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台風接近による臨時休業のお知らせ

2024年08月16日 15:19   Category : ニュース

臨時休業のお知らせ

現在、台風が接近しており、安全面の観点から

本日は只今の時間より臨時休業とすることになりました。

 

また、本日頂戴致しましたお問合せにつきましては、明日より順次対応いたします。

 

明日は9時より営業を予定しております。

皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

 

 

夏も冬も快適に!住宅性能の高い家@横浜市保土ヶ谷区

2024年07月30日 14:35   Category : ニュース

先日、保土ヶ谷区で建築中の現場に行ってまいりました。

動画でご覧になる方はこちらから

35℃を超える連日の猛暑の中、小屋裏エアコンの効き目を体感できる!と思っていましたが、残念ながら、この季節、エアコン設置作業が混雑により、圧していて夕方からの作業になってしまいました。

今回のお住まいは、専用通路の奥、四方をお隣様に囲まれた立地です。

それゆえ、お施主様からはとにかく明るくしたい!というご要望をいただいていました。

光が届きにくい1階には寝室やファミリークローゼットを、光を取り込みやすい2階に、ご家族が集うLDKを配置しました。

さらに天井の一部を吹き抜けとし、高窓と天窓を取り付け、たっぷりと光を取り込んでいます。

一方で、夏も冬も快適に暮らしていただくには、日差しが直接入る天窓にも工夫が必要です。

真夏の直射日光が入る天窓は、北向きの勾配屋根にもうけ、必要に応じてシェードで遮ることができるようにしています。

南側の窓も外にシェードを設け、このヒモを引き下げて、フックにかければ、真夏の強い日差しを遮ることができるようにしています。

強い日差しの熱は、室内よりも家の外で遮る方が効果的です。

 

ご存知の方も多いと思いますが、来年4月から建築物省エネ法が施行され、省エネ基準に適合することが義務化されます。

省エネ基準というと、冬場の断熱性を高めることに注目が集まりそうですが、夏場の日差しを遮るのも、その基準のひとつとなっています。

詳しい基準の算出方法は省きますが、熱を遮る基準はηAC値という単位で測られます。横浜市では基準値2.8を下回ることが求められますが、今回の住宅では、1.3と54%も削減することができました。

熱の出入りが最も激しいのは何といっても窓。シェードで日差しを遮るのも重要ですが、当社では、YKKのAPW330という断熱性の高い樹脂サッシの窓を標準で採用しています。

この窓は、冬の温めた室温を逃さないという役割を担いますが、夏場、外からの熱を遮る性能も持ち合わせています。

ちなみに、冬の熱を逃さない基準はUA値という単位で測ります。

横浜の基準は0.87。この数値を下回ることが求められますが、今回のお宅のUA値は0.49。

この数値は、北海道の0.46と、青森、秋田、岩手など北東北の0.56の間の数値で、それだけ冬場の暖房で温めた熱を外に逃さない能力が高い、ということがおわかりいただけると思います。

 

今回のお住まいでは、当初ロフトに設置しようと考えていたエアコンですが、お子様の安全を優先して、ロフトの開口部を狭くしたため、ロフトに上がる階段上部に据えました。

この位置から約23畳のLDK全体に冷気を行き渡らせます。

冬場は一階の床下エアコンの暖気で家全体を温めますが、真冬はそれだけでは肌寒く感じることがあるかもしれません。

そんな時には、夏用のエアコンを補助的な暖房として使い、下からの暖気と上からの暖気でサンドしてあげれば快適に過ごしていただけると思います。

ようやくエアコンの設置作業に取り掛かり始めたのは夕方でしたが、リビングの温度はまだ33℃、湿度60%で、不快指数はかなり暑く感じる84。

2時間の作業を経て、ようやくエアコンにスイッチが入ると、室内の温度は27℃、湿度も50%まで下り、指数も快適と感じるレベルの75まで下がりました。

エアコンの空気とシーリングファンのやさしい風の流れでとても快適に感じました。

 

この快適さを実現するために、当社でもうひとつ注意を払っているのは、家の隙間を無くすこと。

隙間があれば、外気がどんどん入ってしまい、夏は暑いし冬は寒いに決まっています。

そんなことにならないよう、当社では、全棟気密測定を行なって、C値(床面積1㎡あたりの隙間相当面積㎠)を算出し、全棟1.0以下でお引き渡しすることをお約束しています。

今回のお宅で測定したC値は、0.5でした。

ちなみにこれまで当社でお引渡しを済ませたお住まいの平均値は0.6です。

 

地球温暖化や大きな地震が予想される現在、これからの住宅は、高い性能を備えていることが絶対に必要だと考えています。

子育て世代のご家族が暮らす3階建ての家@東京都大田区

2024年07月12日 15:15   Category : ニュース

動画でご覧になる方はこちらから。

先日、利便性が高い立地に建築中の、完成間近の現場に行ってまいりました。

95㎡の土地に建つ、延床40坪の3階建ての注文住宅です。

1階はビルトインガレージに、納戸、WIC等の収納スペースとサニタリールーム、2階にLDKを中心とするパブリックスペース、3階に寝室等のプライベートスペースをレイアウトしています。

玄関を開けると、正面にシューズクロークがあります。

この壁は、当社が採用するヨーロッパ生まれの漆喰、エスタコウォールで仕上げました。

左官職人が丁寧に仕上げる塗り壁は、表情豊かなやさしい質感に仕上がります。

今回は、ホールの壁をアールで仕上げたので、その曲面と塗り壁、双方の効果で、より柔らかく、広く感じます。縦長のニッチには、フレグランスオイルなどを使ったディフューザーを置く予定です。

こちらは1階階段下スペースを活用した、ランドリールームを兼ねる脱衣室。

メインの洗面化粧台は2階に用意しますが、ランドリールームにももう一台あると、混雑時はもちろん、スロップシンクとしても使え、とても便利です。

洗濯物の乾燥には、もっぱら乾太くんを使います。腰を曲げずに立った姿勢で出し入れできるようにスタンドを造作しました。

システムバスは通常より大きい1620サイズ。子供たちと一緒に入れるゆったりサイズです。

階段を挟んでその奥には、床下エアコンも格納したファミリークローゼット3帖を確保。

両側にハンガーパイプ、正面には可動棚を取り付け、柔軟に対応できるように準備しています。

1階トイレは、シンプルな仕上げに、プリズム照明を用い、屈折する照明の光が印象的な空間です。

それでは、パブリックスペースとなる、2階へ。

小上がりの和室と、吹き抜けがあるリビングダイニングキッチン、約25帖。小上がり畳コーナーの右手には、

幅5m、奥行き約1.8mのバルコニーがあります。

真南に面するバルコニーですが、頭上にフラットルーフを設けたので、真夏でも強い日差しを一部、遮ります。

小上がり畳コーナーは、3.5帖の広さ。吊り押し入れを設け、ゴロリと横になったときに、足を伸ばすことができるようにしています。

反対側には座卓で読書やお仕事、お勉強にと、多目的に使えるカウンターを造作しました。

小上がり畳の下には収納引き出しも用意しています。

こちらはペニンシュラ型のカウンターキッチン。

シンクの水栓とは別に、カップボード側にも水栓を設け、ウォーターサーバーに直結できるようにしています。(〇囲み部)

これがあると、わざわざ水を届けてもらったり、運んだりする必要がなくとても便利です。

キッチンには、使い勝手にこだわる奥様の強い味方、一度にたっぷり洗えるミーレの食洗器を採用されました。

こちらは反対側から見たところ。正面には、パントリーがあります。こちらのパントリー、2.5帖ほどの広さを確保しています。

パントリー入り口の左手前が冷蔵庫置場ですが、パントリー内部にセカンド冷蔵庫を設置し、「冷蔵庫に入らないからもう買えない!」というお悩みを無くします。

こちらがパントリー内部。冷蔵庫を置いてもこれだけの収納量を確保しています。これだけあれば、ワークトップやカウンターの上はスッキリと、使いやすい状態をキープできそうです。

そのお隣はメインの洗面化粧台。シックな面材にハイサイドサッシを設け、ホテルライクに仕上げています。

さて、こちらは畳コーナー側から撮った写真。AVコーナーには間接照明、吹き抜けにはスポットライトとライン照明。照明器具にもこだわっていますが、はて?照明のスイッチが見あたりません。

どこにあるかというと、こちら。

壁面収納の中にありました。

たくさんの照明スイッチが壁面にあるとやや無粋。スイッチは収納の中へ、ということでこちらに収めました。

最近の照明はリモコンがあるタイプも多いので、スッキリとしてイイ感じです。

こちらは3階のプライベートスペース。

2部屋ある寝室にはいずれも、ウォークインクローゼットを設け、居住空間と収納空間をしっかりと分離しています。

 

今回は、25帖の広いLDKに吹き抜けを設けたり、洋室にはそれぞれWICを設けたり、空間に余裕を持たせた家づくりを行いました。

建売住宅によくありがちなパターンとして、個室を確保するが故に、それぞれのお部屋が狭くなってしまうケースがあります。

写真にはありませんが、今回のお住まいでは、1階に2方向から入室可能な約10畳の納戸を設けてあります。

時の経過とともにライフスタイルは変わるので、壁を設けて2つに仕切ることもできるように備えています。

小屋裏エアコン冷房体感レポート@横浜市青葉区 二世帯住宅の巻

2024年06月30日 06:00   Category : ニュース

小屋裏エアコン冷房の実力を体感するため、お引渡し直前の現場に行ってまいりました。

動画でご覧になる方はこちらから。

 

6/24、梅雨入り直後だというのに、うだるような暑さ。お昼前に到着し、直射日光が当たらない玄関前に温度計を設置、しばらくしてみると、なんと38.1℃!

ものすごい暑さでしたが、まさかここまでとは。

気象庁が観測している最高気温は、そこまで上がらないものの、当日の最高気温は、猛暑日直前の34℃でした。

ものすごい熱気を感じる中、玄関ドアを開け、中に入ると、涼しい!

持参した温度計を置き、しばらくしてみてみると、23.9℃。

外気温との差が14℃もあり、とても快適で汗が引くのが感じられました。この涼しさの秘密は、この上にあり。涼風を頼りに上がってみましょう。

ドドーンとこう配屋根の吹き抜けがあり、開放感あふれるLDKは21帖。

カウンターキッチンに置いた温度計は、23.4℃。

1階よりも若干低いくらいで、ほぼ同じ温度を保っていました。

こちらのカウンターキッチン、奥には三角の下がり壁のあるパントリー、右手の壁には白いタイル風のアクセントウォール、床には磁器質タイル調の素材を用い、クールに仕上がっています。

さて、部屋全体に行き渡る冷気、大元はどこにあるかというと、左奥のロフトに上がる階段の上にありました。

このエアコンからの冷気が、階段と、ロフトの腰壁に設けたスリットからこぼれおち、シーリングファンで攪拌されています。

エアコンの先には、この通り本棚が並びます。

漫画や書籍を並べ、ごろりと横になって、時間が許す限り楽しめます。

その奥の暗闇。まだ照明が付いていないので何も見えません。

こちらはシアタールームになります。

照明機能の付いたプロジェクター popin aladdinを設置する予定です。

100インチを超える大画面で投影するには、スクリーンとなる壁と、天井に設置する引っかけシーリングにある程度距離が必要です。

しかし、その距離をとろうとすると、高さ制限により天井が斜めにカットされている部分にあたり、取り付けることができない・・・。

そんなお悩みを、フラットに取り付けることができるように設置台を造作して解決しました。

完成するとこんな感じでしょうか。

ロフトの階段を降りると、目に入るのは中庭のように設けられたルーフバルコニー。

リビングと続いているので、気軽にアウトドアリビングを楽しめます。

壁が高く外からの視線を遮る上、軒もあって、一部、日を遮るスペースもあるので、夏のプールやBBQなども楽しめることでしょう。

さて、こちらは1階に設けた音楽室。

グランドピアノとアップライトピアノを余裕で置ける広さがあります。若奥様が、ご自宅で始めるピアノ教室の準備が着々と進んでいます。

天井にはオトテン、壁にはオトカベという、音の響きを楽しみながら、吸音・遮音性能を高めた、建材メーカーダイケンの音響用建材を採用しています。

こちらはご家族全員の洗濯を受け持つ、脱衣室兼ランドリールーム2.5帖。

アイアンバーを2本設置し、必要に応じて、浴室の乾燥機能も使えるので、外に干すことなく、室内干しで十分完結します。

お色味は、システムバスと、ミント系で揃えました。

その正面には、洗面化粧台を設置。

こちらの洗面化粧台は、1階で暮らすお母さまが主にお使いになり、子世帯は2階リビング前に設置したこちらを使います。

洗面化粧台は朝、夜が渋滞しやすい傾向にあるので、2つあるととても便利だと思います。

今回のお住まいは、延床50坪と、十分な広さのある二世帯住宅でしたが、お邪魔した当日は、ロフトに設置したエアコン1台のみ稼働していました。

さすがに閉め切って使う音楽室や、お母様のお部屋には、エアコンを設置する予定ですが、1台のエアコンでかなり広い空間を冷やすことができると感じました。

近年のエアコンのパワーは目を見張るものがあります。

各部屋1台づつエアコンを設置するのは、もったいないし、見栄えも悪く、メンテナンスも面倒!そう思ったら、ぜひ当社の家づくり相談室にお出かけください。

ご要望をお聞きした上で、最も効果的な空調戦略をご提案いたします。

夏の小屋裏エアコン体感会開催中!

2024年06月24日 09:00   Category : ニュース

動画でご覧になる方はこちらから。

気象庁の長期予報によると、今年の夏は観測史上最も暑くなる可能性があるそうです。

ちなみに、昨年、6-8月の平均気温は、平年より2℃近く高く、観測史上もっとも暑い夏となりました。

FNNプライムオンラインより

今年はさらに、暑くなる可能性があるということ。

しかしながら、長い目で見て、地球温暖化が進んでいるということは、毎年、観測史上もっとも暑い夏、となってもおかしくありません。

国立環境研究所サイトより

こちらは、100年前からの温度差をグラフで表したもの。特にこの40年ほど前から右上がりの角度が上がっているように見えます。

世界的にSDGSが叫ばれているものの、この大きな流れを食い止めるのは当分難しそうです。

このような状況の中、これから家を建てる方が注意すべきなのは、まず第一に断熱性・気密性の高く、外気の熱を軒や庇などでできるだけ遮る家を建てること。これが大前提となります。

その上で、冷房のシステムをいかに考えるか?

ポイントは、イニシアルコストを抑え、メンテナンスの手間もコストも抑えつつ、快適に暮らせる仕組みづくりです。

鬼塚工務店では、1台のエアコンで家中に涼しい風を送る、小屋裏エアコン冷房の設置をお勧めしています。

小屋裏エアコン冷房は、お客様の望まれるプランに応じて、個別に設計します。

品川区Y様邸

こちらのお住まいでは、キッチン上のロフトにエアコンを設置して、吹き抜けのシーリングファンで攪拌し、左手の1階からの吹き抜けと階段室を通して、1階に冷気を届けます。

横浜市鶴見区M様邸

こちらのお宅では、小屋裏に設置したエアコンで冷房室をつくり、4つのグレーチングから階下のお部屋に冷気を行き渡らせています。

高台に建てた家@横浜市中区

こちらのケースではシンプルに、階段室にエアコンを設置し、2階に冷気を送りつつ、スリットから抜ける涼しい空気を、シーリングを使って1階LDK全体に行き渡らせています。

 

横浜市緑区K様邸

こちらのお宅では、小屋裏エアコンの冷気を断熱材で囲い、ダクトを通して、各部屋に届けています。

このように、お住まいの条件やプランごとに、その時に最適と思われるシステムをご提案しています。

いずれも基本的には1台のエアコンで家中に涼しい空気を送りつつ、どうしても必要がある場合には、個別にエアコンを設置できるようにしています。

その実力をお試しいただきたいと思い、当社のショールームと本社の打ち合わせ室で、体感会を実施します。

鬼塚工務店本社

こちらは、本社社屋と1階のお打ち合わせ室。

この建物の小屋裏に設置したエアコンからの冷気を1階の打ち合わせ室に届けています。

ショールーム

こちらはショールーム。2階の小屋裏収納に収めたエアコンの涼風を、1‐2階に届けています。

小屋裏エアコン冷房の主な魅力は、

1.家全体を涼しくすることができる

2.エアコンの冷たい風が、直接身体にあたることがない

3.市販のエアコン1台で、仕組みもシンプルなので、全館空調に比べて、設置費用が安く済む

4.各室にエアコンがあると見栄えも悪いしメンテナンスも大変。それが1台で済む。

ただし、室内の快適な温度には個人差がある上、設計上、お部屋に涼しい風を十分に届けることができない場合もあります。

そんな時は、補助的なエアコンを設置することをお勧めしています。

小屋裏エアコン冷房の実力を試してみたい!と思われましたら、体感会にご参加ください。

 

小屋裏エアコン体感会&家づくり相談(無料)

場所:鬼塚工務店本社、あるいはショールーム

期間:夏のエアコンが必要とされる期間

 

体感会は完全予約制とさせていただいております。ご予約はお電話か、問い合わせフォームよりお願いいたします。

当社が制震ダンパーを採用することにしたわけ

2024年06月06日 18:41   Category : ニュース

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例和6年の元旦に、能登半島を襲った大地震から5か月が経過した6/3朝、再び、震度5強の大きな地震が発生しました。

輪島市では、元旦の地震で大きなダメージを受けた住宅5棟が、今回の地震により倒壊してしまいました。

NHK NEWS WEBより

石川県の馳知事は「今後1週間は、同程度の揺れが起きる可能性がある。1月の地震も受け、ダメージが蓄積した建物や緩んだ地盤への影響が懸念される。住宅の倒壊などに不安がある人は、避難所などの安全な場所に身を寄せて命を守ってほしい」と発表しました。

2016年に起きた熊本地震では、震度7を超える大地震が2度にわたって発生したことが知られていますが、実はその前後5か月の間に、震度5以上の地震が17回も発生しています。

内閣府の防災情報のページより

大きな地震が発生すると、必ずメディアを通じて、「同程度の地震が起きる可能性がある!」と、警告が発せられる通り、大きな地震があれば、大きな歪みが生じるので、再発する可能性が非常に高いのです。

当社が建てる家は、全棟、許容応力度計算による耐震等級3を取得しています。これは、今考えられる最高の耐震基準だと自負しています。おそらく大きな地震が来ても、倒壊するようなことはないと思います。

しかし、大きな地震が発生すれば、大きなダメージを受けることは避けられません。

大きな地震が何度も来て、その衝撃をモロに受け続けたら、住み続けることが出来なくなってしまうかもしれない。

そんな危惧から、地震の揺れを吸収して、建物への影響を最小限に抑える制震ダンパーを採用することにしたのです。

その製品は、制震ダンパーの肝である、揺れを吸収するゴムを開発する、1909年創業、住友ゴムのマモリーLです。

MAMORY L

その効果を京都大学の防災研究所で実験しています。

一般的な2階建てと、制震ダンパーを装着した耐震等級3相当の家、双方に熊本地震並みの地震波を加えると、装着していない家は、約3.5mの揺れ幅があり、倒壊してしまったのに対し、制震ダンパーを装着した耐震等級3相当の家は、わずか4cm程度の変形に抑えられています。

さらに、制震ダンパー+耐震等級3相当の家は、2回目の本震の揺れを加えても、約9cm程度の揺れ幅に抑えられました。

この制震ダンパーは、内部に高減衰ゴムが内臓されています。

高減衰ゴム

高減衰ゴムとは、通常のゴムに比べ、バネのように弾む力を、熱に変えて変形を抑えます。

さらに、従来の制震ダンパーは、既存の耐震壁に加え、他の壁に装着させる必要があったため、設計の段階で大きな制限となりやすかったというデメリットがありました。

今回採用する制震ダンパー、マモリーLは、既存の耐震壁に装着できるため、制震ダンパー用の壁を設ける必要がなく、制約を受けないで済みます。

しかも、住友ゴムによると、60年もの長期に渡り、性能が変わらないことが確認されていて、メンテナンスが不要なのも大きな魅力です。

この高減衰ゴムを使った制震ダンパーは、熊本地震で大きな被害を受けた熊本城の復旧や、長崎の女神大橋など、大規模な建築物でも使われています。

家族を守る家を、当社鬼塚工務店に委ねていただいたお客様には、大地震が来ても安心して、そのままその家に住み続けていただきたい、と考えた末、この制震ダンパーの採用に行きつきました。

お客さまに大満足の家を建てて差し上げたい、その思いを胸に、これからも、もっともっといい家をご提供できるように、精進していきたいと考えています。

ZEH普及実績と今後の目標及びハウスオブザイヤーインエナジー結果報告

2024年05月30日 07:08   Category : ニュース

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2023年度は、残念ながら、ZEH(ネットゼロエネルギーハウス)の条件に適う注文住宅はありませんでした。

今年度は、お客様との打ち合わせのもと、導入したい!と望まれるお客様のご意向に沿って、少しづつでも増やしていければと思っております。ZEHはその名の通り、消費する分を上回るエネルギーを、太陽光発電で生み出さなければならないので、屋根の大きさや向き、周囲の建物などに影響される上、その分の費用もかかるため、クリアするハードルが上がります。
一方で、少しのエネルギーで快適に暮らすための省エネ性能は、その住宅単体で高めることが可能です。
当社でも一所懸命、少ないエネルギーでいかに快適に暮らしていただけるか?を日々考えて、業務を行っています。
その甲斐あって、当社は、昨年に引き続き、ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーにおきまして優秀賞をいただきました。

ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーとは、省エネルギー性能に優れた住宅を提供する会社を表彰する制度です。評価のポイントは3つあります。

1.建物の省エネ性能についての取り組み

2.多様な省エネルギー手法の導入

3.省エネ住宅を普及するための取り組み

上記1.2.について、当社が高く評価していただいたポイントをご紹介します。

1.建物の省エネ性能についての取り組み

・高い断熱性 夏の暑さ、冬の寒さを寄せ付けない為の断熱性について、横浜市・川崎市の現在の省エネ基準は、UA値0.87です。2025年度にこの数値は義務化されます。さらに2030年度にはUA値0.6というZEH基準にまで高められる予定です。当社は間取りにもよりますが、既に北東北(青森、岩手、秋田)の基準UA値0.56をクリアする断熱性の家を基本としています。

・高い気密性 省エネ住宅を建てるために欠かせない気密性に関しては、全棟気密測定を実施し、C値0.6以下でお引き渡しすることをお約束しております。気密性を意識しない家づくりを行うと、スカスカな家が出来上がります。常に気密性を高める意識で家を建てるためにも、全棟気密測定を行っております。

2.多様な省エネルギー手法の導入

床下エアコン暖房と小屋裏エアコン冷房、たった2台のエアコンで、家中を快適な状態に保つ画期的な手法です。

高気密高断熱住宅は、家の中すべて気密断熱性が高いのです。だから局所冷暖房では、その性能をフルに発揮できません。真冬にLDKを22℃になるように暖房していても、隣の部屋に暖房をせず、10℃くらいの寒さだったら、せっかく暖めた温熱がどんどん逃げてしまいます。省エネを実現する高気密高断熱住宅には、家中まるごと冷暖房を行うのが正解なのです。

2年連続の受賞は大変光栄で、励みになります。もっといい家をご提供できるよう、日々研鑽を積んでまいります。

音楽練習室のある家@横浜市中区

2024年05月24日 21:20   Category : ニュース

横浜市有数の繁華街がある、最寄駅の程近くに立地する、完成間近の現場に行ってまいりました。
動画でご覧になる場合はこちらから。

外壁は、アクティブなライフスタイルをあらわす、赤で仕上げています。

今回のお住まいの最大の特徴は、約19帖の音楽練習場があること。

住宅の玄関横に、音楽練習室にダイレクトにつながる扉を設けました。
大きな楽器や荷物を搬送する場合に、専用の扉があるととても便利です。


まだ工事の途中ですが、こちらが1階の音楽練習室。
床下エアコンを採用しているため、黒い床の下は空気の通り道があります。
音が反響しないように、厚めの床材を使い、遮音マットを敷いています。

壁には温かみを感じ、優しく包み込んでくれるような穏やかさがあるオレンジを選択。
アールの下がり壁部分をステージに見立て、天井にはライティングレールを設置し、本番さながらの雰囲気の中、練習することが可能です。

こちらは、練習室の奥に設けたクローゼット。東側の壁に、床下エアコンを設け、緩やかに家全体を暖めます。

左手壁面には、かわいいアールの下がり壁が4つ並びます。ショーウィンドウのように、お気に入りの小物を飾ります。4つのうち、3つは可動棚のある収納スペースですが、左から2番目は、お隣へつながる通路になっています。アールの下がり壁を抜けると、

ウォークインクローゼットへ。サイドに枕棚とハンガーポールを設け、たくさんの衣類や荷物を収納できます。下がり壁の反対側から除くとこんな感じ。

右側の可動棚もあわせて、9帖のウォークインクローゼット設けました。
周囲を近隣の建物に囲まれた1階は、音楽練習室と収納スペースに割り当て、お住まいは2階へ。

階段から上がった正面には、トルコやスペインの宮殿で見られるような、ゴールドをあしらった造作の洗面化粧台を設置。

こう配屋根の形状をそのまま吹き抜けにしたLDKは、16帖を確保しています。

フローリングは、深みのある色合いで、くすんだブラウン系のアカシアの突板を採用。濃い目の引き締まった印象を与えながら、アンティークな雰囲気も醸し出していると思います。

中央の下がり壁で緩やかに仕切ったスペースはオープンな書斎コーナーとして利用される予定。その上には、小屋裏収納から望める室内窓を設置しています。

こちらはキッチン裏手の5帖の納戸。小上がりには、引き渡し直前に2帖分の半畳たたみを設置し、ゴロリと横になれるスペースを設けます。パナソニックの畳が丘など、既製の畳ユニットもありますが、大工さんが造作したほうがお安く仕上がりました。小上がり下の、奥行1mの収納スペースには、お好みの収納BOXをお選びいただければ空間を有効活用できます。

こちらは、ロフトのある主寝室。
さきに見たLDKを臨む室内窓は、ハシゴで上がるロフトにあります。

約7畳のロフトは、荷物をたっぷり仕舞える収納の役割と、夏用の小屋裏エアコン冷房の役割を兼ねます。
暑い夏、涼しい風を、ロフトの開口を通じて、まずは主寝室へ。さらに、室内窓を通じて、2階のLDK、ロフトの床に設置した、ルーバーのある開口部から納戸へ、

2階の全室に行き渡らせます。


サニタリールームは、気兼ねなく利用できるように洗面化粧台を独立させたため、2帖弱ですが、十分の広さだと思います。枕棚とハンガーポールも設置でき、バスローブなどを掛けることもできるようにしています。

浴室はしっかりスペースを確保し、ゆったり入れる1616サイズを用意しています。

今回のお住まいは、全体では40坪と、十分な床面積を備えますが、音楽練習室に約20帖とられているため、2階の居住スペースは65㎡。コンパクトな仕上がりです。そのような条件のなか、吹き抜けを採用して開放感を出したり、洗面化粧台をステキなインテリアに見せる工夫をし、LDKの一部に採り入れ、サニタリールームの省スペース化を図るなどして、狭さを感じさせないつくりになっていいます。「こちらを立てればあちらが立たず」とならずに、音楽練習室と快適な居住スペースを両立できたのが、何よりよかったと思います。

専用通路のある土地に建てた注文住宅@横浜市港南区

2024年04月24日 15:00   Category : ニュース,未分類

動画でご覧になる方はこちらから。

先日、横浜市港南区の閑静な住宅街に建築中の、完成間近の現場に行ってまいりました。

敷地面積140㎡と、数字だけを見れば十分な広さのある土地ですが、敷地延長の旗竿地のため、建物を建築できる面積は限られます。

幅約2.5m×奥行き約12mあるので、通路部分の面積は30㎡ちょっと。

残る110㎡ほどに建てることになるので、それほど余裕があるわけではありません。

プランのご要望は、主に1階でお母さまが、2階にお子様が生活されるイメージです。

1階に寝室を1つ設け、トイレ、浴室、洗面脱衣洗濯室などのサニタリースペースを確保した上で、残る広さにLDKを設けようとすると、かなり狭くなってしまいます。

さて、どうするか?

こうしました。

通常、玄関ドアを開けると、ホールがあり、LDKにつながります。

2階リビングの場合は、玄関ホールと階段室がつながるイメージです。

その玄関ホールを設けてしまうと、LDKが窮屈になってしまう!ということで、玄関を開けたらすぐにLDKが広がるオープンなプランとしました。

中央やや左に見えるのが玄関ドアで、その左に玄関収納があります。

得られる開放感と引き換えに問題になるのは、ドアを開けた時の見栄え。

そのあたり、しっかりとイメージを膨らませて仕上げたのがこちら。

ウォールナットの無垢の床材に、落ち着いたグレーのタイルで仕上げたように見えるグレー系のクロスで仕上げました。

左手を見れば、

ドドーンと開放感のある吹き抜け。

東南、南西両サイドに設けたスリット窓が印象的です。

壁面には、オーデリックの光り輝くブラケットライトを設置。

実物を見るともっといい感じなので、寄ってみましょう。

光の反射で浮かび上がる壁面。

鬼塚の漆喰、エスタコウォールで仕上げています。

吹き抜けの右側を見上げると、

黒い手すりの向こう側は、2階のホール。

2階にもシンプルで清潔感のある洗面化粧台を設置しました。

前面にはモザイクタイルをちりばめたような清潔感のあるクロスを採用しています。

階段室の右上には夏用のエアコンを設置。

このエアコン1台で、1階のLDKと2階ホールに涼しい風を届けます。

冬は先に見た階段室の下に設置した床下エアコンが活躍しますが、少し寒いと感じた時には、この夏用のエアコンを暖房用に使うことも可能です。

こちらは2階の吹き抜け側から見たところ。

洗面台と建具の間に見えるのは室内窓。

スモーク風に仕上げてあり、外からの光を採りこみつつ、中はよく見えない仕様。

室内のウォークインクローゼット内側の可動棚を仕切る建具にも採用しています。

この鏡面のガラス戸があると、見えそうで見えない遊び心と、奥行きの深さが感じられます。

2階のお手洗い、アクセントウォールは洗面化粧台正面と同じ、モザイクタイルを思わせるクロスで仕上げました。

最後は浴室。

少し大きめの1616サイズでゆっくりバスタイムを楽しめる広さを確保しています。

システムバスはTOTOのフラッグシップモデル”SYNLA”(シンラ)

最大の特徴は、写真中央の浴槽に付いたヘッドレスト下部から流れ出る肩楽湯と、その下の腰にあたる部分から噴出される腰楽湯。

疲れがたまりやすい肩と腰に心地よい刺激を与えてくれます。

このお風呂に毎日入れると思うと、お風呂好きにはたまりません。

今回のお住まいは、延床26坪あまりと、決して広くはありませんが、玄関ホールを省いたことで吹き抜けのあるLDK18帖を確保したり、2階のホールを設けたりと、必要な御部屋を確保しつつ、ゆったりとしたスペースを確保することができました。

1階床には無垢のウォールナット、壁には漆喰の塗り仕上げ、さらにインテリアの照明やクロスにもこだわり、とても素敵なお家に仕上がりました。

N様、この度は鬼塚工務店を信頼して、家づくりのご依頼をいただき、本当にありがとうございました。

感謝申し上げます。

能登地震から106日。鬼塚工務店ができること、すべきこと。

2024年04月16日 13:22   Category : ニュース

2024年元旦に発生した能登地震から、106日が経過しました。
この間、日常の業務に追われながら、私たち鬼塚工務店は、何をすべきか?何ができるのだろうか?をずっと考えてきました。

その答えがようやく見つかりましたので、ご報告させていただきます。

2つあります。

1つ目は、これから私たちが建てる注文住宅に、制震ダンパーを設置します。

これまで、今考えられる最も強い構造である、耐震等級3を全棟で取得してきました。
しかしながら、これまでの歴史を振り返ると、大きな地震が発生する度に、新たな問題が発生し、建築基準法が見直されてきました。
そう思うと、今考えられる最も強い構造であっても、次に起きる地震は、それを上回る強い地震かもしれない。

ではどうするか?
その答えが制震装置の導入でした。
耐震とは、構造を強固にして、頑丈な家を建てるというもの。

耐震等級3は、その強度をマックスにしたモノです。

おそらく、この耐震等級3であれば、建物が倒壊する可能性は少ないでしょう。

でも、大きな地震がくればそのダメージを直接受けることに変わりありません。
今回採用する制震ダンパーの役割は、地震のゆれを吸収する機能を持ちます。
自動車のサスペンションをイメージしていただけるとわかりやすいかもしれません。
サスペンションがなければ、車体はもろに衝撃を受けてしまいます。
制震ダンパーは、地震の揺れを吸収して、建物に伝わる衝撃を少なくするのです。

想定を超える大地震が発生して、住めなくなってしまってからでは遅い。
「その時、最も強い耐震基準で建てたんだから仕方がない」
と言い訳したところで、その家に暮らす方にとっては何の意味もありまません。
そうならないために、この4月から着工する住宅に関して、全棟に制震ダンパーを設置することにいたしました。

これが1つ目の施策です。

そして2つ目は、能登地震で被災され、苦しんでいる方に向けての支援です。

未だ、8千人ほどの方が避難所で生活をされ、上水道は9割以上復旧したものの、下水道はまだまだこれからだと言います。

そんな窮状を見、当社鬼塚工務店と、協力会社でつくる安全協力会で、何か力になれることができないか?と考えていました。
10年来懇意にしていただいている市議会議員の佐藤茂先生に相談したところ、「それなら」と、横浜副市長の大久保様をご紹介いただき、昨日、わずかではありますが支援金をお送りする目録をお渡ししてまいりました。

左から、佐藤茂先生、弊社代表鬼塚武則、大久保智子副市長

横浜市でも、延べ1500人の職員や水道指定事業者を派遣し、復旧に協力されているとのこと。
「これまでは、緊急事態への対応が求められていて、短期での派遣が主だったが、これからは本格的な復旧に向け、長期間滞在しての支援が求められている。このような支援は大変ありがたいし、被災者にとっても励みになると思います。」

と、大久保副市長より、ありがたいお言葉をいただきました。

中央のお二人は、横浜市総務局危機管理室長稲村様と、同危機管理課長稲川様

今回の支援は、当社と当社の安全協力会が、お客さまからお預かりした売り上げの一部から、捻出させていただきました。

当社を信頼して、注文住宅の建築を依頼していただくお客さまがいらっしゃるからこそ実現できました。

この場を借りて、感謝申し上げます。