高台に建つ家、竣工間近!
2023年03月08日 17:32 Category : ニュース
当社が得意とすること、それは、耐震性、断熱性、気密性など、住宅性能の高い家を建てることや、二世帯住宅、賃貸併用住宅など付加価値の高い家を建てること、床下エアコン暖房と小屋裏エアコン冷房の2台のエアコンで夏も冬も快適に暮らせる家を建てることなど、実はたくさんありますが、その中でも一番得意な部類に入るのが、狭小地や変形地、傾斜地、高低差のある土地、借地権付き土地の建て替え等、簡単に建てることができない、土地にちょっとした問題を抱える家づくりです。
現在建築中の「高台に建つ家」もその一つと言えるでしょう。
数百メートル先から引いた状態で撮影した画像です。
高台に立地し、お日様がサンサンとあたっています。
どのお住まいを当社が建築中かというと、
矢印で示した2邸のお住まいです。
遠くからだとわかり難かったと思いますが、かなりな急こう配の上に建っていることがお解りいただけることかと思います。
当然ですが、このような立地に家を建てる場合は、がけ崩れが起きても家が流されることがないようにしなければいけません。
安息角(あんそくかく)という言葉をご存知でしょうか?
このような傾斜地にある砂や土が滑り出さない限界の角度のことを言います。
土地の性質などによっても異なりますが、この地域の安息角は30度です。
直角三角形でいうと、一番緩やかな角(かど)ですが、スキーをされる方なら、30度と言えば、かなりの急斜面であることがお解りいただけると思います。
今回の工事では、安息角の30度より内側の、しっかりとグリップの効く支持基盤まで杭を打ち込み、その上に家を建てています。
略図でご紹介するとこんな感じです。
このような杭工事は、家を建てる工事とは少々異なり、土木の領域に近いですよね。
だから、簡単に家を建てることができない土地に関しては、それを得意とする住宅会社とそうでない会社があるというわけです。
こちらのお住まいには、大きなバルコニーがあります。
さぞ、眺めがいいだろうな〜、と思いますよね。
どんな感じかというと、
どどーんと抜けています。
南東に向いていて、快晴の日は朝日がきれいなのですが、写真だと光ってしまうので、曇りの時の眺望です。
さて、夜景はどんな感じでしょう?
現地で夜景をとることはできませんでしたが、想像するに恐らくこんな感じ。
日本三大夜景のひとつに数えられる長崎の夜景。
こんな景色を毎日、しかも自宅に居ながら楽しめるなんて!
今回のような傾斜地に家を建てる場合には、当然ですが、杭工事などのコストがかさみます。
一方で、コストがかさむことが前提になるので、土地を取得する際には、相場よりもお安めに取得できる場合もあります。
トータルで見れば、この眺望を手に入れることができる分、価値が高いとも思えます。
今回のお住まいは玄関部分はフラットで、裏側が傾斜地でしたが、逆のケースも多いです。
こちらは昨年お引渡しを済ませた事例。
4mほどの高低差があるアプローチ。
このような場合も、通常の家づくりの技術に加え、擁壁工事を行う必要があり、それなりの知識と経験が求められます。
ちなみにこちらのお隣様も、
当社で建築させていただきました。
こちらのお住まいは、さらに借地でもあったため、実務に着手してからお引渡しまで1年以上を要しました。
1月にお引渡しを済ませたこちらの事例では、道路が広くなく、行き止まりの土地での工事となったため、重機や資材の搬入に苦労しました。
思い起こせば、住宅を建てるために、解決しなければならない土地の課題を抱えているご依頼をたくさんご相談いただけているな、と思います。
根底にあるのは、「ご依頼いただいたお客様に大満足していただきたい」と本気で思っています。
「全て叶えます!」、なんていうことはとても申し上げられませんが、土地の問題で他社に断られた!というような場合でも、ぜひ一度当社にご相談ください。
一所懸命、解決に向けて、取り組まさせていただきます。