たった1台のエアコンでまるごと涼しい家 体感レポート

  • 2025年08月04日

猛暑が厳しい、7月最終日。

完成間近の工事現場に、1台のエアコンでまるごと涼しい家を体感しにやってまいりました。

便利で人気の高い、東急東横線の最寄り駅からほど近く。

このご時世に、よくこんな好立地に土地が見つかったものだと感じるほどに条件の良い土地だと思います。

直射日光のあたらない玄関ポーチの陰に温度計を設置して、しばらく置きます。

33℃を示していました。

じっとしているだけでも汗が出ます。

室内に入ると、別世界。

エアコンの冷気を広く行きわたらせるために、間仕切りをできるだけ少なくしている効果もあり、玄関ポーチからその涼しさを体感できます。

リビングの腰壁に設置した温度計、しばらく置いてみると、

24.9℃。

とても快適です。

エアコンの設置位置は、

2階ホール、階段室の真正面。

冷気が2階の廊下をまっすぐに通り、

そのまま階段から1階リビングへ。

この通り道に加え、エアコンの下には

ルーバーも設置して、2階ホールに溜まった冷気が自然と下に落ちる仕掛けです。

さらにエアコンのすぐ左に、換気扇のように開いた状態の機器が見えます。

左側奥の洋室に冷気を送るエアパスです。

物入の中段に置いた温度計、

25.7℃。

1階リビングよりはやや高いものの、十分涼しいです。

このお部屋は寝室になるので、日中不在の時や、寒いと感じるときには、エアパスの電源をオフにして、冷気を止めることも可能です。

お隣の寝室は、床に温度計を置いてみました。

こちらも25.5℃をさしています。

この2部屋は、それぞれ窓がありますが、北東を向いているのが幸い。

これが西向きだとすると、熱を遮るシェードなどを装着する必要が出てくるでしょう。

ちなみに、エアコンの設定温度は、

1、2階の室温とほぼ同じ25℃。

家庭用エアコンの性能を、そのまま発揮できる気密断熱性を備えているといえます。

 

さて、今回のお住まいの特筆すべき点は、こちら。

まだ工事途中ですが、ゴルフシミュレーターを備えていること。

当社が携わるのは、下地を準備するこの段階まで。

ここから先は専門業者様にバトンタッチします。

これだけ広いスペースをゴルフの練習のためだけに使うのはもったいない。

窓の手前には、ピアノを設置する予定で、床の補強も完了済み。

2階にピアノを設置するには搬入経路の確保も重要なので、掃き出し窓も設けてあります。

高さのいらない位置には固定階段で上がるロフトも。

4畳半ほどの広さがあるので、有効にご活用いただけると思います。

 

最後にもう1点。

こちらは1階のトイレ。

建具の上に、横長の開口があります。

中に入ると、便器の左下に換気扇がありますね。

一般的なトイレは、

このように、上部に換気扇があり、建具下のアンダーカットといわれる開口から、空気を取り入れて換気するのが一般的。

上から空気を取り入れて、トイレ内部の下から空気を抜くと、臭いの付いた空気を、腰から上を通さずに換気できます。

これなら嫌なニオイを嗅がずに済みます。

 

条件的にそうはいかない場合もありますが、臭い対策として1つの解決策とはなりそうです。

今回のお住まいでは、2階に設置した1台のエアコンで、まるごと涼しい家を実現し、その効果を体感できました。

 

とはいえ、ゴルフシミュレーターのある広いお部屋には、もう1台エアコンを設置しています。

さすがにあれだけ広いお部屋で運動までしたら、エアパスで取り込む冷気だけでは厳しいと思いますので。