共同住宅を1世帯で暮らす一戸建てに
フルリノベーション
寮のように、5つの個室があるものの、玄関やキッチン、トイレ、浴室などの共用スペースがとても狭く使いにくいため、レイアウト変更を伴うリノベーションが必要でした。
狭かった玄関ホールを広く、キッチンや浴室、トイレなどの水廻り設備を全て入れ替え、和室は洋室に変更しました。
一方で、ガラスブロックや磁器質タイルなど、意匠性の高い素材はそのまま活かし、一部に古き良き洋館のイメージを残しています。
使いにくかった 5K の共同住宅が、ファミリーがゆったり暮らせる3LDKに生まれ変わりました。
ビフォーアフター
雑草の伸びた玄関先には白い化粧砂利を敷き、明るく清潔感のあるアプローチに刷新しました。
趣のあるガラスブロックはそのままに、玄関ドア、土間タイル、室内クロスを貼り替え、レトロモダンな雰囲気に仕上げました。
30㎝ほどしかなかった玄関ホールを奥行き 1.5m ほどに拡大し、スリッパなどを入れる収納も造作しました。
共用トイレは撤去。リビングの一部として、書斎コーナーにも使えるスペースにしました。
廊下を渡って入る浴室には、洗面脱衣スペースを確保できないため、籠り部屋としても使える2畳の納戸に。
キッチンのあった7帖ほどのスペースを、トイレ、洗面脱衣室、浴室、キッチン側の冷蔵庫置き場にリノベーションしています。
キッチンの収納として使っていた場所に、ユニットバスを設置。不要な窓は塞いでいます。
浴室につながる廊下と和室の一部を使ってキッチンを造作。突き当りに冷蔵庫置き場を設け、廊下を閉ざし、浴室とスペースを分け合っています。
2階踊り場にあった共用洗面台は、トイレに変更。
2間続きだった2階の和室は、それぞれ個室として使える洋室に変更しています。
その他の写真
左:カウンターキッチンは壁ごと造作。
右:2階の洋室から出入りできるバルコニーは既存のものをそのまま利用しています。
左:階段下(旧キッチンの一部)を利用して新設したトイレ。
右:1枚1枚表情の違う緑のタイルは既存のものですが、建物全体のリノベーションを行うことで、アンティークな味わいのある外観に仕上がりました。