（ご主人）それまで賃貸住宅を借りて親子3人で暮らしていました。長男がピアノを習い始めたのですが、賃貸住宅ではなかなか思うように練習ができなくて。ピアノの練習ができるのは、朝10時以降、夜は20時までとかそういった制約の中で弾いていたので、なんとかしてやりたいと思っていました。そんな時に親族が所有していた土地を譲っていただけることになったんです。

（ご主人）妻の古くからの友人である木名瀬さんという方が建築家をされていて、家を建てるなら、木名瀬さんに設計をお願いしたい、と言っていたんです。早速、木名瀬さんに相談して、プランを書いてもらいました。

一級建築士事務所 木名瀬佳世建築研究室
主宰 木名瀬さん

（木名瀬さん）ご夫婦のお話しをお聞きすると、具体的な「ああしたいこうしたい」というお話はほとんどなく、「シンプルで使いやすい家にくらしたい」というご要望でした。それで、日々の生活＝行為をお聞きして、暮らし方のご様子を想い浮かべながら設計しました。

（奥様）どんな会社にお願いするのがいいかな？と私がインターネットで探したんです。予算に余裕があったわけではないので、ローコストで建ててくれて、安かろう悪かろうでない会社はないかと。

そこで鬼塚工務店さんを見つけたんです。この会社なら誠実に取り組んでいただけるんじゃないかと感じました。そこで、まず最初に鬼塚工務店さんにお邪魔して、無料相談会に参加したんです。社長にお会いしてお話をお聞きしたら、想像通り。これなら信頼できる、と感じたんです。

（木名瀬さん）建築士である私の方から知り合いの建築会社をご紹介することもあるのですが、私としては、お施主様ご自身が納得して選んだ会社にお願いするのが一番だと思ったのです。こちらからのご紹介ですと、どうしても「設計士さんに紹介されたから、言いたいことも言いにくい」ということになりかねませんので。ご夫婦から、鬼塚工務店さんにしようかと思っていると相談され、鬼塚工務店さんにお邪魔してお話をお聞きし、私もこの会社ならよいのではないかと思いました。

（奥様）とにかくトラブル続きで、驚きました。特に印象に残っているのは２つ。小高い丘の上に立地していて、車道があって、歩道があって、階段があって。どれが道路なのかがあいまいで、横浜市の担当者に聞いてもなかなかはっきりしなかったんです。最後にようやく明確になったんですが、その道路事情では、用意していた設計の家を建築できないことがわかり、ぎりぎりになって書き直していただいたりしました。



もう一つは、基礎工事が終わり、明日が上棟という段階で、基礎の一部に不具合があることがわかり、その工事をやり直していただくことになったんです。そうしたら、社長さんが飛んできて、工事のやり直しにどうしても工事期間が伸びる可能性がある事をお詫びしていただきました。延長の為にかかる賃貸住宅の費用などは、心配しないでください、当社で負担しますと。結果的には間に合わしていただいて事無きを得たのですが、起きてしまったことは仕方がないけれど、その後に真摯にご対応いただき、『あ、やっぱり思った通りの会社でよかった』と思いました。

（ご主人）申し分なく快適です。それほど広くないし、吹き抜けがあって、部屋の間仕切りも少ないので、エアコンは2階に1台しかありませんが快適です。冬は1階にガスファンヒーターを1台置いて過ごしています。さすがに朝一は寒いと感じますが、暖房をつければすぐに温まります。

（木名瀬さん）床はモルタルなので、寒く感じられがちなんですが、その下に断熱材を設置して、しっかり工事していただいているので、それほど寒くないのです。



（奥様）1階の床はモルタルにして、すごくよかったと思います。キッチンや洗面、シャワー室と、水まわり設備が揃っていて、水滴がはねるでしょ？そのためにキッチンの足元にはマットなんかを敷くケースも多いと思うのですが、この床はサッとひと拭きすれば、すぐキレイになります。無垢のフローリングなんかは、シミになったり傷がついたり気になると思うんですが、全然気にならなくて大正解だったと思っています。その分、2階の床は、ちょっと良いフローリングを使っていただきました。

（奥様）鬼塚工務店さんは、最初に感じた通りの誠実な会社でした。予算についても、こちらから追加でお願いした工事を除いて、当初の見積もり通り、そのままの予算で建てていただけました。

何よりも、今回家を建ててみて感じたことは、家づくりは一筋縄ではいかないということ。トラブルは起こるものです。そういう突発的なトラブルが起きた時に、いかに対応していただけるかを見極めることが、会社を選ぶときにとっても大事だと思います。
ひとたびトラブルが起こると、施主はとっても不安な気持ちになります。そんな時、鬼塚工務店さんは『きっと大丈夫、何とかなります。一緒に乗り越えていきましょう』と声を掛けてくれ、誠実に対応をしていただけました。とっても頼もしい会社です。

（木名瀬さん）今回は、接道に関する内容があいまいだったことに加え、高台の崖地で、車も横付けできずに階段で上がらなければ資材も運べない立地だったため、苦労される困難も余計に多かったと思います。例えば、地盤が弱く柱状改良という手段で地盤改良を行ったのですが、工事を行う車両を現場に運ぶにもクレーンで吊り上げる必要がありました。そんな厳しい条件だったので、トラブルも多かったのだろうと思います。そんな中、ひとつひとつ真摯に対応していただける会社だなと感じました。