たった2台のエアコンで、夏も冬も快適な家@横浜市緑区
2023年04月06日 12:44 Category : ニュース
先日、完成間近のK様邸、撮影にお邪魔してまいりました。
おひさまの光がたっぷり入る、明るい家に!というご要望をいただきました。
前面道路側は、道を歩く方々の視線もあるので、視線が合うことのない位置に窓を設け、
南側にたくさんの開口部を設けています。
2階に大きな窓が3つ。
どのように光が入るかというと、こんな感じ。
リビングはMAX6m超の吹き抜けで開放感があり、光がたっぷり入ります。
リビングから上を見上げたところ。
青空に雲がぷかぷか浮かんでいるのがはっきりと見えます。
AV機器の収納BOXも兼ねた壁面テレビボードの前にソファが来ます。
お休みの日にのんびりとソファでくつろぎ、ふと視線を上げると、青空の中ゆっくりと雲が動いているのが見える。
額縁のように四方を切り取られてはっきりと見えるので、外で空を眺めるのとはまた違った味わいがあります。
こちらは、青空に雲が浮かんでいた窓の正面に位置するペニンシュラ(半島)型キッチン。
キッチンに立ちながら、壁掛けテレビの映像を見ることができます。
建売住宅を避け、注文住宅を選択されるご夫婦の多くがこだわるのは家事動線です。
今回もいい感じに納まっています。
キッチンで作業を行うママ。
ひと段落ついたら、さあ洗濯しよう!と、キッチン背後に見える引き戸を開け、左手を見ると、
脱衣室を兼ねたランドリールームがあります。
ちなみに左手にうっすら見えているのが浴室への入り口です。
ここで脱いで、洗って、吊り下げ物干しに干します。
カウンターも造作しているので、洗濯物を畳んだり、一時的な置場にするにも大変便利。
ちなみに先ほどの引き戸を開けた正面は、
洗面化粧台。
誰かが入浴中でも、ママが洗濯作業中でも気兼ねなく使えます。
拡大鏡をサイドに取り付けたので、近い将来発生するであろう、洗面所の渋滞回避にも役立ちます。
左手が先に見たランドリールームで、右手はファミリークローゼットになっています。
洗濯を終え、乾いたら数歩歩いてこのファミリークローゼットに仕舞える家事楽動線です。
さて、前振りが長くなりましたが、タイトルの「たった2台のエアコンで夏も冬も快適な家」。
このファミリークローゼット内、うっすらと映っている腰高までの壁に、床下エアコンが収まっています。
冬はこの床下エアコンからの暖気が、建物の基礎内部をじんわりと温め、リビングや先ほどご紹介した脱衣室兼ランドリールーム、玄関ホールなどの床下から室内に暖気を採りこみます。
基礎から暖められた暖気は、このような上昇気流に乗って、じんわりと建物全体を暖めます。
冬の床下エアコン暖房は、これまでに何度もご紹介してきました。
じゃあ夏の冷房は?
この吹き抜けの写真の真ん中あたり。2階に室内窓が見えますね。
その窓の上に小さな穴があるのがおわかりいただけるでしょうか?
寄ってみましょう。
吹き出し口が見えますね。
夏はこの吹き出し口から冷気が届き、部屋全体を冷やします。
それでは、元を辿ってみましょう。
2階の廊下に設置した収納ハシゴ。
これで小屋裏に上がります。
はい、こちらに用意されたのが、各部屋に夏の冷気を供給する小屋裏エアコン冷房です。
コンセントの左側に白い箱が見えていますが、それがエアコン本体です。
このエアコンから出る冷気を漏らさないように断熱材で多い、断熱ダクトを使って各部屋に届けます。
ルートごとの行き先はこの通り。
先に見たリビングの吹き出し口が、右手の断熱材に囲われた配管に通じています。
「洋室1へ」のダクトの先は、
このように洋室1の天井へ、
アングルを変えた写真、二本並んでいるダクトの手前側が、洋室2、向こう側の壁に埋め込まれているのが洋室3に続くダクトです。
こちらが洋室2
洋室3です。
これが夏場に活躍する小屋裏エアコン冷房の構造です。
1台のエアコンから生じる冷気を1階のリビング、2階の個室3部屋に届けます。
冬の床下エアコン暖房とあわせて「2台のエアコンで夏も冬も快適な家」は、このような仕組みで実現しています。
当社のショールームや本社事務所で実験を重ねながら、その時点で最良と思われる方法をご提案しています。
地球温暖化の影響が日々大きくなる昨今。
夏の暑さはますます厳しくなり、エネルギー価格の上昇はしばらく収まりそうになく、いかに冬場の暖房費を抑えるかも大きな課題です。
このような温熱環境の問題をどう解決するか?
これからの家づくりを進める上で、欠かすことはできません。
CM等で宣伝されている全館空調システムを導入すれば簡単かもしれませんが、そのコストは数百万円単位に及びます。
当社がおススメしている床下エアコン暖房、小屋裏エアコン冷房は、普通の家電量販店で売られているエアコンを使い、暖気は上に、冷気は下にという、自然の法則を活用したシンプルな構造で、当社独自のシステムなので、コストも最小限に抑えられます。
一方で、問題がないわけではありません。
1台のエアコンで、家全体の温度をコントロールすることになりますので、各部屋ごとの調節はできません。
暑い夏、よくあるのは奥様が寒がりで、ご主人が暑がりなご夫婦の場合。
「どうしても我慢できない!」
という場合には、全体の室温は奥様の設定温度に合わせていただき、ご主人が使われるお部屋に別途エアコンを設置していただくことになります。(そのために、追加用のコンセントは用意してあります。)
多くの方が感じられているのではないかと思いますが、それほど広くない部屋に、エアコンを設置するのはちょっともったいないですよね。
家全体を涼しくする能力があるなら、活用しない手はない。
それでも不足する場合にだけ、追加すればよいのではないか?という発想です。
ご興味のある方は、夏のエアコンが必要な季節に、当社のショールームにお出かけください。
小屋裏エアコン冷房の涼しさをご体感いただけます。
ショールームは完全予約制ですので、お電話か問い合わせフォームにて、事前のご予約をお願いいたします。