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人工地盤で駐車場を確保した、陽当たり大逆転の家。

2023年09月15日 21:13   Category : ニュース

先日お引渡しをした、横浜市のS様邸の完成間近の模様をご紹介させていただきます。

完成間近の現地

閑静な住宅街、北西道路に面するお住まいです。

お建て替え前のお写真はこちら。

建て替え前(解体中)

グーグルストリートビューで確認すると、ちょうど解体中の様子が撮影されていました。

道路に面してブロックが積まれており、従前はカースペースがありませんでした。

というのも、今回の敷地を図解するとこんな感じです。

断面図

建築地が前面道路より2mほど下にあります。

そこで、2階に玄関を設け、

鉄骨組み

このように敷地から道路面までを鉄骨を組み上げ、デッキプレートで駐車スペースを設けました。

人工地盤の駐車場

駐車スペースが敷地内にあるかどうかは、これから始まる新しい住まいでの生活の質に大きく影響します。

コストもそれなりにかかりますが、やるならこのお建て替えのタイミングしかありませんよね。

さて、駐車スペースの確保は人工地盤で解決できましたが、もうひとつ問題があります。

地下の位置に1階が・・・

先に申し上げた通り、道路面より2mほど建築地が下がっているので、1階部分はこのアングルから見ると、道路の下にあります。

当然ながら、道路側はほとんど光が入りません。

両隣のお住まいもそれなりの高さがある上、

奥にも隣家の2階が・・・

裏側のお隣様も、もう一段下がってはいますが、1階部分の天井よりも高い位置にあります。

ということで、今回の二世帯住宅の親世帯が住まわれる1階は、四方が囲まれている状態なのです。

そんな立地のお建て替えですので、お施主さまのご要望は、

「光のはいる、明るい家にしてほしい!」

というものでした。

ではどうするか?

1階親世帯リビング

こちらが陽当たり大逆転の、1階親世帯リビングです。

左手、奥側のお隣様の窓と壁が見えますね。

でもそれほど暗くありません。

どうしたかというと、こうしました。

天窓

北東の壁の一部を、2階から一部内側にずらし、その天井にトップライトを設けました。

トップライトからの光は、壁の窓の3倍の光を採りこむことができるといわれています。

一方で、南に設けてしまうと、直射日光が当たるため、それはそれで問題があります。

撮影したのは、陽の高い夏の午前中。

これから午後に向けて、直射日光は遮られ、間接照明的なやさしい光が降り注ぎます。

キッチン側から

キッチンに立った時、天窓がないとリビング全体が薄暗く見えてしまいますが、このトップライトがあれば、日差しの低い冬でもリビングにスポットライトを当てたように、光を届けてくれます。

写真左下部分に床下エアコンが見えています。

冬はこの北側の位置から、南側に向けて、1階の床下全体を暖めます。

サニタリー

今回の二世帯住宅は、玄関のみ共用し、それ以外は洗面化粧台も、洗濯脱衣室も、トイレもすべて別々にご用意いたしました。

シャワールーム

ですが、1階の浴室はシステムバスではなく、シャワールームを設置しています。

最近のシステムバスは、断熱性が高く、快適な設備が整っていますが、そうはいっても水を使う場所ですので、お掃除は欠かせません。

浴槽に浸かる必要があまりなければ、シャワールームの方が便利です。

入った後に、洗い流せばきれいになるので、お掃除が楽だし、当然コストも抑えられます。

子育てを終えられたシニア世代の皆さまは、ご自宅のお風呂よりも、スポーツクラブやスパなどの大浴場で毎日の入浴を済ませる方が増えていて、ご自宅のお風呂はシャワーだけ、という選択をされる方が増えているようです。

さて、2階もご紹介しておきましょう。

子世帯リビング

2階もそのまま建ててしまうと、午後のリビングは日差しが入りにくい立地です。

そこで、リビングの一部に吹き抜けを設け、高い位置からお部屋の奥まで日差しを採りこむプランにしています。

写真のシーリングファンの右に室内窓が見えますが、このお部屋は

2階納戸

書斎にも使えそうな納戸です。

この室内窓がないことを想像してみてください。

全く窓がなく、真っ暗なお部屋になってしまいます。

この窓1つあることで、まったく違う空間に生まれ変わります。

子世帯サニタリー

子世帯の洗面化粧台はトイレと洗濯脱衣室の間に設置して、どちらからも使える上、脱衣室とは引き戸で仕切るので、家族のどなたかが入浴中でも、気兼ねなく歯磨きしたり、身支度を整えたりすることができます。

洗濯・脱衣室

脱衣室には常設の物干しバーを設けています。

邪魔にならないように格納するタイプの天井吊り下げ物干しもありますが、出し入れするのがやや面倒ですよね。

頻繁に出す必要があるなら、見た目にもカッコいいアイアンの物干しバーを選んで、常設しておいた方がメリットが大きいと思います。

バスルーム

2階子世帯のシステムバスは1616サイズのちょうど良いタイプをお選びいただきました。

こちらにも物干しバーを2本設置できるので、雨の日の洗濯物対策もバッチリかと思います。

 

今回は、敷地が道路より2m下がっているお住まいのお建て替えをご紹介させていただきました。

駐車場の確保や、陽当たりが良くないという問題を上手に解決できたと思います。

 

横浜市は、傾斜地や高低差のある土地が多く、建築予定地が道路より高いところにあったり、低いところにあったりするケースがとても多くあります。

当社には、そのような建築の実績が豊富にありますので、問題があっても大抵のことは経験してきましたし、経験がなくても解決できるように最大限の努力をさせていただきます。

ちょっと難しい土地のお建て替えや、家づくりにお悩みでしたら、ぜひお声がけくださいませ。

 

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