横浜市保土ヶ谷区H様邸
4カ月練ったプランをひっくり返した時にはさすがに怒られると思いましたが、嫌な顔ひとつせず対応していただきました。
家づくりのきっかけは?
ご主人:この土地には、妻の実家が建っていました。
築30年以上が経っていて、そろそろリフォームするか、建て直すか、売却して引っ越すかを検討する時期に来ていました。
奥様 :両親はこの土地に愛着があって、できればこの地に、住み続けたいというのが希望でした。
私たちも戸建てに住みたいという希望があったし、子どもを育てるにも広い方がいいと思っていたので、それなら二世帯で暮らすという方向で進めてみようか、という話になりました。
鬼塚工務店を知ったきっかけは?
ご主人:どこに建築を依頼するか?
不動産にも建築にも疎かったので、不動産会社をやっている僕の後輩に相談して、良さそうな会社を探してもらったんです。色々調べてくれて、3社くらいピックアップしてくれました。その中に鬼塚工務店さんが入っていました。
後輩が一度話を聞きに行ったところ、「家づくりに対する情熱がすごい!ぜひ一度会ってみてほしい」というので、会社を訪問。まず、びっくりしたのは、いきなり社長さんが打ち合わせ室に居て対応してくれたこと。
耐震の話とか、木は雨に弱いから雨養生が大事なんです、とか気密性を高めるのは、お金の問題ではなく大工の腕にかかっていることなど、大切なお話をしてくれました。
わたし達はオシャレな家よりも、地震が怖いから耐震性があって、長く住めるように耐久性もあって、住みやすい家がよかったので、ちょうどいい、ピッタリだ!と思ったんです。何よりも自信を持って説明していただく姿勢が情熱的で、心を打たれました。
奥様 :紹介された他の会社も訪問し、話を聞いたのですが、営業の方に条件的なことばかり聞かれ、契約をとりたいオーラが見えてしまい、引いてしまいました。
ご主人:後輩がピックアップしてくれた会社と比較して「ここなら大丈夫、お願いしよう」と即決しました。
どんな家を建てたかったんですか?
奥様 :両親とは仲が悪いわけではないのですが、最初は土地が広いこともあり、2棟別々の家を建てようと思ったんです。
お互いに気を使わなくてもいいし、主人にも悪いかな?と思って。
そんなお話をしたら、設計の中村さんが、その要望を一旦は受け止めてくれ、2棟別々の図面を描いてくれたんです。その上で、メリットデメリットをきちんと説明してくれたんです。
ご主人:たとえば、いまインタビューを受けているこの2階のリビングは、28畳くらいあるんですが、「2棟別々に建てると、12-3畳くらいになっちゃいます」とか、別々に建てると両親の家も3階建てになるんですが「年を重ねると、3階には行かなくるでしよう」とか。 費用的にもデメリットが大きいことがわかりました。 結果、階段を使わない1階に両親が、2-3階に僕らが暮らす、二世帯住宅で進めることになりました。
奥様 :両親の意向は事前に聞いて、鬼塚工務店との打ち合わせはほとんど任されていました。
1階にも光がしっかり入るように、視線を遮りながら光を採りこむハイサイドサッシや、スリット窓なども含め、窓をたくさんつけてもらいました。
冬、温かく暮らせるように床下エアコンも付けてもらいました。
また、トイレやお風呂には手すりをつけてもらいつつ、将来的に脱衣室とトイレをつなげた方が便利になる可能性もあるので、仕切りの壁を取り払うことができるようにしてもらいました。
印象に残っていることは?
ご主人:鬼塚工務店に依頼することを決めた8月から年末までの実質4カ月間、ご両親の土地に家を建てることに決まったので、借り入れを気にすることなく、じっくりプランを練ることができました。
僕らの希望は、2階にリビングと主寝室、3階に子ども部屋と広いルーフバルコニーが欲しい!と思って進めていました。
プランもほぼ決まりつつあった年末年始、プランのイメージを確認するため住宅展示場をまわっていたとき「あれ?寝室は3階にまとめて、リビングを広く取ったほうがいいのでは?」という考えが降りてきてしまったんです。
それまで4カ月に渡り、何回も修正しながら練ったプランをひっくり返すのはさすがに気が引け、夢にまで中村さんと大喧嘩するシーンが出てきました。
恐る恐る相談すると、嫌な顔ひとつせず、書き直しに応じてくれたんです。本当に助かりました。
あと、展示場で見た「折り上げ天井に間接照明を取り入れる」プランにしたいと思ったんです。中村さんに相談すると「その分、天井が低くなり、ご主人は背が高いから手を伸ばすとついてしまうくらいになりますよ」と言われ断念しました。代案として、テレビの上なら、天井を下げる必要がないですよ、と言われ、その案を採用することにしました。
奥様 :また、主人が家で仕事をするための書斎が必要だったんですが、2畳くらいの書斎をつくると、それ以外の用途にはなかなか使えない、リビングの一部につくれば、ライフスタイルが変わった時に対応しやすいと思いますよ、と言われて、その通りだと思いました。
奥様 :それ以外にも、キッチンはパントリーだけしっかり用意して、収納棚はあまり作り込まずに、生活が始まってから使いやすいように追加していった方がいいですよとか、洗面所と脱衣室は分けておいた方が便利だと思いますとか、さまざまな先回りのアドバイスをいただき、助かりました。
住み心地はいかがですか?
ご主人:住み始めてまだ1カ月ですが、広くてとても住みやすいです。
1階に床下エアコンを設置しているせいか、2階のリビングでも暖房をつけたのは2回くらいでしようか?(インタビューに伺ったのは2月。この日の外気温は5℃とても寒かったのですが室内は17℃ありました。)
奥様 :キッチンも広くしてもらって料理もしやすいです。
2人ともお酒が好きで、それぞれがお酒に合うおつまみを作るので、とても楽しいです。
寝室には、普段着用しない衣類を仕舞うウォークインクローゼットと、よく着る衣類を仕舞うウォークスルークローゼットを用意してもらいました。そのウォークスルーには、引越し前から愛用していた冷蔵庫を置いています。寝室に冷蔵庫があるのがお気に入りなんです。
(左手ベッド奥がウォークイン、右手前がウォークスルー)
奥様 :YouTubeで家を建てた人の動画をたまに見るのですが、「あーすればよかった、こーすればよかった」という後悔にも似た声を耳にしますが、僕らはそういうのがないんです。
これから家づくりを始める方にアドバイスを
ご主人:とにかく、やってみたいと思うことは、伝えるべきです。
僕たちの場合、その判断は中村さんがしてくれました。
できることならやってくれますし、できないことなら納得いくように説明してくれます。ものによっては、それは難しいけれど、こうすればできますよ、と代案も示してくれました。
多分ダメだろう、と自分で判断して言わずに諦めてしまったら、後で後悔することになると思うので。
奥様 :建売か注文か迷っている人がいたら、絶対に注文住宅をおすすめします。注文住宅なら、欲しいものを足せるし、不要なものは省くことができます。建売は欲しいものがない代わりに、いらないものが付いてくるので。
鬼塚工務店より
年末年始を隔てて、それまで進めていたプランが大きく変更となり、屋上に予定していたバルコニーを2階に設けることになりました。
これにより、ダウンライトのある天井をつけることができたので、雨の日や夜なども、さまざまな用途でお使いいただけると思います。
一方で、年歳を重ねると、3階にある寝室に上がるのが億劫になることがあるかもしれません。そんな時に、いま仕事場としてお使いいただいている2階の洋室(約6帖)が効いてくると思います。
この度はご依頼いただきありがとうございました。インタビューにもご協力いただき、感謝申し上げます。