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人工地盤で駐車場を確保した、陽当たり大逆転の家。

2023年09月15日 21:13   Category : ニュース

先日お引渡しをした、横浜市のS様邸の完成間近の模様をご紹介させていただきます。

完成間近の現地

閑静な住宅街、北西道路に面するお住まいです。

お建て替え前のお写真はこちら。

建て替え前(解体中)

グーグルストリートビューで確認すると、ちょうど解体中の様子が撮影されていました。

道路に面してブロックが積まれており、従前はカースペースがありませんでした。

というのも、今回の敷地を図解するとこんな感じです。

断面図

建築地が前面道路より2mほど下にあります。

そこで、2階に玄関を設け、

鉄骨組み

このように敷地から道路面までを鉄骨を組み上げ、デッキプレートで駐車スペースを設けました。

人工地盤の駐車場

駐車スペースが敷地内にあるかどうかは、これから始まる新しい住まいでの生活の質に大きく影響します。

コストもそれなりにかかりますが、やるならこのお建て替えのタイミングしかありませんよね。

さて、駐車スペースの確保は人工地盤で解決できましたが、もうひとつ問題があります。

地下の位置に1階が・・・

先に申し上げた通り、道路面より2mほど建築地が下がっているので、1階部分はこのアングルから見ると、道路の下にあります。

当然ながら、道路側はほとんど光が入りません。

両隣のお住まいもそれなりの高さがある上、

奥にも隣家の2階が・・・

裏側のお隣様も、もう一段下がってはいますが、1階部分の天井よりも高い位置にあります。

ということで、今回の二世帯住宅の親世帯が住まわれる1階は、四方が囲まれている状態なのです。

そんな立地のお建て替えですので、お施主さまのご要望は、

「光のはいる、明るい家にしてほしい!」

というものでした。

ではどうするか?

1階親世帯リビング

こちらが陽当たり大逆転の、1階親世帯リビングです。

左手、奥側のお隣様の窓と壁が見えますね。

でもそれほど暗くありません。

どうしたかというと、こうしました。

天窓

北東の壁の一部を、2階から一部内側にずらし、その天井にトップライトを設けました。

トップライトからの光は、壁の窓の3倍の光を採りこむことができるといわれています。

一方で、南に設けてしまうと、直射日光が当たるため、それはそれで問題があります。

撮影したのは、陽の高い夏の午前中。

これから午後に向けて、直射日光は遮られ、間接照明的なやさしい光が降り注ぎます。

キッチン側から

キッチンに立った時、天窓がないとリビング全体が薄暗く見えてしまいますが、このトップライトがあれば、日差しの低い冬でもリビングにスポットライトを当てたように、光を届けてくれます。

写真左下部分に床下エアコンが見えています。

冬はこの北側の位置から、南側に向けて、1階の床下全体を暖めます。

サニタリー

今回の二世帯住宅は、玄関のみ共用し、それ以外は洗面化粧台も、洗濯脱衣室も、トイレもすべて別々にご用意いたしました。

シャワールーム

ですが、1階の浴室はシステムバスではなく、シャワールームを設置しています。

最近のシステムバスは、断熱性が高く、快適な設備が整っていますが、そうはいっても水を使う場所ですので、お掃除は欠かせません。

浴槽に浸かる必要があまりなければ、シャワールームの方が便利です。

入った後に、洗い流せばきれいになるので、お掃除が楽だし、当然コストも抑えられます。

子育てを終えられたシニア世代の皆さまは、ご自宅のお風呂よりも、スポーツクラブやスパなどの大浴場で毎日の入浴を済ませる方が増えていて、ご自宅のお風呂はシャワーだけ、という選択をされる方が増えているようです。

さて、2階もご紹介しておきましょう。

子世帯リビング

2階もそのまま建ててしまうと、午後のリビングは日差しが入りにくい立地です。

そこで、リビングの一部に吹き抜けを設け、高い位置からお部屋の奥まで日差しを採りこむプランにしています。

写真のシーリングファンの右に室内窓が見えますが、このお部屋は

2階納戸

書斎にも使えそうな納戸です。

この室内窓がないことを想像してみてください。

全く窓がなく、真っ暗なお部屋になってしまいます。

この窓1つあることで、まったく違う空間に生まれ変わります。

子世帯サニタリー

子世帯の洗面化粧台はトイレと洗濯脱衣室の間に設置して、どちらからも使える上、脱衣室とは引き戸で仕切るので、家族のどなたかが入浴中でも、気兼ねなく歯磨きしたり、身支度を整えたりすることができます。

洗濯・脱衣室

脱衣室には常設の物干しバーを設けています。

邪魔にならないように格納するタイプの天井吊り下げ物干しもありますが、出し入れするのがやや面倒ですよね。

頻繁に出す必要があるなら、見た目にもカッコいいアイアンの物干しバーを選んで、常設しておいた方がメリットが大きいと思います。

バスルーム

2階子世帯のシステムバスは1616サイズのちょうど良いタイプをお選びいただきました。

こちらにも物干しバーを2本設置できるので、雨の日の洗濯物対策もバッチリかと思います。

 

今回は、敷地が道路より2m下がっているお住まいのお建て替えをご紹介させていただきました。

駐車場の確保や、陽当たりが良くないという問題を上手に解決できたと思います。

 

横浜市は、傾斜地や高低差のある土地が多く、建築予定地が道路より高いところにあったり、低いところにあったりするケースがとても多くあります。

当社には、そのような建築の実績が豊富にありますので、問題があっても大抵のことは経験してきましたし、経験がなくても解決できるように最大限の努力をさせていただきます。

ちょっと難しい土地のお建て替えや、家づくりにお悩みでしたら、ぜひお声がけくださいませ。

 

変形地だから実現できた、3SLDK+2LDKの 大型二世帯住宅。

2023年09月08日 09:10   Category : ニュース

今回は、延べ床面積45坪を超える大型二世帯住宅を建てられたS様の家づくりをご紹介させていただきましょう。

土地探しからの家づくりでした。

大人数で暮らす二世帯住宅ですから、お部屋の数も収納スペースも妥協するわけにはいきません。

玄関を共有するにしても、どうしても150㎡くらいは必要なのです。

ここで問題になるのは、土地探しです。

150㎡の建物が建てられる土地となると、それなりの大きさが必要。

ということは、金額も比例して高くなります。

建物も、二世帯住宅となれば、2軒分とまではいかないまでも、相当の金額になります。

となると、予算オーバーが必定。

当社と提携している不動産会社さんからも、条件的にかなり厳しい!といわれ、暗礁に乗り上げていたところ、お施主様より

「この土地はどうでしょう?」

とお声がけいただきました。

 

 

地型

クランク状の変形地ですが、土地の面積は50坪超。

容積率も150%あるので、計算上は十分入ります。

実際の現地はというと、

建築前

左手にマンションが建っていますが、方角は北側。

周囲も住宅に囲まれてはいますが、多くの場合、それはどこも同じとも考えられます。

なによりも、変形地で周囲に建物が建っているということで、最も高かった予算の壁を乗り越えられるかもしれない期待感がありました。

とはいえ、土地の取引は、細かな法規制や権利関係など、よく調べてみないとわからないことも多いのです。

賢明なお施主様は、ここでご自身だけの判断で購入を決めず、当社にご相談いただきました。

提携している不動産会社さんで詳細を調べつつ、当社の設計担当がこの敷地にご要望を叶える建物が入るかどうかを確かめると、

 

配置図

無事に収まりました。

調査の上、その他の問題もクリアできることを確認し、土地の契約、建物の建築へと無事進むことができたのです。

完成した建物はこちら。

完成した外観

前面は、一段下がっている上、お隣様の駐車場なので抜けています。

右手に比較的広いスペースもあるので、何かと便利だと思います。

なによりも、こんなに立派な二階建ての二世帯住宅が実現できたのを嬉しく思います。

それでは内部もご紹介させていただきましょう。

玄関

玄関だけは共用するので、靴が溢れないように階段下スペースを活用したシューズクロークを用意したしました。

左手前側にも玄関収納を設けているので、玄関に靴や外のものが散乱するのを防げると思います。

この階段を2階に上がると、

手洗い

ホールには手洗いを設けました。

ここに手洗いがあると、帰ってきたらその流れで手を洗いたくなりますよね。

洗面台は別に用意しているので、ここでは手を洗うのみ。

なので、シンクと水栓だけのシンプルなものですが、この方が素敵ですね。

この奥、左手の扉には、

トイレ

トイレを設置しています。

お手洗いはお家の奥にレイアウトしがちですが、ここにあるとお客さまもお通ししやすいし、リビングの外にあるし、手洗いともセットになるので、好都合なのです。

さて、いよいよリビングへ。

ブランコ

まず目に入るのはこのブランコ。

家づくりを進める中でリクエストをいただきました。

「何歳まで使うんだろう?」なんていうお話も出ましたが、お子さまが使えなくなったら、ハンモックチェアに差し替えるという手もあります。

リビング

リビングの全景はこちら。

開放感を高めるために屋根勾配の形状そのままの吹き抜けにしました。

太い梁が印象的です。

開放感を出したい気持ちもありますが、収納スペースも確保したい!

ということで、左手奥の階段を上がると、

小屋裏

小屋裏収納スペースがあります。

当面は子供たちの秘密基地として使われるのではないかと思いますが、将来はご家族の成長とともに増える荷物を収納することになります。

そんなときに助かるのが、固定階段であること。

収納式のハシゴだと、出し入れが手間ですし、不安定なので重い荷物を上げ下げするのが結構大変なのです。

キッチン

こちらはキッチンからの眺め。

リビングを一望できるので、子どもたちの様子をうかがいながら、家事をこなせます。

洗面

サニタリールームは、洗面化粧台のスペースと脱衣洗濯室を引き戸で仕切りました。

誰かが入浴中でも、気兼ねなく歯を磨いたりできます。

浴室

システムバスは、内寸が160㎝×160㎝の1616といわれるサイズ。

広ければ広いほど・・・と思われる方もいらっしゃいますが、あまり広いと掃除が大変だったりしますので、ちょうど良いと思います。

さて、1階に降りると、

1階リビング

2階の木目調からトーンが変わりまして、シックな印象に。

1階部分には小屋裏を設けるわけにはいきませんので、4帖弱のファミリークローゼットを設けていますが、それでも十分とは言えません。

そこで、この写真の左手の壁にあるアールの下がり壁から、正面に見える下がり壁までの、壁の向こう側に

ウォークスルークローゼット

このようなウォークスルークローゼットを設けました。

このスペースは、個室に面した廊下を兼ねているので、ご家族共用のクローゼットとしても使えるのです。

それぞれのお部屋にWICをつくると、スペースに無駄もできるし、コストもそれぞれにかかります。

廊下兼用のウォークスルークローゼットなら、衣類の量により譲り合って使えるので効率的です。

1階キッチン

右下に見えるのが床下エアコン。

冬には大活躍してくれるでしょう。

洗面脱衣室

1階の洗面脱衣室は、アクセントクロスを使いつつ、デザイン性の高い化粧台を設置して、見た目にもこだわった仕上がりに致しました。

右手の浴室は2階と同じ1616サイズを採用しています。

このように、玄関だけを共用しながら、それぞれのフロアが独立して生活できる水まわり設備や個室、小屋裏収納、WIC、ウォークスルークローゼットを実現できました。

 

改めて思いますが、注文住宅って、本当にいいですね。

 

S様、この度はおめでとうございました。

そして、大切な家づくりを当社に委ねていただき、本当にありがとうございました。

感謝申し上げます。

実邸レポート!たった1台のエアコンで、まるごと涼しい家。

2023年08月28日 09:56   Category : ニュース

昨日、今年1月にお引渡しを終えた、品川区のY様邸にお邪魔し、インタビューをさせていただきました。

詳細は後日、ホームページでご紹介させていただきますが、それに先立ちまして、たった1台のエアコンでどれくらい涼しいのか?を体感できましたので、この場でご報告させていただきます。

外観

1月の完成時にはポストがありませんでした。

落ち着いた色味の外壁に、差し色となる赤いポストがあるだけで、グッと引き立ちます。

さりげなくもうひとつ、

赤い水栓

水栓柱も赤。

白いボウルともマッチしています。

このような、意識を注がないと無難なものを選んでしまいそうなところに差し色を使われると、細かい部分にも気を遣って暮らしを大切にしたいと思っていらっしゃるお施主様なんだな、というのがよく伝わります。

 

さて、この日の外気温は、

外気温

35℃を超える猛暑日。

当然ですが、陽の当らないところでの気温です。

この手の温度計は、この時期、直射日光の当たるところに置いておくと、計測不能で液晶の画面が真っ黒になってしまいます。

吹き抜けリビング

こちらが2階のリビング。

シンプルナチュラルテイストの素敵な空間です。

詳しくは、後日ご紹介するお客様インタビューに譲るとして、今回の記事では、室内の快適さについてのみご報告しましょう。

左手の大きな梁に隠れている空間がキッチンの上部にあるロフトです。

ロフト内部

このようにロフトと吹き抜けは繋がっています。

写真には映っていませんが、右手前に冷房用のエアコンが設置されていて、このエアコン1台で家全体に涼風を送ります。

ロフトから

手すりの上からリビングを見た写真ですが、涼しい空気はロフトからこの空間を通ってゆっくり下がり、シーリングファンの風でお部屋全体に広がります。

サーモグラフィーで見るとこの通り。

サーモグラフィー

左手のアングルの画像をサーモグラフィーで見た画像が右のものです。

中央の〇囲み部分が左上の25.6℃。

特筆すべきは、窓や光の当たっているところ、人影以外が万遍なく同色系に染まっているところ。

部屋全体に冷気が及んでいるということです。

以前に当ブログで、当社のショールームで撮影した、同じような写真をご紹介しています。

ショールーム

こちらは中央の〇囲み部分が25.7℃。

やはり、窓と照明などの温度が高い部分以外は温度ムラがありません。

一方で、壁掛けエアコンはどうなるかというと、

壁掛けエアコン

左上の壁にあるエアコンから冷気が流れるところだけが青く温度が下がっていて、全体に温度ムラが大きいことがお解りいただけると思います。

昨日インタビューにお応えいただいた奥様のお話によると、

「エアコンの風が直接身体にあたるとすぐ寒くなってしまうので、冷房は苦手だったのです。でも、ロフトからの冷房は、シーリングファンの優しい風で冷気が運ばれるので、身体にあたるという感覚はなく、とても快適です。」

エアコンの設定温度については、

「今日はお客様がお見えになるということで、低くしていますが、普段は27℃の設定でちょうどいいくらいです。」

この日は、4人でお邪魔しましたので、一時的に22℃の設定まで下げて、その後少し冷えてきたので24℃まで上げていただきました。

さて、この冷気、1階をどの程度涼しくしてくれるのでしょうか?

冷気の通り道は、階段室とあまり大きくない吹き抜けのみ。

1階玄関

玄関に置いた温度計は27.6℃。

2階に比べると高いのですが、35℃の外から入ってくると、十分に涼しく快適に感じられました。

Y様のお宅は、夏は今回ご紹介したロフトのエアコン冷房、冬場は床下エアコン暖房と、たった2台のエアコンで夏も冬も快適に過ごしていらっしゃいます。

詳細は、後日ご紹介するインタビュー記事をご覧ください。

Y様邸は1月のお引渡し前に、床下エアコン暖房体感レポートもご紹介しています。

よろしければそちらもご覧ください。

「最強寒波襲来!床下エアコン暖房体感レポート@品川区」へリンク

完成!20代で始めた土地探しからの家づくり

2023年08月21日 17:47   Category : ニュース

ちょうど1年前に、初めてご来社いただいたお客様の家づくりをご紹介させていただきます。

20代の若さで「土地を買って、家を建てよう!」とご決断。

数年前のデフレから、打って変わってインフレに突入したニッポン。

土地の値段も上昇気味ですが、そんな中、手の届く範囲で納得のいく土地が見つかり、即決していただきました。

東側が傾斜して下がっている南道路の陽当たりのよい土地です。

土地・建物共に100㎡ほどのちょうど良い広さ。

駐車場の奥にある4枚の縦スリット窓がアクセントとなり、外観の意匠性を高めます。

中から見ると、

リビングは大きな吹き抜けになっています。

陽の低い冬は、2階部分にあたるスリット窓から、ダイニングの位置までしっかり陽が入ります。

反対側をうかがうと、

この開放感。

シーリングファンの右側に見える腰壁の向こうは個室に向かう廊下です。

用事があるときには1階から、「ちょっとー!」と声を掛ければ、

子供部屋から廊下に顔を出して「なにー?」なんて会話をするのも楽しいですね。

正面の壁、ダイニングには4m超の多目的カウンターを設置しました。

そのカウンターの右下に見えるのが、床下エアコン。

カバーがまだでしたが、北側の中央にあたるこの位置に設置して、冬はこのエアコン1台で家全体をじんわり暖めます。

暖気は上昇気流で下から上に、大きな吹き抜けを通じて2階も温めてくれます。

夏の暑い季節は夏用のエアコンを設置しています。

写真の中央に見える階段の正面のエアコンがそれです。

このお宅の特筆すべき魅力は大きく2つ。

1つはすでにご紹介した大きな吹き抜け。

で、もう一つは左側に見えるバルコニーです。

この土地は正面、東側に向かって下がっているとご紹介しましたが、その特徴を活かし、腰壁の位置を通常よりも少し高く設け、周囲からの視線をシャットアウトしています。

真夏の日差しをもろに受けると、とてもバルコニーにはいられないので、1mほど軒のように屋根を出して、日陰をつくっています。

バルコニーの床、左側から右上に向かって影っているのがそれ。

この影が、午後、西に傾くにつれ、大きく伸びることになります。

6畳の広さがあり、その1/3くらい屋根がかかっているので、様々なイベントを楽しめると思います。

人目が気にならないので、特に何をするでもなく、ぼーっと空を眺めて疲れを癒すのも良いと思います。

しかし、1つだけ問題があります。

ご覧の通り、片側1mの幅を優に超える掃き出しの窓。

「家は性能。」を掲げる鬼塚工務店の窓は、高い断熱性を備えた樹脂サッシを採用しているため、タダでさえ重いのですが、大きければ大きいほど重くなります。

パパならそれほど苦も無く開けることができると思いますが、ママや子供たちだと、開け閉めに苦労するはず。

そこで、

居室からも出入りできるように、テラスドアを設置しました。

これなら安心です。

どれくらい重いのか?体感をご希望でしたら、当社ショールームにご来場ください。(予約制)

同じサイズの窓はありませんが、感覚的にお分かりいただけるかと思います。

 

さて、吹き抜けとバルコニーという、わかりやすい魅力を最初にご紹介しましたが、子育て世代にとっては日々の生活が何より重要。

大切なのは動線や収納です。

キッチンから左手に見えますのは、ファミリークローゼット。(以下FC)

3帖ほどの広さがあり、枕棚や4段の可動棚を造作したので、収納力抜群。

大抵のものは収めることができます。

玄関からキッチンへは、リビングからも、このFCを経由する動線も設けてあるので、来客時や購入した物品を仕舞う際もとても便利だと思います。

さらにFCを抜けた正面には、

洗面脱衣洗濯室をレイアウト。

天井吊り下げ物干しもあるので、脱ぎ、洗い、干し、仕舞うをこの場所で完結することが可能です。

洗濯物を乾かすこともできる乾燥機能の付いた浴室は、通常よりゆったり入れる1616サイズ。

掃除がしやすく、スタイリッシュなタンクレストイレには、クラシカルなアクセントウォールで、引き締まった印象に仕上げました。

 

「20代で始めた土地探しからの家づくり」ご紹介させていただきました。

ただ単に家を持つのが目的なら、建売住宅を選んだ方が、簡単でしょう。

でも、大きな吹き抜けやバルコニー、自分たちの生活にあった収納や動線計画の実現など、「したい暮らし」を実現するなら、絶対に注文住宅をお勧めします。

お客様が暮らしたい家のイメージをカタチにしつつ、ご自身では気がまわりにくい、住宅性能=耐震性、断熱性、気密性などの安心安全、快適に暮らすための基礎的な要件をしっかり押さえておくのが私ども工務店の大切な役割だと考えています。

 

 

 

42㎡の敷地に建てた延床75㎡の ”ちいさな家”

2023年08月12日 06:31   Category : ニュース,施工事例,狭小

先月完成、お引渡しをした12坪の土地に建てた3階建てのお住まいをご紹介しましょう。

外観

駅からほど近く大変便利な好立地、正面には桜並木があります。

土地の面積が広くないケースでは、オープン外構にしてフェンスをご提案しないことも多いのですが、桜まつりが開かれるほどの名所なので、外構フェンスもしっかり設けました。

フランクな外国人観光客の方が増えている中、オープン外構にしてアプローチの階段に腰かけられたりすると、ちょっと嫌ですよね。

玄関ドアの左側に四角い何かがあるの、お判りいただけますでしょうか?

寄ってみましょう。

小窓

明るい昼間だと、外の桜が映っていますが、暗くなると中の様子がうかがえるはず。

中はこうなっています。

室内側

カウンターを設け、上からスポットライトで照らしています。

陶芸のお仕事をされているお施主様が、作品を飾るカウンターです。

今回のお住まいは、1階に工房を確保するお住まいなのです。

1階ホール

玄関の右手にタイル張りの土間を設け、作業ができるようになっています。

アイアンの階段下にはこれから収納棚を設け、作品などを格納、展示します。

今回、床の面積がご覧の通り限られるので、床下エアコン暖房は採用しておりません。

でも、焼物用の窯が入るので不要かもしれませんね。

有孔ボード

壁面の一部には有孔ボードを設置して、多様な収納を設けられるようにしています。

その背面の上下に見えているクロスは、よく見ると「ハリネズミ」。

寄り

「可愛らしいけど、全面に使うにはちょっとうるさいかも」

絶妙な採り入れ方だと思います。

有孔ボードの左隣の扉を開けると、

水場

とても重要な水栓を用意しています。

土地12坪でも、必要な機能はしっかり備えています。

洗面台

お客様がいらっしゃるケースも多いでしょう。

独立した洗面化粧室は、落ち着いた色味で、和洋折衷な大正ロマンを思わせる素敵なデザインです。

トイレ

アンティークな雰囲気のある建具が、落ち着きを感じさせます。

今回のお住まいは、細かなマテリアルに意を注ぎ、ひとつひとつ慎重にお選びいただいています。

洗濯・脱衣室

スペースが限られる中、洗濯物も干せる脱衣洗濯室を設けました。

システムバス

一日の疲れを癒すバスルームは1616サイズの一般住宅と同等かやや大きいものを選んでいます。

1階の延べ床面積は25㎡弱ですが、無駄なく必要なスペースはしっかりと確保しています。

LDK

こちらは2階のLDK。

無垢の木の肌触りを感じられるブラックチェリーのフローリングが見た目にもとても効いています。

キッチン

キッチンに立てば、外の景色が一望。

遠くにビルが見えますが、抜けているので外からの視線も気になりません。

窓の下にちらりと見えているのは、多目的に使えるカウンター。

カウンター

壁面にはタイルを貼り、ランダムにガラスアートをちりばめています。

このガラスアートはお施主様ご自身で焼いたもの。

寄り

ご自身で作った作品を、ご自宅に取り入れることができるのは、芸術家の特権です。

3階へ

2階から3階に上がる階段の手すりは、1‐2階とは異なる趣で無垢の木を採用しました。

主に寝室へ向かうその手すりは、鉄よりも木の方が安らぎますね。

寝室

アクセントウオールを2つの面で使うケースはあまり多くありませんが、有孔ボードの効果もあり、しっかりマッチしています。

納戸

こちらは間接照明が素敵な納戸です。

勾配天井をそのまま活かし、圧迫感がないようにしています。

 

面積が限られる小さなお家ですが、それだけに採り入れる素材を吟味したとても素敵なお住まいが仕上がりました。

このような、特別なお仕事をされていて、高い感性ををお持ちのお客様にご依頼をいただき、大変勉強になりました。

土地収用後のお建て替え

2023年07月24日 10:16   Category : ニュース

「河川の工事で、お店と自宅のあった土地が、収用されてしまった!
残った土地は、細長いくびれた土地で、最小間口は約4m。
しかも裏手には雑木林があって簡単に家が建てられる状態にない。
その土地に、親世帯と子世帯が住む二世帯住宅と、お店もつくりたい!」
そんなご相談をいただきました。
区画配置図はこの通り。

区画図

左側の黒太線が道路です。

一つの土地に、建物は一つしか建てられません。

今回の土地の場合、左側の細長い先端部分が、3mちょっとしか接道していないので、土地を2つに分けることもできません。

土地を分けるためには、それぞれの土地が2m以上接道している必要があるからです。
お店は別の場所に居抜きで借りてはどうか?とか、
土地を売却して、他所へ引っ越してはどうか?
など、考えられる打ち手を挙げて検討を重ねましたが、
「先代から続いたこの土地でお店も続けたいし、生活の拠点も移したくない」
と、店舗併用二世帯住宅の建築をご決断いただきました。
区画図の中央のくびれた部分は幅4mほどしかないので、そこに建物の機能を持たせるのは難しい。
そこで、くびれた前後の、スペースを確保できる土地に二つの建物を建てて、廊下でつなぐことで解決しました。
結果、全長20m超の店舗併用二世帯住宅が完成いたしました。

建物外観

全体像はこの通り。

左から、店舗出入口、親世帯玄関、出入り口のない壁面が廊下で、右手奥が子世帯玄関です。

正面から

それでは、完成直前の様子をご紹介しましょう。

まずは子世帯LDKから。

子世帯LDK

1階の居室はLDKのみで17帖の広さを確保しました。

当社ショールームでご覧いただいたひのきの床を気に入っていただき、全面に採用していただきました。

カウンターに立つと、リビングダイニング全体を見渡せ、子どもたちを見守ることができます。

2階洋室

2階には洋室を4部屋確保しました。

西側に林があるので、西日を遮りつつ、見た目にも緑が映えます。

開放

可動式の建具を折りたためば、10帖超のプレイルームに早変わり。

来客時やライフステージの変化に対応できるプランです。

親世帯へ

こちらが子世帯玄関から親世帯につながる廊下を見たところ。

まっすぐ進み右に曲がると、

廊下

親世帯の1階=新店舗へとつながります。

新しいお店の造作は、当社で請け負うよりも専門の会社に依頼していただいた方がなにかとスムーズですので、お引渡しの後、バトンタッチします。

2階に上がると親世帯のLDKへ。

親世帯キッチン

白い床、壁、天井のキャンバスに、真っ赤な面材のキッチンとハイサイドサッシに見える緑が映えます。

ビビッドな彩度の高い色味を一部に取り入れると、明るい気分になりテンションが上がりますね。

サニタリー

洗面化粧台や浴室、さらに、

トイレ

トイレの便器はピンクで統一。

どのフロアに居ても明るい気分になれそうです。

 

今回は、土地の収用によって、お建て替えが難しい変形地になってしまった事例をご紹介しました。

このようにご紹介すると、それほど大きな支障もなくスムーズに進んだように思われてしまうかもしれませんが、役割の違う行政機関に一つ一つ状況を報告しながら指導を受け、承認を得ていく作業は、骨が折れますし、いつまでたっても承認が得られないケースもあり、簡単にはいかないのです。

家を建てる際には、様々な壁が立ちはだかるケースが少なくありません。

崖地、狭小地、変形地、権利関係が複雑な土地など多種多様な問題が起こります。

これまでもお悩みを抱えた多くのお施主様からご相談をいただいてきましたが、全力を尽くして解決してまいりました。

当然、必ず解決できますとは言えませんが、解決に向けて全力を尽くすことはお約束いたします。

お悩み事がございましたら、家づくり相談室までご連絡ください。

問題を解決されたお客様インタビューを掲載しております。

よろしければこちらからご覧ください。

夏の小屋裏エアコン体感会スタート!

2023年07月10日 06:50   Category : ニュース

いよいよ暑い夏がやってきました。

横浜では、既に連日、最高気温30℃超えの真夏日が続いています。

猛暑が続くことで、最も頭を悩まされること。

それは、熱帯夜で熟睡できず、疲れがとれないことではないでしょうか?

あまり広くない寝室でエアコンをつけると、どうしても身体に冷たい風があたり、寝付けない。

明け方に切れるようタイマーを設定すると、切れた頃に汗だくになって起きてしまう。

そうならないように、つけっぱなしにすると、朝方寒くて目が覚め、夏風邪を引いてしまったたことも。

なぜ、壁掛けエアコンではうまくいかないのか?

それは、壁掛けエアコンは天井から30cmくらい下に吹き出し口があって、しかも斜め横を向いているからです。

壁掛けエアコンの風の流れ(2023年7月4日撮影)

この写真は、壁掛けエアコンの風の流れをサーモグラフィーで確認したものです。

左の写真、中央やや右にエアコンがあります。

右のサーモグラフィー、真ん中の〇が左上に明示されている、26.3℃であることを示しています。

〇の右上、エアコンの吹き出し口が濃く、左斜め下に向けて青くなり、温度が下がっているのがお分かりいただけると思います。

このように、壁掛けエアコンは、冷たい風がななめ横に流れるため、あまり広くない部屋だと、どうしても風を感じてしまいます。
また、温度を察知するセンサーは一般的にエアコン内部にあります。

温度を下げようとすると、そのセンサーが設定温度に届くまでずっと冷やし続けることになり、ベッドがある床下に近い部分は、寒くなりすぎてしまいます。

寒いからといって、温度を上げるか、エアコンを切ると、今度はムシムシと暑くて寝苦しい。

このように壁掛けエアコンは、短時間で快適な温度をキープするのが難しいのです。

それに比べ、当社が提案する小屋裏エアコン冷房は、快適な温度で家中まるごと冷やし続けるので、温度ムラがありません。

当社ショールーム(同日撮影)

部屋の中央部分は25.7℃。

窓や照明の黄色から赤くなっているところを除いて、全体が冷やされているのがおわかりいただけると思います。

家の一番高いところにある小屋裏に設置したエアコンから、距離のある寝室に冷気が届くまでには、風の勢いは緩やかになり、しかも天井か、天井に近い壁に吹き出し口を設け、冷気が自然と降り注ぐので、寝ているときに風を感じることはほとんどないのです。

右側のサーモグラフィーの画像、白い矢印で示したのが、吹き出し口です。

吹き出し口

室温がどの部屋も、部屋のどの部分もほぼ一定で、ほとんど風を感じないのであれば、猛暑日だろうが、熱帯夜だろうが関係なく、グッスリおやすみいただけるとおもいます。

今週より、当社ショールームにて、小屋裏エアコン体感会を実施しております。

興味のある方は、ぜひこの心地よさを体感してください。

「小屋裏エアコンって、全館空調のこと?」

と思われた方、その通り、夏の全館空調のことです。

ちがうのは、圧倒的なコストの差です。

一般的な全館空調システムは、250万円〜くらいかかると思います。

小屋裏エアコン冷房は、たった1台の家庭用エアコンを小屋裏に設置して、空気の通り道を確保するだけなので、圧倒的に安くすみます。

構造もシンプルで、メンテナンスの手間も、コストも抑えられる、理想的な冷房システムだと、自信を持っています。

この夏、ぜひ、体感しにきてください。

ショールームでは、当社がおススメしている塗り壁材

エスタコウォールで仕上げたアールの壁面や、

施工から3年が経過し、自然に焼けてきた無垢のひのきもご覧いただけます。

見学会は完全予約制ですので、お電話か問い合わせフォームより、お申込みください。

 

家づくりを成功させる秘訣のひとつは、「いいな!」と思った住宅設備や素材をできるだけたくさん見つけ、見て触って体感すること。

採用するか否かは、その後に吟味して決めればいいのです。

せっかく家を建てる機会に恵まれたのなら、小屋裏エアコン冷房も、エスタコウォールも、ひのきの床も、ぜひ一度ご覧いただいて損はないと思います。

ご来場をお待ちしております。

2025年4月、4号特例が見直されます

2023年05月29日 11:11   Category : ニュース

先週金曜日の夕暮れ時、緊張感を煽る緊急地震速報が流れ、直後に大きな揺れを感じました。

NHKWEBより

横浜市の震度は3でしたが、肝を冷やすには十分な揺れでした。

地震はいつ起きても嫌なものですが、今回の地震にはいつも以上に不安を感じた方も多かったのではないでしょうか?

 

それは恐らく、ここ最近、地震が多発していて、大きな揺れがくるのでは?と予感していたからではないかと思います。

tenki.jpより

日本気象協会のサイトによると、今年1月から震度5以上の地震は8回発生し、そのうち7回がこの5月に起きています。

昨年1年間では、15回発生していますが、一都三県が震源になっているケースはありませんでした。

地震を自分事として感じると、「そういえば関東大震災はちょうど100年前、1923年だったんだ」とか、「今後30年の間に大地震が発生する確率は70%だとか。あれから何年たったんだろう?」とか気になりだします。

ちなみに、政府の地震調査委員会が今後30年間に70%の確率で起きるとした首都直下型地震。

発表されたのは今から9年前の2014年です。

ということは、これから家を建てられる方は、その家で暮らしている20年の間に首都直下型地震に遭遇する可能性が70%もある、と考えて間違いなさそうです。

そんないつ爆発するかわからない時限爆弾のように迫りくる危険な地震を前に、住宅を建てる際の、安全にかかわる重要な「構造」のルールが見直されることになりました。

国土交通省が配布しているチラシ

4号特例とは、簡単に言うと、2階建てまでの木造住宅なら構造関係の審査は省略します、というルールです。

このルールができたのは今から40年前、バブル崩壊の数年前です。

当時は、新しい家がどんどん建っていたので、行政の審査が間に合わず、建築士が設計するなら大丈夫だろう、ということで建築基準法が改正されました。

しかし、その後大きな地震が発生し、比較的新しい家が倒壊したり、何らかの事情で不適切な設計が発覚する度に問題視されてきました。

そして、2016年に発生した熊本地震で、最新の耐震基準をクリアしていたにもかかわらず、築浅の家が複数倒壊してしまった痛ましい事故が発生、見直しの機運が高まり、今回の決定に至りました。

見直しのポイントは3点です。

ポイント①今までは、木造2階建てなら審査制度省略の対象でしたが、今後は200㎡以下の平屋建てだけが対象になり、木造2階建ては審査省略制度の対象外になります。

いちいち審査を行うのは大変で手間がかかりますが、絶対に必要な備えだと思います。

ポイント②

省略制度の対象から外れる住宅は、構造関係の規定図書を提出する必要が生じます。

今回の見直しの背景には、建築物省エネ法の見直しも関連しています。

構造審査の省略を見直すひとつの理由として、省エネ関連の設備=太陽光発電や高断熱化するための断熱材、高断熱窓等による住宅の重量化に対応するためという要因も挙げられています。

同じタイミングで省エネ関連の図書と構造規定の図書を新たに提出することが義務付けられます。

ポイント③

この制度は2年後の2025年4月から始まります。

 

ということは、あと2年ほどは、構造規定の審査が省略された木造2階建ての家が建つことになります。

10年前にあと30年以内に大地震がくると、政府の地震調査委員会が発表している中、耐震強度を担保する構造の審査を受けない家が今も合法的に建てられているのです。

「知らなかった!」では済みません。

構造の審査を受けずに建てた家を、この先20年以内に関東大震災並みの地震が襲ったら・・・。

7年前の熊本ではそれが現実のものとなりました。

そんな危険な家を、今は合法的に建てることができてしまうのです。

「家づくりのプロなんだから大丈夫だろう」と、依頼先任せににしてはいけません。

自分の家は自分で守る、耐震に関しては、そんな厳しい目でチェックする必要があるのです。

当社は、耐震については、お客様のご要望に寄らず、今考えられる最高レベルの強度を採用しています。

当社の地震に対する考え方、備えについてはこちらをご覧ください。

質問しながら詳しく聞きたいということであれば、家づくり相談会にお越しください。

ご予約はお電話か問い合わせフォームよりお願いいたします。

2022年度ZEH普及実績と2025年度の目標

2023年05月26日 13:15   Category : ZEH(ゼッチ),ニュース

昨年11月に、当社はZEHビルダーとして登録を行いました。

2022年度はそれから4か月ほどしかなく、残念ながら、ネットゼロエネルギーハウスシリーズに登録される受託数はありませんでした。

今年度は、お客様との打ち合わせのもと、導入したい!と望まれるお客様のご意向に沿って、少しづつでも増やしていければと思っております。

当社の普及実績と普及目標

ハウスオブザイヤー インエナジー2022にて優秀賞受賞

2023年04月27日 16:53   Category : ニュース

この度、当社は、「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー2022」において、優秀賞を受賞いたしました。

ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジーとは、省エネルギー性能に優れた住宅を提供する会社を表彰する制度です。

評価のポイントは3つ。

1.建物の省エネルギー性能についての取り組み
2.多様な省エネルギー手法の導入
3.省エネルギー住宅を普及するための取り組み
上記について、当社が評価されたポイントをご紹介します。
1.建物の省エネルギー性能についての取り組み
・断熱性
外気の影響を寄せ付けない外皮性能UA値において、当社の施工エリアである6地域の、現在の省エネ基準は、0.87で、2年後には、この数値が義務化されます。
さらに、2030年には、UA値0.6というZEH(ゼロエネルギー住宅)の基準にまで引き上げられる予定ですが、当社では、既にUA値0.56以下をクリアする高い断熱性の家しか建てていません。
お客様のご要望により、UA値0.46の家を建てることもありますが、これは北海道の省エネルギー基準を満たすものです。
「高ければ高いほどいい」とも思われますが、そこはコストとのバランスがあります。
当社の施工エリアである横浜市・川崎市に於いては、UA値0.56〜0.46のレベルが最適解であると考えております。
・気密性
省エネルギー住宅を建てるために欠かせない気密性に関しては、全棟、気密測定を実施し、C値1.0以下でお引き渡しすることをお約束しており、これまでの平均はC値0.6を実現しています。

気密測定の様子

断熱性を高めるためには、断熱材などの品質を高めたり、量を増やす必要があるため、コストが上がりますが、気密性は施工精度が上がれば、自然と高まるため、コストに影響を与えません。
一方で、気密性を意識しない家づくりを行うと、スカスカな気密性の低い家が出来上がります。
なので、普段、気密測定をしていない工務店が「わが家は気密測定をしてほしい」と言われると、対応できず困ると思います。
当社では常に気密性を高める意識で家づくりに携わるためにも、全棟気密測定を行っているのです。
さらに、1.の指標では、省エネ設備機器を導入することが求められますが、当然にクリアしております。(これは、その基準を満たした設備機器を選択すれば済む話ですので容易いのです)
2.多様な省エネルギー手法の導入
1.の高い住宅性能を有しているからこそ実現可能な、床下エアコン暖房と、小屋裏エアコン冷房の採用をご提案しています。
たった2台のエアコンで、家中を快適な状態に保つ画期的な手法です。

床下エアコン暖房

小屋裏エアコン冷房

家の中、全ての断熱・気密性能が高くなければ、高気密・高断熱の省エネルギー住宅とは言えません。
だから、局所冷暖房ではその性能をフルに活用できないのです。
だって、真冬にLDKを22℃になるように暖房していても、隣の寝室は暖房をせず、10℃くらいの寒さだったらどうでしょう?
通常、家の断熱材は外壁を覆い、家をすっぽり包みますが、LDKと寝室の壁に断熱材を施工するようなことはありませんので、どんどん寝室に熱が逃げてしまいます。
省エネを実現する高性能住宅に、家中まるごと冷暖房を行う、床下エアコン暖房、小屋裏エアコン冷房は、最適な選択であると、自信をもっています。
3.省エネルギー住宅を普及するための取り組み
省エネ住宅を普及するための広報活動は、主にホームページとSNSを活用して、なるべくコストをかけずに行っています。
広告宣伝の費用は、最終的には、お客様にご負担いただくことになります。
なので、派手な広告宣伝は行っておりません。
それでもホームページやインスタグラム、Googleの口コミなどをご覧いただき、当社にお声かけいただいております。
「余計なコストはなるべくかけず、お客様の家を良くするためにお金を使おう!」を合言葉に、お客様に大満足していただきたい!という気持ちを強く持って、これからも日々活動してまいりたいと考えております。
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