変形地だから実現できた、3SLDK+2LDKの 大型二世帯住宅。
2023年09月08日 09:10 Category : ニュース
今回は、延べ床面積45坪を超える大型二世帯住宅を建てられたS様の家づくりをご紹介させていただきましょう。
土地探しからの家づくりでした。
大人数で暮らす二世帯住宅ですから、お部屋の数も収納スペースも妥協するわけにはいきません。
玄関を共有するにしても、どうしても150㎡くらいは必要なのです。
ここで問題になるのは、土地探しです。
150㎡の建物が建てられる土地となると、それなりの大きさが必要。
ということは、金額も比例して高くなります。
建物も、二世帯住宅となれば、2軒分とまではいかないまでも、相当の金額になります。
となると、予算オーバーが必定。
当社と提携している不動産会社さんからも、条件的にかなり厳しい!といわれ、暗礁に乗り上げていたところ、お施主様より
「この土地はどうでしょう?」
とお声がけいただきました。
クランク状の変形地ですが、土地の面積は50坪超。
容積率も150%あるので、計算上は十分入ります。
実際の現地はというと、
左手にマンションが建っていますが、方角は北側。
周囲も住宅に囲まれてはいますが、多くの場合、それはどこも同じとも考えられます。
なによりも、変形地で周囲に建物が建っているということで、最も高かった予算の壁を乗り越えられるかもしれない期待感がありました。
とはいえ、土地の取引は、細かな法規制や権利関係など、よく調べてみないとわからないことも多いのです。
賢明なお施主様は、ここでご自身だけの判断で購入を決めず、当社にご相談いただきました。
提携している不動産会社さんで詳細を調べつつ、当社の設計担当がこの敷地にご要望を叶える建物が入るかどうかを確かめると、
無事に収まりました。
調査の上、その他の問題もクリアできることを確認し、土地の契約、建物の建築へと無事進むことができたのです。
完成した建物はこちら。
前面は、一段下がっている上、お隣様の駐車場なので抜けています。
右手に比較的広いスペースもあるので、何かと便利だと思います。
なによりも、こんなに立派な二階建ての二世帯住宅が実現できたのを嬉しく思います。
それでは内部もご紹介させていただきましょう。
玄関だけは共用するので、靴が溢れないように階段下スペースを活用したシューズクロークを用意したしました。
左手前側にも玄関収納を設けているので、玄関に靴や外のものが散乱するのを防げると思います。
この階段を2階に上がると、
ホールには手洗いを設けました。
ここに手洗いがあると、帰ってきたらその流れで手を洗いたくなりますよね。
洗面台は別に用意しているので、ここでは手を洗うのみ。
なので、シンクと水栓だけのシンプルなものですが、この方が素敵ですね。
この奥、左手の扉には、
トイレを設置しています。
お手洗いはお家の奥にレイアウトしがちですが、ここにあるとお客さまもお通ししやすいし、リビングの外にあるし、手洗いともセットになるので、好都合なのです。
さて、いよいよリビングへ。
まず目に入るのはこのブランコ。
家づくりを進める中でリクエストをいただきました。
「何歳まで使うんだろう?」なんていうお話も出ましたが、お子さまが使えなくなったら、ハンモックチェアに差し替えるという手もあります。
リビングの全景はこちら。
開放感を高めるために屋根勾配の形状そのままの吹き抜けにしました。
太い梁が印象的です。
開放感を出したい気持ちもありますが、収納スペースも確保したい!
ということで、左手奥の階段を上がると、
小屋裏収納スペースがあります。
当面は子供たちの秘密基地として使われるのではないかと思いますが、将来はご家族の成長とともに増える荷物を収納することになります。
そんなときに助かるのが、固定階段であること。
収納式のハシゴだと、出し入れが手間ですし、不安定なので重い荷物を上げ下げするのが結構大変なのです。
こちらはキッチンからの眺め。
リビングを一望できるので、子どもたちの様子をうかがいながら、家事をこなせます。
サニタリールームは、洗面化粧台のスペースと脱衣洗濯室を引き戸で仕切りました。
誰かが入浴中でも、気兼ねなく歯を磨いたりできます。
システムバスは、内寸が160㎝×160㎝の1616といわれるサイズ。
広ければ広いほど・・・と思われる方もいらっしゃいますが、あまり広いと掃除が大変だったりしますので、ちょうど良いと思います。
さて、1階に降りると、
2階の木目調からトーンが変わりまして、シックな印象に。
1階部分には小屋裏を設けるわけにはいきませんので、4帖弱のファミリークローゼットを設けていますが、それでも十分とは言えません。
そこで、この写真の左手の壁にあるアールの下がり壁から、正面に見える下がり壁までの、壁の向こう側に
このようなウォークスルークローゼットを設けました。
このスペースは、個室に面した廊下を兼ねているので、ご家族共用のクローゼットとしても使えるのです。
それぞれのお部屋にWICをつくると、スペースに無駄もできるし、コストもそれぞれにかかります。
廊下兼用のウォークスルークローゼットなら、衣類の量により譲り合って使えるので効率的です。
右下に見えるのが床下エアコン。
冬には大活躍してくれるでしょう。
1階の洗面脱衣室は、アクセントクロスを使いつつ、デザイン性の高い化粧台を設置して、見た目にもこだわった仕上がりに致しました。
右手の浴室は2階と同じ1616サイズを採用しています。
このように、玄関だけを共用しながら、それぞれのフロアが独立して生活できる水まわり設備や個室、小屋裏収納、WIC、ウォークスルークローゼットを実現できました。
改めて思いますが、注文住宅って、本当にいいですね。
S様、この度はおめでとうございました。
そして、大切な家づくりを当社に委ねていただき、本当にありがとうございました。
感謝申し上げます。