外周2×6工法で断熱性を高めた二世帯住宅@横浜市金沢区
- 2025年02月14日
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横浜市金沢区で建築中のA様邸。
お引き渡し間近の1月29日朝、お邪魔いたしました。
玄関ポーチに置いた温度計は8℃。
寒中としてはやや高いものの、日陰は寒いです。
1階親世帯、2階子世帯で暮らす、2世帯住宅です。
少ないエネルギーで夏冬を快適に暮らすため、できるだけ断熱性を高めたい!というご要望を受け、外周部の壁をツーバイシックスとしました。
2×4工法と比較すると、壁が5㎝厚くなります。厚くなればそれだけ断熱性も高まります。
今回のお住まいは必要以上に窓を多くとっていません。
それだけ気密・断熱性も高まり、外からの視線も気になりません。防犯上もメリットがあると思います。
こちらは1階玄関。カウンターに置いた温度計は20.6℃。
1階の床面積は80㎡を超えますが、床下エアコン暖房がしっかり効いています。
今回の二世帯住宅は、玄関のみ共用する完全分離型の二世帯住宅です。
当初、玄関も2つ設けることを検討しましたが、これだけのスペースを2つとるとなると、どうしても狭くなってしまいます。
そこで、玄関はひとつにしつつ、プライバシーを確保できるように、1階親世帯に入る室内ドアに、重量のある防音ドアを使い、2階の遮音マットは通常6ミリのモノを18ミリとして、生活音をできるだけ抑えるようにしています。
玄関を共用としたこともあり、たっぷりしまえる土間収納を用意することができました。
こちらが1階親世帯のリビング。コーナーに床下エアコンを設置しています。
暖房の設定温度は24℃。
カウンターキッチンの上に置いた温度計は21.6℃。
写真には写っていませんが、左下にあるエアコンからキッチンに向かって床下全体に暖気が行きわたっています。
リビングから玄関に向かう廊下のお写真。
サーモグラフィーを確認すると、中央の温度は22.6℃。
床下からじんわりと温まっているのがわかります。
ご両親のお住まいには、市松模様の半畳畳がステキな和室を設けています。
今回のお住まいは、玄関もリビングも、その大部分を、漆喰のぬりかべ、エスタコウォールで仕上げました。
当社のショールームで実物を見て気に入っていただきました。
さて、こちらは2階子世帯のリビング。
1階からの暖気に加え、遮るものがなく、日当たりがよいこともあり、ほぼ1階のリビングと同じく、20.4℃でした。
キッチン左手には、ウォークスルーのランドリールーム兼、脱衣室があります。
収納棚もしっかり確保しているので、脱いだ衣類を、洗濯機で洗い、乾太くんで干し、棚にしまい、そしてお風呂上りにその場で着ることが出来る、家事楽動線です。
上部には、マルチメディアポートを設置して、家中、快適に高速ブロードバンドサービスを受けられるようにしています。
キッチンの反対側にはアイカの洗面化粧台、スマートサニタリーを設置。
横幅を1.8mほど確保したので、二人並んで、余裕をもって身支度を整えることが可能です。
2階リビングの上には16帖の小屋裏をご用意。
小屋裏エアコンと、各居室へのファンを設置して、1台のエアコンで2階全体に冷気を送ります。
冷たい空気は下に行こうとする性質があるので、手すりの下部には横に広い開口を設けています。
天井に見えるのが、小屋裏エアコンからの冷気を取り込むファンです。
1台のエアコンで、LDKに加え、2つの居室を冷やします。
今回のお住まいでは、親世帯子世帯がそれぞれ気兼ねなく暮らせるように、完全分離型二世帯住宅とし、防音ドアや遮音マットで音の問題も解消しつつ、玄関を共同で使うことで、効率面のメリットも重視しました。
その分、ツーバイシック工法を採用し、断熱性を高めたり、ほとんどの壁にエスタコウォールを使ったりと、メリハリの利いた価値の高い二世帯住宅ができたと思います。