土地活用:賃貸住宅
- ・土地総面積:429.01㎡
- ・A棟2LDK × 3室
- ・土地面積:255.99㎡
- ・建物面積:223.57㎡
- ・B棟2LDK × 2室
- ・土地面積:173.02㎡
- ・建物面積:149.05㎡
- 駐車場5台分、駐輪場併設も
もともと賃貸アパートを所有、管理されていたS様。その土地が区画整理地の対象となりました。仮換地が指定され、あらためて 賃貸住宅を建てることになり、当社にお声掛けいただきました。
立地は山手線ターミナル駅まで電車で30分強の最寄り駅から 、徒歩10分ほどの閑静な住宅街。
土地の形状は南北にやや長い、東8m道路に接する間口約23m、奥行き約18mの整形地です。
賃貸住宅経営の肝は空室を出さないこと。そのためには、ターゲットの設定が重要です。
1.ターゲットの設定
まずは単身者用にするか、ファミリータイプにするかを判断するために、市場調査を実施 します。インターネットの賃貸情報、地元の相場に詳しい 不動産会社への聞き取りを行い、単身者用の物件はやや供給過剰気味で空室も多い一方、ファミリータイプはやや品薄であることが判明。オーナー様と相談の上 、未就学児のいる20~30歳代の子育て世代をターゲットにしたファミリータイプのプランを建築すること を決断いたしました。
ターゲットが決まると、次はランドプラン。敷地を有効に活用しつつ、暮らしやすく長く借りていただけるプランを提案します。
2.ランドプラン
効率を第一に考えると、敷地形状に合わせて南北に長い賃貸住宅を建てることになります。しかし、このプランは、ほとんどの住戸が玄関東向きになるため、リビングに西日が直接あたり、暮らしやすいプランになりません。
そこで、細長い敷地に2棟並べて建てることで、北側玄関、南側バルコニーを実現するプランをご提案しました。長く快適に住んでいただくためには、多少コストが上がっても西向きは避け、南向きリビングを優先したほうが良いと判断し、2棟に分けることとしました。
普通に考えると、開口部西向きなってしまうが、
間口の広さを活かして、二列に並べれば全戸南向きに。
左:A棟とB棟の間に設置した自転車置き場
ランドプランが決まると、個別住戸の設計にはいります。
3.間取りプラン
各階に世帯を分けるプランだと、小さい子供がいるご家族がターゲットのため、どうしても上下階の音の問題が発生します。そこで、1-2階で各世帯が暮らすテラスハウス方式をご提案しました。 オーナー様から、他物件とは差別化が図れるなにかがほしい、というご依頼があり、賃貸アパートでも外を感じられる中庭を提案。1坪強の広さでもルーバーで目隠しをすることで、プライベートなスペースになり、子供のプール遊びとか、お風呂上がりの夕涼みなどを楽しめる空間をイメージしました。室内に居ても、外とのちょうどよい間となり、余裕が感じられます。
中庭のある1階LDK
2階から、1階の中庭を見下ろしたところ
左:家族向シューズクロークがある玄関
右:2階フリースペースと主寝室
4.設備機器
とかくコストダウンを優先しがちな住宅設備ですが、イニシアルコストを抑えることができても、入居者がすぐに退出してしまう安かろう悪かろうなものでは意味がありません。
入居者も納得でき、コストも抑えられる設備機器を慎重に選んでご提案しました。今回の立地は、冬場になると雪が積もることがあるため、共用部分のサイクルポートには、積雪対応タイプを選択しています。
積雪対応のサイクルポート
2階バルコニー
土地活用、賃貸住宅の計画も鬼塚工務店にお任せください。
オーナー様はもちろん、住む人のことも考えて、安心して経営ができるようご提案させていただきます。