ヒノキの香りに包まれた“蔵し“の収納
14帖のリビングは、勾配天井に3つのトップライトを取り付けたことで、部屋が明るく、より一層広く感じる開放的な空間になりました
実例データ
- 敷地面積:115.36㎡(34.90坪)
- 延床面積:149.86㎡(45.33坪)
- 竣工年月:2015年1月
- 家族構成:夫婦+子ども1人
このお宅の見所は、ふんだんに使った無垢のヒノキの心地よさ、プライバシーを保ちどこまでも明るい大空間のリビング、中二階にある約7.5帖の蔵(収納フロア)です。傾斜地で南側に隣家が接近している土地で大窓を付けられないため、勾配天井に天窓を設置したり、上階を跳ねだしてつくるなど、さまざまな工夫を重ねました。一歩中に入ると1階のLDKを中心に、どこにいても光や風を感じられる、広がりのある住宅に仕上がっています。
リビングは無垢の総ヒノキ貼り。ヒノキのフローリングは熱が冷めにくい性質を持つため、一度暖まると保温効果が長く持続します
リビング天井に設置したシーリングファンは、上下の空間の温度差を緩和させる大きなメリットがあります
ダイニングには、もともと施主様が持っていたヒノキのテーブルに合わせてカウンターを選び、自然の造形の美しさを取り入れたナチュラルテイストのインテリア空間になりました
2階の寝室の窓から見下ろしたリビングは、木のぬくもり感を活かした心地よいスペースです
2階の明り取り用の吹抜け。化粧手すりを取り付けることにより、柔らかな光を採り込めます
ランドマークが一望できる2階の主寝室。壁と天井の間に廻り縁を付けないことにより、とてもスッキリとした空間になりました
2階の子供部屋。天井に埋め込まれたダウンライトは、天井面をスッキリさせる効果と、部屋の中に明るい部分と暗い部分をつくり出すため調光効果も楽しめます
家にいながら気分転換ができる、屋上の開放的なルーフバルコニー。横浜の景色を眺めながらのバーベキューなど最高です
奥様専用の和室には、光が織り成す市松模様のコントラストが美しい琉球畳を使用。縁なしの琉球畳はスッキリしているので、どんなインテリアにも合わせやすいのが特徴です
中二階につくった7.5帖の大きな“蔵”には、普段使わないものなどたっぷり収納。窓を設置しているので、空調効果も期待できます
ワイドミラーを設置することで、全面を見渡せる広々としたバスルームに。長いカウンターは洗面器を置くのにちょうどいい高さで、かがむ必要がなくラクな姿勢を保てます
モダンなシルエットに木目調の外壁を合わせ、暖かみのある外観に仕上がりました
玄関ホールは、光沢のあるタイルとスキップフロアの相乗効果で、リズミカルで広がりのあるおしゃれな印象になりました