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小高い丘に建てた注文住宅

2023年10月18日 06:33   Category : ニュース

暑かったこの夏に完成、お引渡しをした「小高い丘に建てた注文住宅」のご紹介をさせていただきます。

完成間際だった当時の様子がこちら。

現地

小高い丘、ということですからご想像がつくかと思いますが、工事中の現場はこちらです。

寄り

道路から14mほどの高さ。

わかりやすく言うと、マンションの5階部分に相当する高さです。

約60段程度の階段を上がると、ようやく現地に到着します。

現地

完成間近の現地に到着しました。

高い立地の家は、眺望が良く、夜景がきれいで、陽当たりが良いケースが多く、人気があります。

眺望

今回の現地からはベイブリッジがはっきり見えました。

一方で、問題もあります。

今回の工事で大きな問題になったのは、動線の確保です。

階段上から

工事中、人の往来はガッツで頑張れたとしても、構造材や足場など、大きな資材をこの現場に搬入するのはさすがに難しい。

ましてや、地盤改良をしなければならないとなれば、重機を搬入する必要がありますが、それは現実的に無理。

では、どうするか?

 

まずは資材の搬入ですが、こちらは現地の裏手。

現地裏側

アパートが建っています。

よく見ると、フェンスの一部が取り外されています。

 

たいへんありがたいことに、アパートのオーナー様にご協力をいただき、裏側の道路から現地までの敷地を通っても良い、とご承諾をいただけることになりました。

動線確保

車は通れませんが、これだけの動線を確保できれば資材を搬入することは可能。

一つ目の問題はお隣様のご協力をいただけたことで、解決することができました。

 

とはいえ、当然重機は通れません。

今回の敷地は傾斜部分を入れると、約80坪あります。

その気になれば、もっと広い家を建てることも可能でした。

しかし、建築面積を広くとればとるほど、軟弱地盤など問題のある部分に建物が載る可能性が高くなります。

そのため、必要最低限の建築面積を確保し、できるだけコンパクトに設計することで、地盤補強が必要ない範囲で工事を進められるようにして、この問題をクリアいたしました。

結果、建築面積39㎡、延床面積75㎡と、一般的な3LDKのマンションと同じくらいの広さですが、夏も冬も快適に暮らせる使い勝手の良いお家が出来上がりました。

玄関

手洗い器の左手にはトイレがあり、帰宅後も、トイレを使った後も手を洗えるようにレイアウトしました。

限られた面積で使い勝手を良くするには、”兼ねる”という発想が欠かせません。

リビング

こちらは14帖のLDK。

中央のカウンター下に見えるのが床下エアコンです。

南面のど真ん中に設置していますので、ムラなく家中を暖めることができます。

キッチン

キッチンの面材は、リビング全体のトーンに合わせて、清潔感溢れるホワイト系で統一。

全体を白で仕上げると、家具や植栽、オブジェ、絵画などが引き立ちます。

奥に見えるスリット窓のあるスペースは1帖大のパントリー。

コンパクトながら、どうしても必要な収納スペースはしっかり確保しています。

吹き抜け

カウンターキッチンの正面にダイニングテーブルをレイアウトする計画です。

左手、床下エアコンのあるカウンターの上には吹き抜けを設けました。

想像してください。

一家だんらんの場、ふと見上げると2階の天井まで5mも抜けています。

14帖のリビングとなると広いとは言えませんが、吹き抜けをつくることで、開放感が得られます。

さらに、床下エアコンの暖気も、この吹き抜けと階段室を通って2階まで暖めてくれます。

この吹き抜けにはもう一つ狙いがあって、

冷房用エアコン

夏場の冷房用エアコンを2階ホールに設置し、

シーリングファン

シーリングファンで1階全体に涼風を送る計画です。

2階ホールの腰壁の上から撮影した写真ですが、生活が始まるとカウンター正面にダイニングテーブルが来ます。

フロアを隔てて会話を楽しめるのも吹き抜けのメリットです。

2階洋室

2階の洋室7.5帖は、将来2つに分けて使えるようにしています。

2つに分けると4帖を割ってしまうため、屋根の形状までの高さを確保する勾配天井にしています。

高さを出すことで、圧迫感を抑える作戦です。

洗面脱衣洗濯室

こちらは1階のサニタリールーム。

2畳のスペースに収納を確保し、天井吊り下げ物干しも設置しました。

バスルーム

システムバスは、余裕の一坪サイズ。

ゆったり入れ、物干しを2本掛けられるので、梅雨時の乾燥室としても便利に機能します。

トイレ

1階玄関脇のトイレは階段下スペースを利用しました。

床下エアコンのガラリが見えますが、このほかにもリビング、キッチン、脱衣室と、全体に行き渡るように設けているので、家中を暖めてくれます。

完成間近の現地 正面から

当初から、搬入ルートの確保や地盤補強の問題など、ハードルの高い計画でしたが、とても住みやすいお家が完成したと思います。

広い家はもちろん良い面もたくさんありますが、マンションほどのコンパクトなお家もメリットがいっぱい。

広くない分、どこに行くにもアクセスしやすいし、掃除も楽だし、光熱費も抑えられます。

但し、コンパクトな家を住みやすくできるか否かは設計の工夫がとても重要です。

鬼塚工務店は、狭小地や変形地、高低差のある土地などの実績が豊富で、ひとつひとつ丁寧にしっかり考えてご提案しています。

建築予定地に難のある場合も、ぜひお声がけください。

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