たった2台のエアコンで、夏も冬も快適な家@横浜市保土ヶ谷区
2023年04月17日 17:33 Category : ニュース
4/6にアップした事例に続きまして「たった2台のエアコンで、夏も冬も快適な家」お引渡し前に撮影した画像とともにご紹介させていただきます。
家づくりに関して、とても深く、幅広く、勉強されていらっしゃったお施主様。
床下エアコン暖房や、小屋裏エアコン冷房、耐震テープ等々、ご夫婦が叶えたい注文住宅に対する要望に対応可能な工務店は?という視点で探された結果、当社にご縁をいただきました。
こちらは玄関。
3帖の広さを確保して、オープンな空間にシューズインクロークを設けています。
玄関スペースとは別に、土間スペースがあると、家の中に上げたくない大きな荷物があった場合の一時保管場所としても重宝します。
仕切りの壁面の中に、格納できる椅子を設けました。
立ったまま靴を脱いだり履いたりするのは、厳しい姿勢を強いられます。
まだお若いご夫婦ですが、あれば便利ですし、ご両親やお客様がいらしたときには大活躍すると思います。
特にご年配のお客様の場合は、これがあるか、ないかで、遊びにいらした時の印象もかなり違ってくると思います。
リビングをキッチン側から見たところ。
腰かけることもできるし、ゴロリと横にもなれる小上がりの畳空間=「畳が丘」。
不足するリビング収納を補う、畳の下スペースをたっぷり活用できることも採用の決め手となりました。
右手に見えるアーチの下がり壁が印象的な小部屋は、
階段下を活用したキッズスペースです。
「秘密基地」のような、「かまくら」のような、ワクワクする空間に仕上がりました。
こちらが冬に大活躍する床下エアコン暖房を設置した、ファミリークローゼットです。
先ほどご覧いただいたリビングの写真もそうでしたが、床材は岐阜・かしもの東濃ひのきの無垢材です。
ガス温水式床暖房や、電気式の床暖房ではなかなか使えない無垢フローリングも、床下エアコンなら材を選ばず使用可能です。
さて、こちらはリビング側からキッチン方向を見たところ。
右上に吹き抜けが見えます。
下からのぞいてみると、
ドドーンと、小屋裏の天井まで抜けています。
その高さ6m超。
シーリングファンのすぐ脇に木の枠が見えます。
早速、小屋裏まで上がってみましょう。
右奥のルーバーの奥にうっすら見えているのがシーリングファンで、このルーバーのある木枠が、下から覗いた時に見えたそれです。
正面から見るとこんな感じ。
夏場は、エアコンからの冷気をシーリングファンの風の流れを利用して下に落とします。
緩やかな風に乗った冷気は、まず2階へ。
この写真は2階のお部屋にある腰壁の位置から吹き抜けを見たところ。
時間をかけてゆっくり冷やし続けるので、冷気が2階から1階へと流れ続けます。
こちらが2階のお部屋を通る吹き抜けを、引いてみたところ。
正面左が、1枚前の写真を撮影したポジションとなった腰壁です。
このお部屋は、引き戸の向こう側をサンルーム=洗濯物干し置場として活用します。
「干しきれない!」という場合に備えて、手前にも1本バーを追加しました。
「引き戸を締めてしまうと、サンルームに空気が流れないのでは?」
と思ってしまいそうですが、そうならないように、吹き抜けにある2つの窓の右上に換気扇を設けました。
引き戸を締めても、この換気扇(正面に見えるサンルームの窓の左上)を使って、エアコンからのサラッとした空気が流れ込み、冷気も取り込めるようになっています。
さて、吹き抜けに面するお部屋はこれで良いとして、2階にはまだ寝室が3つもあります。
そのお部屋には、いかにして冷気を届けるかというと、
こうしています。
冷房の効いた小屋裏から、動力を使わずに冷気を落とすため、ハシゴで上り下りする吹き抜けを用意しています。
暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ流れる性質を利用しています。
壁についているハシゴは、
メトリウスというクライミングメーカーのもの。
特にトレーニングをするため、というわけではありません。
小屋裏部屋へ上がるハシゴは、使わない時には壁に引っかけて置き、使う時だけ、取り外して小屋裏に掛けて使います。
しかし、それだと収納しておく場所をとるし、いちいちかけたり外したりするのも手間です。
しかも今回は、小屋裏部屋へ固定階段で上がる階段も取り付けてあります。
それなら、普段の上り下りはこの階段を使えば問題ないので、場所も取らず、見た目にもかっこいい、このトレーニング用のホールドを用いることにしたのです。
このホールド、一番上にはハシゴとなる反対側にも取り付けて、上に板を載せ、フタをすることができるようにしています。
小さいお子様がいる間は、危険な場合がありますので。
この小屋裏から冷気を自然に落とすお部屋が2つあって、あとはもうひと部屋。
このお部屋は、小屋裏エアコン冷房とはつながっていないため、自然に届けることができません。
さて、どうするか?
先ほどご覧いただいた、2階のサンルームを通って1階へ落すルーバーの写真。
右手に扉と換気扇が見えます。
開けてみると、
配管が見えますね。小屋裏の冷気を、ここでも換気扇を使って配管に送り、最も離れた2階のお部屋の、
天井から冷気を届けます。
このように1階LDK、2階4部屋へ、冷気を通すルートを確保致しました。
前回の「2台のエアコンで夏も冬も快適な家@横浜市緑区」でもご説明しましたが、人によって快適な温度は異なりますが、全館空調では、各部屋ごとに温度の設定を変更することはできません。
なので、キンキンに冷えたお部屋をお好みの方には、別途個別のエアコンを設置できるように、その下準備だけしてお引渡しをしております。
最後は、トイレのお写真。
なぜトイレかというと、エスタコウォールで仕上げた壁面の塗り仕上げが最もわかりやすい写真がこれだからです。
今回はほとんどの壁をこのエスタコウォールで仕上げました。
高い断熱性を備え、気密性も高めてあるから、2台のエアコンで夏も冬も快適なのです。
夏は余分な湿気を吸収し、乾燥する冬は湿気を吐き出す。
さらに、ニオイを吸収し、空気清浄機能も備えた漆喰塗り壁=エスタコウォールは、床下エアコン暖房と小屋裏エアコン冷房の、たった2台で快適に暮らせる家と、とても相性が良いと思います。