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土地収用後のお建て替え

2023年07月24日 10:16   Category : ニュース

「河川の工事で、お店と自宅のあった土地が、収用されてしまった!
残った土地は、細長いくびれた土地で、最小間口は約4m。
しかも裏手には雑木林があって簡単に家が建てられる状態にない。
その土地に、親世帯と子世帯が住む二世帯住宅と、お店もつくりたい!」
そんなご相談をいただきました。
区画配置図はこの通り。

区画図

左側の黒太線が道路です。

一つの土地に、建物は一つしか建てられません。

今回の土地の場合、左側の細長い先端部分が、3mちょっとしか接道していないので、土地を2つに分けることもできません。

土地を分けるためには、それぞれの土地が2m以上接道している必要があるからです。
お店は別の場所に居抜きで借りてはどうか?とか、
土地を売却して、他所へ引っ越してはどうか?
など、考えられる打ち手を挙げて検討を重ねましたが、
「先代から続いたこの土地でお店も続けたいし、生活の拠点も移したくない」
と、店舗併用二世帯住宅の建築をご決断いただきました。
区画図の中央のくびれた部分は幅4mほどしかないので、そこに建物の機能を持たせるのは難しい。
そこで、くびれた前後の、スペースを確保できる土地に二つの建物を建てて、廊下でつなぐことで解決しました。
結果、全長20m超の店舗併用二世帯住宅が完成いたしました。

建物外観

全体像はこの通り。

左から、店舗出入口、親世帯玄関、出入り口のない壁面が廊下で、右手奥が子世帯玄関です。

正面から

それでは、完成直前の様子をご紹介しましょう。

まずは子世帯LDKから。

子世帯LDK

1階の居室はLDKのみで17帖の広さを確保しました。

当社ショールームでご覧いただいたひのきの床を気に入っていただき、全面に採用していただきました。

カウンターに立つと、リビングダイニング全体を見渡せ、子どもたちを見守ることができます。

2階洋室

2階には洋室を4部屋確保しました。

西側に林があるので、西日を遮りつつ、見た目にも緑が映えます。

開放

可動式の建具を折りたためば、10帖超のプレイルームに早変わり。

来客時やライフステージの変化に対応できるプランです。

親世帯へ

こちらが子世帯玄関から親世帯につながる廊下を見たところ。

まっすぐ進み右に曲がると、

廊下

親世帯の1階=新店舗へとつながります。

新しいお店の造作は、当社で請け負うよりも専門の会社に依頼していただいた方がなにかとスムーズですので、お引渡しの後、バトンタッチします。

2階に上がると親世帯のLDKへ。

親世帯キッチン

白い床、壁、天井のキャンバスに、真っ赤な面材のキッチンとハイサイドサッシに見える緑が映えます。

ビビッドな彩度の高い色味を一部に取り入れると、明るい気分になりテンションが上がりますね。

サニタリー

洗面化粧台や浴室、さらに、

トイレ

トイレの便器はピンクで統一。

どのフロアに居ても明るい気分になれそうです。

 

今回は、土地の収用によって、お建て替えが難しい変形地になってしまった事例をご紹介しました。

このようにご紹介すると、それほど大きな支障もなくスムーズに進んだように思われてしまうかもしれませんが、役割の違う行政機関に一つ一つ状況を報告しながら指導を受け、承認を得ていく作業は、骨が折れますし、いつまでたっても承認が得られないケースもあり、簡単にはいかないのです。

家を建てる際には、様々な壁が立ちはだかるケースが少なくありません。

崖地、狭小地、変形地、権利関係が複雑な土地など多種多様な問題が起こります。

これまでもお悩みを抱えた多くのお施主様からご相談をいただいてきましたが、全力を尽くして解決してまいりました。

当然、必ず解決できますとは言えませんが、解決に向けて全力を尽くすことはお約束いたします。

お悩み事がございましたら、家づくり相談室までご連絡ください。

問題を解決されたお客様インタビューを掲載しております。

よろしければこちらからご覧ください。

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