セットバックにより小さくなった土地の問題を、
設計の工夫で解決した4層の家
左:建て替え前の現地
右:大幅にセットバックした分、建築面積は小さくなりました。その分、縦の空間活用と設計の工夫でご要望を叶え、家事のしやすい動線を実現しました。
実例データ
- 敷地面積:55.33㎡(16.7坪)
- 延床面積:94.28㎡(28.5坪)
- 竣工年月:2017年8月
- 家族構成:夫婦+子ども2人
もともと車が通れないほどの狭い前面道路でした。建て替えるためには、セットバックするしかありません。「建築面積が小さくなっても、妥協せず理想の家を建てよう!」と、練りに練ったお住まいです。1階は、愛車のハーレーを置くガレージに水廻りと納戸。2階は、ダイニングキッチンとリビングをあえて階段で仕切り、DKは雑然としてもかまわない活動の場、リビングは常に整然と落ち着ける場と役割を分けました。居室空間となる3階に洗濯機置場を設け、1階脱衣室から濡れていない洗濯物を3階に上げ、洗う、干す、たたむ、仕舞うを同じフロアでできるようにしています。そして屋上は、くつろぎ、遊びの場として、夏場に活躍します。使用目的と役割を明確にして建てた使いやすい4層の家です。断熱性が高まり、居室を分けたこともあって、MAX3万円ほどかかっていた電気代が、住み替え後は1.5万円を超えることがなくなったそうです。
外遊びの道具やアウターまでたっぷり入る土間収納のある玄関
家族が集うダイニングスペース。「雑然としてもかまわない活動の場」
ご夫婦ともに長身の為、カウンターの高さは最も高いタイプ。「カウンターを高くしたら、腰痛も出なくなり、おまけに下部の収納も広くなりました」と奥様。
客間を兼ねるリビング。ダイニングとあえて切り離すことで、モノを持ち込まず、落ち着いた空間をキープできます。
左:明るい壁紙で装飾した子供部屋。
右:初夏から秋にかけて、ご主人が帰宅後にリラックスする場として活用する屋上。子供たちのプール遊びやBBQパーティーも楽しめます。
左:洗濯機置場は、3階の物干しバルコニー入口正面に設置。
右:急な雨をふせぐ役割と西日を遮る役割を併せ持つ屋根付きのバルコニー。
洗って、干して、畳んで、仕舞うを同じフロアで行います。
左:左の扉はお手洗い、つきあたりは洗面所と浴室。いずれも中折れ戸を活用して、無理なく収めています。
右:階段下スペースを活用したお手洗い。
空きスペースをうまく活用して、セットバックで小さくなった建築面積をカバーしながら、したい暮らしを実現したお住まいです。