暑い日が続きますが!! ~監督の戯言♡~
2020年08月14日 18:00 Category : 現場監督のひとりごと
皆様毎日暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?
現場の方は、毎日毎日暑くて干上がっております。
梅雨の雨にやられ、太陽の熱にやられております。
なのに現場は、毎日動いてます( ;∀;)
さて、前回は基礎編完結しましたが、もう少し細かーーーく書いていこうと思います。
なぜ基礎は、鉄筋とコンクリートでできているかと言うと、、、、。
その二つがかなり相性が良いからなんです。
そう私とあなたのように♡
どのように相性がいいのか解説していきましょう(‘ω’)ノ
まずは、鉄の特性から
・引っ張り強度が強い!!
・圧縮強度が弱い( ;∀;)
・靭性がある(靭性:形は変形するが直ぐに倒壊しない事。壊れはするが直ぐにぺっしゃんこにならないよ。)
・酸にめっぽう弱い( ;∀;)
大体こんな特徴です。
続きましてコンクリートの特徴
・圧縮強度がベラボウに強い
・引っ張り強度が弱い( ;∀;)
・一度破壊されると強度を失う。秒です。
・何よりコンクリートは、高アルカリ性です!!手で触ると肌がボロボロに
何度少しだからいいやと手でやってしまい手がカッサカサに( ゚Д゚)
外構工事などで駐車場に手形などを付けたりする場合は、薄手の手袋で!!
無いときは、手形押したらすぐ洗ってください。私のようになりますよ(* ̄▽ ̄)フフフッ♪
こんなところでしょう。
昔の人は、考えました。
あれ?鉄とコンクリートって相性よくない?これっていろんなことに使えんじゃない?っと。
鉄の弱いところをコンクリートがカバーしコンクリートの弱いところを鉄がカバー!!
鉄の最大の弱点である、【酸に弱い。】をコンクリートでやさしく包むことで鉄が長期間錆びない。
なんてことでしょう!!びっくりするほどの相思相愛♡
その上この2つの材料最大の特徴⇒⇒⇒形が色々作りやすい!!
19世紀最高のカップルと言っても過言でないか!!と思います。
さてさて本日は、ここまで。
次回は、もっともっとディープな話いたします。
コンクリートの検査のお話を致します。
では 皆様体調には、十分お気を付けて( *´艸`)
水分補給♡
基礎編本当の完結!!かも
2020年07月04日 19:23 Category : 現場監督のひとりごと
毎日雨が続きますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
監督にとっての天敵雨!!基礎も大打撃を受けております今日この頃です。
さてさて今回も完結できるのか基礎編ですが、早速行ってみましょう(‘ω’)ノ
前回、基礎の確認が3回行っていることをお伝えしましたがその続きです。
3回検査を行う結果・・・・。
正直かなりめんど・・・・。大変です。手直しが多いのも事実です。それは、基礎屋さんの腕が悪いとかでなく、鉄筋等重いものが宙に浮いた状態で配置されてます。その上を私たちが乗ったりすると反れたりします。そういった所で引っかかったり。定着長さが足りなかったり等様々です。あの信じられない数の鉄筋を1本1本見て確認しますので正直手直しがない物件は、ほぼないです。検査だけで1日かかってしまいます( ゚Д゚)。
さながら大草原で四葉のクローバーを探す感じです。大体配筋検査時は、鉄筋の締結を1,2,3と怪しく数えてます。ぶつぶつ数えていますが、怪しい人ではないのでご安心ください。
一見不要なことのように感じます。検査は、1回でいいのだから。T野設計士さん、こまかーーーーっいところまで見つけてくれます。たまに、是正無しでOKもらえた時は、小躍りするほどテンション上がります。
確認の仕方等は、今後ご説明しようと思います。今回は、基礎を完成させるために割愛します。
配筋検査合格後、いよいよコンクリートの打設です。
コンクリートの打設の時にも検査があります。
こちらも、細かい基準等ございます。そちらの様子は、今度また細かーーーく知りたーいという奇特な方がいらっしゃいましたらまとめてブログにあげてみようと思います。
基本打設は、耐圧といって基礎の底にあたる部分と立上りの2回に分けて打設します。
2回で終わらない時もあります。通常2回と思ってください。
1回目打設
この長い棒のようなものは、振動を伝え中の空気を抜くものです。
砂糖や塩を買ってきてケースに詰め替えたときあと少し入らないときケースの底をトントンと叩くと振動で砂糖などの粒子と粒子が間に隙間なく入っていく、あと少しが入ってしまう。そんな感じです。
もりもりに盛ったコンクリートが振動をかけると平になっていく様は見ていて面白いです。
当社には、憎いアイツがいます。そう耐震等級3!!
配筋が狭いのでよーーーーく振動をかけます。この辺も手間がかかります。
1回目の打設後立上りに枠をたてます。
その後、2回目の打設です。
1回目同様よーーーく振動をかけます。
数日放置します。この期間は、気温などに左右されます。この辺も次の機会に。
放置と書きましたが、正確にいうと養生期間というものでコンクリートは、この間に強度をどんどん増していきます。その後一定の強度が出たあたりで枠をばらします。
基礎の完成です!!
完成した基礎(新社屋です。)
さらりと今お伝えしましたが、当社で新社屋を建設中です。
細かく設計中の状況をお伝えできたらと思います。
監督のつぶやきが進まずとも現場は、サクサク進んでいきます。
折を見て新社屋ができるまでを私のメモリアルアルバム的にブログに乗せようと思ってます( *´艸`)
こうご期待♡
基礎工事完結⁉
2020年05月29日 18:31 Category : 建築・住宅用語,現場監督のひとりごと
皆様お久しぶりです。コロナ騒ぎが収束していくのか?の今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか?
私は、最近足場に登るのが辛くなってきたので肉体改革でもしようかと毎日『特〇』を飲んでます。
そこかよ!!と声が聞こえていますが『〇茶』は、万能だと思ってます。好みは、麦茶です♡一番苦くない!!そしてレア感が半端ない。
今回は、基礎工事完結編です(*’ω’*)
前回配筋までご説明しました。配筋を監督が確認をする。と前回お伝えしましたが当社では、監督以外でも配筋を確認する人がいます。
俗にいう配筋検査というものです。配筋検査は、どの会社でも基本行います。その機関は、色々あります。
まずなぜ配筋検査が必要かというと・・・・。
前回勉強しました、基礎とは、家を支える礎。そう、お家の重さすべてを支えるものです。かなりの強さが求められます。今回細かいことは、無しにしますが配筋時の注意点やなぜ基礎が鉄筋コンクリートなのかを機会があればお話しします。
お家の荷重全てを支える基礎工事に検査が不要なはずはない!!その通りです。
少し細かく説明すると・・・。ご興味ない方は、次の項目の赤字まで読み飛ばしてください。
3階建ての建物には、配筋検査は必要です。
2階建て専用住宅(2階建ての生活する為のみのお家です。)の場合配筋検査はいりません。と謎の書物「建築基準法」で定められてます。
っ!!2階建て専用住宅なら配筋検査受けなくてよいの??さっき監督必要って言ってなかったけ??と矛盾を感じられるでしょう。ここからが建築マジックです。前回からたまに出てくる建築基準法こいつが曲者です。
真剣に1ページ目から読むとすると多分1年位かかると思います。なぜなら、毎年毎年更新され国語辞典の様な分厚さの本になっているから。
曲者の理由がここに!!建築基準法を読み進めていきます。多分3週間くらい読み進めたくらいに、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」というところに行きつきます。
ざっくり簡単に説明すると。「お家たてるの?だったらちゃんと保証しなさいよ。安いものじゃないんだし。」という法律です。かなりおおざっぱです。建築士の人に怒られそうです(^^)/
家を買われた方は、わかると思いますが 住宅瑕疵担保責任保険という字画多すぎじゃない?という保険に入ります。これは、例えばですが・・・
住んでたら家が傾いてしまった。→あっそうだ建ててくれた工務店!!→な~に~倒産しとるやないかい!!→もう絶望しかない( ;∀;)
というのを防ぐために、たとえ工務店が倒産してしまったとしても保証するよという保険です。長かったっっ!!
そう、ここまでの話を統合すると・・・。住宅瑕疵担保責任保険に入らないといけない。
その為には・・・・・(; ・`д・´)!! 配筋検査が必要やないか~い!!ッという事です。
建築基準法のツンデレ具合に私ノックアウトされそうです。しかも、まだデレられたことないです。いつでもツンのみです(´;ω;`)ウッ…。
実際の配筋検査・是正報告書の写真です。
いつもお世話になっております。
~検査機関のJIOさんです。第1回目~
T野設計さんいつもお世話になっております。いつも助かってます。~2回目の独自委託検査~
??2回受けるの。
そうです。
当社では、保険用の検査プラス独自に委託した設計士プラス管理者・監督の目の3重検査を行っております。
なぜなら、見逃しを少しでも減らす為。基礎は、打設(コンクリートを流すこと)してしまえば見えなくなってしまいます。見逃しを2人目3人目と置くことでなくす努力をしてます(*‘∀‘)
今しか見えないところだからこそです。
当社社訓の第一「安全です。」
なんという事でしょう・・・。
またまた、終わる気配をみせない基礎編!!
そうです今回は、基礎工事完結編【前編】でした!?
次回【後編】もしくは、【中編】がスタート予定です。
皆さんまだまだ外出を控えめに外に出たらハンドウォッシュを心掛け、次回を楽しみにお待ちください。
それでは、またまた次回にお会いしましょう♡
教えて現場監督!!
2020年04月26日 18:00 Category : 現場レポート,現場監督のひとりごと
ようやく暖かくなってきた今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
世間では、自粛自粛と騒がれておりますが、こんなに天気のいい日にお家に籠りきり!!そんなあなたのティータイムのひと時にでもして頂けたらと思います。
現場監督何する人?パート②です。
いよいよ、着工です!!長らくお待たせいたしました、ここから現場が怒涛の勢いで進んでまいります。
皆さんちゃんとついてきてくださいね。
先ずは、家の礎(いしずえ)となる基礎工事です。礎・・・いい響きです。なんかかっこいいです。
基礎とは何ぞや?という方にもわかりやすく家を建てる際に土地から出てるコンクリートのことです。
現在は、コンクリートが支流となっておりますが、その昔は石(礎石といいます)を使用しておりました。
古くからある建物などは、現在も外からのぞき込むことができます。
余談ですがよくビルなどにある定礎(ていそ)ですが、本来礎石を定めるという意味ですが、現在では竣工(建物の完成の)年月日等を彫り込んだ定礎板の埋込へ変化しております。家を建てるスタートがゴールへ変わってしまっている( ^ω^)・・・。
私たちの仕事がなかった事に( ノД`)世知辛い世の中です。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓こいつです↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
中には、工事中の写真や竣工時の写真・新聞等入れてあるようです。
見たことありませんが( *´艸`)
横道にそれすぎました!!話を戻します!!
当社の場合 基礎工事は、3ステップあります。
<根切工事>
基礎は、地面に埋まっているものです。この土地を掘り下げる工事を根切工事といいます。
この時の深さは、建物によりけりです。下記写真の通り均一に掘り下げるわけではないのです。
なぜならば・・・・後々わかります。
そして、地面に撒かれている白いものは砕石といわれるものです。なぜ砕石を撒くかというと、泥の場合は叩いて固めても強度が出ませんが、この砕石の場合は叩くとドンドン締まっていき、とても固い地面になります。そのために根切後に砕石を撒き、機械でたたいて地面の強度を上げるのです。
基礎の土台作りです。
<配筋工事>
続きまして配筋工事です。
配筋とは・・・基礎を作る際、鉄筋をどのように並べていくかというところです。
前工程で均一に掘るのではない理由がここです!!
外周部は、どの工務店でも掘ります。ですが当社には、監督泣かせのアイツ!!そう、耐震等級3 コイツです!!
次の写真を見てください。配筋完了後です。
場所により違いがお分かりだろうか?・・・・・。
地中梁と呼ばれる基礎の下にコンクリートで作った梁が入ります。
地中梁を真横からご覧頂こう。
これを入れるために土を掘り下げるのです!!
こいつが、何本も入ることが!!
そう、めんど・・・。いやいや大変手間がかかります。
そうしてもう一つ!!
またまた、配筋完成後の写真を見て下さい。
・・・おわかりいただけるだろうか・・・・。
鉄筋で組まれている場所の網目の細かさがそれぞれ違うことを!!
基本的な2階建ての建物の網目は、30センチ間隔です。
なぜなら、建物の法律の様なもの『建築基準法』という謎の書物に鉄筋の間隔は、30センチ以下と決められています。
なので 多くの工務店では、30センチ間隔で配筋をしてなるべくコストを下げます。
なぜなら、建築基準法にそう書かれているから。30センチ間隔でいいんです!!
当社では、憎いアイツせいで20センチ間隔や、15センチ間隔、はたまた10センチ間隔でもあります。
耐震等級3を取る2番目の試練です。
さらりと1番目の試練を流しましたが・・・。
1番目は、設計士さんの試練なので割愛します( *´艸`)
鉄筋の間隔が狭くなると強い基礎ができますが、多くの工務店がやらない理由それは・・・・。
単純に鉄筋が高いから( ;∀;)!!もう涙なくしては語れません。
なのに、なーのーにー。当社の社長が譲りません。社訓の第一が安全です。
それでも声を大にして言いたい!!30センチ間隔が15センチ間隔になると単純に鉄筋2倍増しです!!( ノД`)シクシク…
耐震等級3を取るという事は、こういう細かいこーまーかーーーぃ試練をいくつも乗り越えてようやく取れることです。私が何度も憎いという意味を分かっていただけたら幸いです。
それを図面の通りに配置し(これは基礎屋さんがやってくれます。)それを確認するのが監督の仕事です。
やっと出ました(‘ω’)ノ
愚痴が多くなり基礎までも終わらずです。全然進まずで申し訳ない。
次回感動の基礎編最終回!!乞うご期待(*’ω’*)♡
はじめまして
2020年04月08日 18:00 Category : 現場監督のひとりごと
みなさま初めまして。
今回よりブログへ初参加させていただきます現場監督です。
監督目線でお伝えできることを綴っていこうと思います。
『はじめまして』なので今回は、現場監督って何する人なの?という質問にお答えしていこうと思います。
建物ができるまでの大まかな流れをご説明いたします。イメージが付きやすいようにプラモデルを例にします。
はじめに、お客様・地主様・設計士と共に間取りを決めます。
間取りとは、プラモデルでいうところの取扱説明書の様なもので何をどこに配置するか?というものです。
もちろん取説にも色々と制限がありましてその辺りの詳しいことは、設計士に聞いてください。
ドアや窓の位置や大きさ、屋根の形状など建物の形も決めます。
次にコーディネーターと共に細かい部分を決めていきます。
細かい部分とは、何ぞや?という声が聞こえてきそうです。ざっくりといいますと、住宅設備(水回り系)や建具(玄関ドアや窓や部屋のドア等)や外観(外壁)や電気(コンセント等)決めます。その他にも色々あります。
プラモデルでいうところの色塗りや小物等です。建物のイメージを左右する所です。
そしてお待たせいたしました。上記2つの工程を踏まえいよいよ私たち監督の仕事です。
上の2つの設計図と仕様書に基づいて形にしていくことです。
プラモデルでいうところの組み立てです。
ここまでプラモデルで説明しましたがプラモデルを作ったことがないというレディーのために洋服でいうと・・・
御施主様→デザイナー。設計士→パタンナー(型紙を作るプロです)。コーディネーター→生地や配色を決める。現場→お針子。こんな感じでしょうか?
それでは、もう少し詳しく現場監督の仕事をお伝えしましょう。
まず初めに現場の資料を読み込みます。。。。しょっぱなから地味な作業です。でも大事です。
続きまして現場に現調に行きます。
現調とは!!現場調査の略語です。
この時、現場をしっかり見ておかないと後々痛い目にあいます。私も何度か痛い目を見ております。
なぜかは、今後ブログに乗せようと思います。
そして、まだまだ現場は、着工いたしません。(着工とは、実際工事に着手することです。)
そして当社の売りの一つである耐震等級3を取るための地盤調査・打合せを現地で致します。
『耐震等級3』私たち現場泣かせの憎いあいつです。
何故かというと・・・ひっじょ―――――に面倒です!!こんな事を書いてしまうと叱られてしまいますが・・・。
因みに耐震等級3とは?と疑問に思った方は、当社の以前のブログにもあります。
是非読んでみてください。ざっくりというと『壊れにくい家!!』という事です。この耐震等級3今後もちょくちょく出てきます。覚えておいてください。
なぜならば、耐震等級3を取得するためには、数々の試練が待ち受けているからです!!!
そしていよいよ着工です!!
今回は、着工前までの地盤調査までをお送りしました。
次回からいよいよ着工です。次回から写真等も載せもっとわかりやすく説明していきます。