夏も冬も快適に!住宅性能の高い家@横浜市保土ヶ谷区
2024年07月30日 14:35 Category : ニュース
先日、保土ヶ谷区で建築中の現場に行ってまいりました。
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35℃を超える連日の猛暑の中、小屋裏エアコンの効き目を体感できる!と思っていましたが、残念ながら、この季節、エアコン設置作業が混雑により、圧していて夕方からの作業になってしまいました。
今回のお住まいは、専用通路の奥、四方をお隣様に囲まれた立地です。
それゆえ、お施主様からはとにかく明るくしたい!というご要望をいただいていました。
光が届きにくい1階には寝室やファミリークローゼットを、光を取り込みやすい2階に、ご家族が集うLDKを配置しました。
さらに天井の一部を吹き抜けとし、高窓と天窓を取り付け、たっぷりと光を取り込んでいます。
一方で、夏も冬も快適に暮らしていただくには、日差しが直接入る天窓にも工夫が必要です。
真夏の直射日光が入る天窓は、北向きの勾配屋根にもうけ、必要に応じてシェードで遮ることができるようにしています。
南側の窓も外にシェードを設け、このヒモを引き下げて、フックにかければ、真夏の強い日差しを遮ることができるようにしています。
強い日差しの熱は、室内よりも家の外で遮る方が効果的です。
ご存知の方も多いと思いますが、来年4月から建築物省エネ法が施行され、省エネ基準に適合することが義務化されます。
省エネ基準というと、冬場の断熱性を高めることに注目が集まりそうですが、夏場の日差しを遮るのも、その基準のひとつとなっています。
詳しい基準の算出方法は省きますが、熱を遮る基準はηAC値という単位で測られます。横浜市では基準値2.8を下回ることが求められますが、今回の住宅では、1.3と54%も削減することができました。
熱の出入りが最も激しいのは何といっても窓。シェードで日差しを遮るのも重要ですが、当社では、YKKのAPW330という断熱性の高い樹脂サッシの窓を標準で採用しています。
この窓は、冬の温めた室温を逃さないという役割を担いますが、夏場、外からの熱を遮る性能も持ち合わせています。
ちなみに、冬の熱を逃さない基準はUA値という単位で測ります。
横浜の基準は0.87。この数値を下回ることが求められますが、今回のお宅のUA値は0.49。
この数値は、北海道の0.46と、青森、秋田、岩手など北東北の0.56の間の数値で、それだけ冬場の暖房で温めた熱を外に逃さない能力が高い、ということがおわかりいただけると思います。
今回のお住まいでは、当初ロフトに設置しようと考えていたエアコンですが、お子様の安全を優先して、ロフトの開口部を狭くしたため、ロフトに上がる階段上部に据えました。
この位置から約23畳のLDK全体に冷気を行き渡らせます。
冬場は一階の床下エアコンの暖気で家全体を温めますが、真冬はそれだけでは肌寒く感じることがあるかもしれません。
そんな時には、夏用のエアコンを補助的な暖房として使い、下からの暖気と上からの暖気でサンドしてあげれば快適に過ごしていただけると思います。
ようやくエアコンの設置作業に取り掛かり始めたのは夕方でしたが、リビングの温度はまだ33℃、湿度60%で、不快指数はかなり暑く感じる84。
2時間の作業を経て、ようやくエアコンにスイッチが入ると、室内の温度は27℃、湿度も50%まで下り、指数も快適と感じるレベルの75まで下がりました。
エアコンの空気とシーリングファンのやさしい風の流れでとても快適に感じました。
この快適さを実現するために、当社でもうひとつ注意を払っているのは、家の隙間を無くすこと。
隙間があれば、外気がどんどん入ってしまい、夏は暑いし冬は寒いに決まっています。
そんなことにならないよう、当社では、全棟気密測定を行なって、C値(床面積1㎡あたりの隙間相当面積㎠)を算出し、全棟1.0以下でお引き渡しすることをお約束しています。
今回のお宅で測定したC値は、0.5でした。
ちなみにこれまで当社でお引渡しを済ませたお住まいの平均値は0.6です。
地球温暖化や大きな地震が予想される現在、これからの住宅は、高い性能を備えていることが絶対に必要だと考えています。