延床154㎡の完全分離型二世帯住宅
- 2025年10月14日
動画でご覧になる方はこちらから
広い土地に建つ、大きな邸宅に暮らしていたお母さま。
建て替えを機に、お嬢様ご家族と一緒にお暮しになるご決断をなされました。
長年お付き合いのあるご近所様が、当社でお建て替えいただき、ご満足いただけたことから、ありがたいことにご紹介をいただきました。
長年暮らした愛着のあるお住まい。解体して廃棄してしまうのは忍びないものも少なくありません。
今回のお建て替えでは、この欄間彫刻を、お母様の玄関ホールと和室の下がり壁にあしらい、引き続き意匠を凝らした室内装飾として、活躍してもらいます。
新築のお住まいに、人の手で彫られた欄間彫刻があると、目を惹き、重みが増します。
こちらが、室内。床の間の壁にはグリーンをチョイス。
掛け軸を飾ったり、生け花を置くことで、ゆとりのある空間が演出でき、大切なお客様をお迎えする空間を演出できそうです。
キッチンから見たリビングの様子。
右隅に床下エアコンを置いて、冬場は家全体を床下から温めます。
左隅の床は、補強を行い、アップライトビアノを配置する予定です。
こちらはお母様の寝室。
夏場、冷気をリビングから取り込めるように、引戸の上にはエアパスを設置。
コーナーには、カウンターデスクを造作しました。
当初は、暮らし始めてから収納家具を用意する予定でしたが、それだと床面積を取られてしまいます。
そこで、どうしても必要な書類などを格納する吊戸棚を造作しました。
高すぎると手が届かない、低すぎると頭がぶつかってしまう。
最適な高さまで下におろせるよう、天井下に台を取り付け調整しています。
こちらは、1階お母様が暮らすお住まいの洗面脱衣室兼ランドリールームと浴室。
今回の二世帯住宅は、お互いに気兼ねなく暮らせるよう、キッチンやお風呂などの水まわりや玄関も含めて、完全分離型の二世帯住宅です。
2階に暮らす子世帯のお住まいとつなぐのは、左手のウォークスルークローゼット。
階段下スペースを含め、3帖の広さを確保して、親世帯子世帯兼用で活用します。
こちらが2階子世帯家族のLDK。約20帖を確保しています。
気兼ねなく暮らせる完全分離型二世帯住宅の悩みどころは、すべて2邸分のスペースを必要とするので、余裕のあるスペースを確保することが難しいこと。
2階子世帯の床面積は76㎡で、3部屋をしっかり確保しながら、洗面脱衣室、浴室、トイレをレイアウトし、約20帖のLDKを確保するために、ペニンシュラ型キッチンをセンターに配置しました。
キッチンの背面にも収納が欲しい、デザイン的にも優れたものを、それでいて、奥行きが収まるキッチンを、という条件をクリアしたのはパナソニックのSクラス。
フロートタイプと呼ばれる、宙に浮いたようなデザインで、背面にしっかりと収納があるのに、スリムで見た目にも優れています。
キッチンのホワイトをベースに、アクセントウォールや室内ドアの色味をお選びいただきました。
こちらは、清潔感あふれるサニタリースペース。
洗面化粧台は、ワイドカウンタータイプで、広々していて、ドレッサーとしても使えそうです。
洗洗濯機置き場の上には、スタイリッシュなフレームシェルフも設置しました。
お風呂は、伸び伸び入れる1坪タイプの1616サイズ。
壁にはマグネットで、収納などをお好みにの位置に取り付け可能なタイプを採用しました。
各居室には、それぞれのクローゼットを確保しつつ、5帖以上の広さを確保しています。
今回のお建て替えは、旧家にあった価値の高い欄間彫刻を新居に取り入れ、1階親世帯、2階子世帯で気兼ねなく暮らす完全分離型二世帯住宅に仕上がりました。
防犯上も安心で、経済的にもメリットのあるお建て替えとなったのではないかと思います。