外に問題が生じ、使えなくなることはそれほど珍しいことではありません。
そうなった方の多くは、多額の修理費用を負担して修理されることはなく、壊れたままの状態でやむなく他の暖房に切り替えられるのです。
床暖房の怖さは、この壊れた時のリスクが大きいことです。

以上のことから、当社では、床暖房か床下エアコンで迷われているなら、床下エアコンをおすすめしているわけです。

ただし、床下エアコンを採用するには、大前提として、基礎断熱をしっかり行った、気密断熱性能の高い家でなければなりません。
そうでない家に床下エアコンを採用すると、温かくないばかりか、どんどん熱が逃げてしまうため、エアコンの運転にも負荷がかかり、光熱費も跳ね上がります。
もし、住宅性能が高くないのであれば、床暖房にした方が、直接床を温めていますので、暖はとりやすいです。

床下エアコンの施工実績がない依頼先に、床下エアコンの施工を頼むのはとても危険です。
結果、暖かくないばかりか、白蟻の危険や床下の結露によるカビの発生など、思わぬ事故につながる可能性があります。

床下エアコンは、今考えられる最高の暖房器具だと思っていますが、その効果を得るためには、様々な下準備が必要なのです。

ご興味のある方は、家づくり相談室までいらしてください。相談室にも、床下エアコンを設置してありますので、体感しながら、詳しく説明させていただきます。

床下エアコン実装レポート

2021年10月23日 05:44   Category : ニュース,床下エアコン

これからの時代、暖房は床下エアコンがベストだと確信しております。その理由は大きく3つ。まずは、トータルコストが安い。構造上、床下からエアコンの暖気を室内に行き渡らせる仕組みを最初に作る必要がありますが、あとは普通のエアコン1台とそのランニングコストのみ。エアコンが壊れたら買い替えるだけで、複雑な仕組みはありません。とてもシンプルです。

2つ目に、環境にも人体にも優しいこと。火を燃やさないから安全な上、二酸化炭素も出さず空気が汚れません。3つ目になんといっても快適であること。壁の高い位置にあるエアコンから暖気を出すと、足元は暖かくならないし、直接、身体に風があたって不快ですよね。床下エアコンなら、対流と伝導によって床下から家全体を温めるので、ほとんど風を感じることなく、家中どこも暖かいのです。今回はその床下エアコンを実装したお宅のレポートをお届けしましょう。

この隅にあるのが“それ”です。

カバーを開けると、ダイキンのルームエアコンが入っていて、暖気の吹き出し口が、床下にもれなく届くようにカバーされています。

左手のエアコンカバー上部は、エアコンに空気を取り込むための通風口で、右手が床下に溜まった暖気を室内に送る通気口です。

この通気口は、家の隅々にあります。

リビングは、この通気口ともう一つ。

右手の窓の下に見えますね。

こちらはキッチンの奥。キッチンは通常の暖房ですと、なかなか暖気が届かず足元が寒いもの。この通気口からの暖気だけで暖めるわけではありません。床下に暖気が通っているので、床全体が常に暖かいのです。

こちらは洗面所の横。さらに、

脱衣室にも取り付けます。

洗面所、脱衣室はヒートショックが起こりやすいところ。

ヒートショックと言えばもう一つ起こりやすいのがこちら。

トイレです。

トイレの床下からも暖気を取り入れ、リビングと同じくらい暖かい環境を整えます。

とはいっても、「本当にエアコン1台で家全体が暖かくなるの?」と疑われる方もいらっしゃることでしょう。

実証したいところですが、取材当日は10月にもかかわらず、外気温28℃の夏日。

夏日でなくても、10月だと暖房は不要ですので、その効果はわかりませんね。

そんなときのために、床下エアコンを装着している当社のショールームで撮影した、サーモグラフィーの写真をご紹介しましょう。

外気温8.1℃の時に、床下エアコンのみで暖房しているリビングの様子です。

真ん中の〇印の部分が、左上の22.7℃を表しています。

注目していただきたいのは、床下から天井まで、ほとんどムラなく暖かい状態をキープしているということ。青くなっているのは窓ですが、それでも18℃程度です。

一方で、YKKAPの樹脂サッシを使っていてもこれだけ室温とは開きがありますので、いかに窓が熱を逃がしやすいか、ということもお判りいただけると思います。

いかがでしょう?床下エアコンが最強だと思う理由、共感いただけたでしょうか?

もし、共感いただけなかったとしたら、もう少し季節を待って、寒い冬に当社のショールーム、あるいは事務所にお越しください。事務所にも床下エアコンが装着されていますので、その快適さを実感していただけます。

 

さて、厳しいのは冬の寒さだけではありません。夏の暑さもたまりませんね。

こちらのお家は夏を快適に暮らすためのエアコンの装着にも工夫を凝らしています。

まずはご覧いただきましょう、こちら。

通常、リビングの壁の高い位置にあるエアコンを階段室に設置しています。

このエアコンも普通のダイキンルームエアコン10~12畳用。

この位置で、このまま回れ右をすると、

リビング上部の吹き抜けがあります。エアコンからの涼しい風が、この吹き抜けを通ってリビングに届きます。エアコンの風向きを下向き固定にすると吹き抜けには届きませんので、上向きか上下にしておきます。

こちらがリビング側からの眺め。

そのままでも冷たい空気はゆっくりと下に落ちてきますが、空気を撹拌させる意味もあり、シーリングファンを回します。

夏場のシーリングファンの風向きは、上から下へ。冬場は下から上ですね。

これで2階に溜まった冷気は吹き抜けと階段室を通じてゆっくり1階を冷やすというわけです。

先ほどお話した通り、この日は外気温28℃でエアコンが欲しい陽気でした。冷房をオンにしても、リビングにいるとほとんど風を感じませんが、次第に冷気がいきわたり、快適に過ごせる空間になりました。吹き抜けの下で静止して、冷気を感じようとすると、かすかに心地よい涼風を感じることができました。「エアコンの涼風が直接あたるのは不快」という声を聴くことがありますが、そのような不快さは全くありません。このエアコン1台で、リビングと2階のファミリースペースのエアコンは十分です。各居室は、住み始めてからそれぞれの使い方次第で必要となれば買い足していくことをオススメしています。閉め切って使うのであれば、必要になるでしょうが、開放していても問題がなければ増設しなくても行けそうです。

夏を快適に暮らすには、エアコンだけに頼らない工夫も必要です。それは、西日を遮ること。

今回のお住まいは、西向きのリビングですので、午後の日差しが直接入ります。

いくら涼しい風を室内に送り込んでも、強い西日が差し込んでしまったら、相殺されてしまいます。直接、陽が当たっている床は、ホットカーペットをオンにしているほどの熱を感じます。もし、真夏にホットカーペットのスイッチが入っていたら、びっくりしてオフにしますよね。それくらい西日を遮るサンシェードの役割は重要です。すだれやよしずがあれば最高です。

 

夏の場合も「本当に効果あるの?」という感想をお持ちの方もいるでしょう。

同じく、ショールームの真夏の様子をご覧いただきましょう。

こちらが2階にあるエアコンだけで1階リビングにも冷気を届けている様子です。

外気温34.6℃の時のリビング、右のサーモグラフィーの中央は27.5℃。真夏なら心地良い温度です。

冷気は下に降りるので床面の方がほんの少し温度が低いですね。赤い部分は窓。真夏の場合もやはり窓が熱を通しやすいのがわかりますね。

「身をもって体感したい!」と思われた方は、ぜひ来年の夏、ショールームにお越しください。

お待ちしています。

 

 

 

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