玄関と浴室を共用する二世帯住宅

  • 2025年06月07日

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延べ床42坪に、7人のご家族で暮らす、二世帯住宅です。

1階に親世帯、2階に子世帯で住まわれます。玄関と浴室を共用し、キッチン、トイレ、洗面脱衣室などは、個別に設けています。

玄関横には、家族用玄関を兼ねた約2.5帖のシューズクロークを設けて、メインの玄関を整然と保ちやすくしています。

2階に暮らす、子世帯のご家族が、遅い時間に入浴することもあると思います。

そんな時でも、親世帯に気兼ねなくアクセスできるように、2階から浴室への動線は、1階の生活空間を通らずに階段の横から、直接、洗面脱衣室、浴室へと行けるようにしています。

 

こちらは2階、子世帯のリビング。天井裏にはロフトを設けました。

ハシゴではなく、固定階段で上がれるので、重い荷物も安心です。

ロフトの広さは、約13帖。お子様が幼少期には子供たちの秘密基地として、荷物が増えるにつれ、収納スペースとして使えると思います。このロフトには、小屋裏エアコンを設置。

小屋裏エアコンは、主に夏の冷房として活躍しますが、冬の暖房としても使えます。冷気や暖気が通りやすいように、腰壁ではなく、アイアンの手すりを設置しています。

LDKの天井には、奥行きが出て、空間が引き締まり、落ち着きのある雰囲気を感じられるブラックを採用。

サニタリールームは、リビング中央からつながります。

このサニタリールームは、ウォークスルークローゼットにつながり、トイレも併せて、約8帖の広さを確保しています。

子世帯ご家族の洗濯動線は、入浴後、衣類を持って2階に上がり、ランドリールームで洗濯、乾太くんで乾燥、その隣のウォークスルークローゼットにしまいます。

ウォークスルークローゼットは、右手奥の寝室からも直接アクセスできます。

こちらが主寝室から奥のウォークスルークローゼットを見たところ。

階段下は、ヌックにも収納スペースとしても使える多機能空間として利用可能です。

主寝室の天井も黒。光の反射が抑えられ、照度が下がるので、より落ち着いた雰囲気になります。

キッチンは床をブラックのクッションフロア、天井を木目調に仕上げて、リビングと反転させ、スタイリッシュな雰囲気に仕上げています。

こちらは、1階親世帯のLDK。黒を基調に、より無機質に、モダンな空間に仕上がっています。

リビング奥の寝室中央に床下エアコンを設置しました。

このエアコンからの暖気を、遮ることなく、1階の床下、約70㎡全体に行きわたらせます。

今回のお住まいの換気システムは、吸気・排気とも動力で行うパッシブファン(ダクトレス熱交換換気システム)を採用しています。

ダクトがないのでメンテナンスの心配が少なく、熱交換も行うので、夏や冬の快適な温度を逃さずに換気できます。

今回の家づくりでは、1-2階ともに、LDKに大きな掃き出し窓を設けました。

鬼塚工務店では、標準で、YKKAPの樹脂サッシを採用していますが、今回はその外側に電動シャッターを設置しています。

電動シャッターは、防犯性能に優れているのはもちろん、室内に居ながら窓を開けずに開け閉めできるのが何より便利。採用してよかったと、評価の高い設備ですので、特に、大きな掃き出し窓にシャッターをつけようとお考えでしたら、検討されることをお勧めします。

夏の冷房で、効果的に室内を冷やすには、気密断熱性の高い家を建てることに加え、日差しを遮る工夫が必要です。

この大きな掃き出し窓には、光を採りこみつつ、遮熱効果を期待できる、アウターシェードも設置しています。

今回の二世帯住宅は、7人で暮らすご家族が、玄関と浴室を共用して十分な広さを確保しつつ、快適に暮らすために、住宅性能を高め、床下エアコンやパッシブファンなどの住宅設備を取り入れ、見た目にもこだわったモダンでシックな家づくりを実現できたと思います。