無料で太陽光を!ご存じですか?「シェアでんき」
- 2022年04月11日
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一昨日、東京都が新築住宅に太陽光パネルの設置を義務化するように条例を改正する、という記事が出ました。
昨年の秋に、小池知事が義務化を検討するという発表をしていました。
今回はその検討を重ねた結果、個別の住宅に設置を義務付けるのではなく、事業者が建築する住宅の何割かに太陽光パネルを設置する目標を割り当てる方向で実現することを決めたようです。
個人の方に義務付けをするとなると、日当たりが微妙な家はどうするんだとか、予算的に厳しいじゃないかとか、いろいろな問題が出てくることでしょう。
太陽光パネルの設置目標を建築する事業者に割り当てれば、その事業者の内部でやりくりできるので、実効性が高いと見たのでしょう。
いよいよ、家庭でも本格的に創エネが始まることになりそうです。
そんな中、既に「無料で太陽光パネルを設置するシェアでんき」というサービスが始まっています。
株式会社シェアリングエネルギーという会社の事業なのですが、その会社のミッションは、
「分散電源の創出により、エネルギーシステムを変革する」というもの。
簡単に説明すると、太陽光パネルを設置しているけれど、日が当たる昼間は外出していて、電気を使わない、という家も多いと思います。
一方で、日中、ずっと家にいるけれど、日当たりが悪く、太陽光パネルを設置することができないというお宅も多いはず。
それなら、ご近所様で電気を融通しあえたらいいと思いませんか?
現在は、太陽光パネルを搭載していて余るお宅の電気は電力会社に買い取ってもらって、多くの方がそれも含めた電気を電力会社から購入しています。
でもご存じのとおり、電気は送電ロスという問題があり、電気を届ける間に、一部の電力が失われてしまいます。
送電ロスは送電距離が長いほど、大きくなるといわれています。
それならば、この図のように、多くの住宅がつながって、電気の売買ができる仕組みができれば、みんながハッピーですよね。
株式会社シェアリングエネルギーのミッション、
「分散電源の創出により、エネルギーシステムを変革する」とは、こういうことをやりたいということのようです。
これを実現するには、まず創エネ住宅を増やさないと始まりません。
そこで、太陽光パネルを無料で設置して、その分の費用をつくった電気で回収しようということのようです。
この仕組みは、無料で設置する代わりに、設置から15年間、創った電気はシェアリングエネルギーのものになります。
太陽光パネルを設置するお客様のメリットは3つ。
1つ目は、初期費用が一切かからないということ。
2つ目は、その電気を安く=22~30円で購入することができます。
ちなみに、私、電鉄系の会社から電気を買っていますが、3月の単価を調べると、32.6円でした。
それに比べるとまずまずの安さだと思います。
22~30円と幅が大きいのは、地域や設置条件により、単価が変わるようです。
この辺りは事前に確認する必要がありますね。
3つ目は、設置から15年経過すると、太陽光パネルが無償譲渡されます。
16年目以降は、自宅で使う分はもちろん、余った電気の売電収入も得られます。
ということで、最終的には、
太陽光パネルの設置費用+安くなる電気代+売電収入で、合計260万円ほどお得になるということです。
あくまでもシミュレーションですが、半分でも悪くないですよね。
地球温暖化待ったなし!という状況を考えると、シェアリングエネルギーのミッションに共感される方も多いのではないかと思います。
こちら、先週お引渡しさせていただきました、横浜市戸塚区I様邸です。
ご覧の通り、遮るものが何もなく、南側に大きな屋根を設けることができる好立地の計画でしたので、「シェアでんき」をご提案させていただきました。
床下エアコンを装着したオール電化住宅です。
I様に採用していただいたのは、「創エネ」に加え、「畜エネ」もできる蓄電池モデル。
こちらは、毎月の費用を負担することで、停電時も安心な蓄電池を備えることが可能になります。
シェアでんきの「蓄電池モデル」を使わずに、普通に太陽光パネル+蓄電池を採用しようとすると、500万円近くします。
蓄電池がまだまだ高く、それだけで330万円もするのです!
シェアでんきの「蓄電池モデル」だと、毎月2万円弱の負担を10年続けると、それ以降、無償譲渡されます。
10年経過するまでも、自宅で使用する分の電気は安く購入でき、停電時にも使用可能です。
この蓄電池プラン、通常17,800円/月の利用料金が、先着100件9,800円/月になるキャンペーンを実施していて、I様は上手に導入することができました。
地球温暖化を食い止めるためのエネルギー問題は、少なくとも今後数十年に渡り、取り組んでいかなければならないでしょう。
私たちができることは、まずは少ないエネルギーで快適に暮らせる家を建てることだと思います。
でもこの「省エネ」だけでは間に合いそうにありません。
東京都の動きからみても、一歩進んだ「創エネ」が求められるようになってきていますし、シェアリングエネルギーのように、「畜エネ」も含めてリードする企業も登場しています。
当社も、立地条件やお客様のご要望をお聞きしながら、「創エネ・畜エネ」にも踏み込んだ、最適なプランをご提案していきたいと考えています。